
■ムーブメント
アエロナバルの派生形として誕生したトランスアトランティックですが、文字盤は酷似しています。
大きな違いはアエロナバルには無い日付窓が付いている点くらいです。
ムーブメント型式としては「キャリバー 584Q」という自社製ムーブメントを搭載しています。
この機構にハック機能がついていないんですが、ハック機能がついていない時計を他に持っていないので、どうしても時刻合わせの際に違和感を感じます。
単純な機能なんですが、無ければ無いで相当にしんどい。
パワーリザーブは45時間なんですが、日付窓の無い「584Q/2」は48時間。
最近は72時間駆動が当たり前になってきているので、45時間とか48時間とかだと非常に短い印象を受けます。
見た目重視のラグジュアリーブランドですが、「正確な時を刻む」というムーブメントの基本性能に関してはまずまずで、新品購入して数年経ちますが、日差は+3秒程度と十分合格ラインをクリアしています。
■42mmの存在感 ボディの直径について、以前に比べると小径のものが流行の兆しを見せていますが、やはり多少の存在感を出したいという場合、40-42mmくらいは必要になります。 タイプXXIも42mmあるので、きっちり存在感出しています。



このコインエッジは、意匠的な美しさもさることながら、時計自体の厚みを強調させるデザインです。
ベゼル周りのの難点が1つだけあります。
ベゼルの天頂部分(12時位置)の逆三角形はちょっと頂けない感じです。

白の塗料のみで表現されていて、何かの弾みで硬いものと接触したら簡単にハゲてしまいそうで怖いです。
なぜ彫らなかったんでしょうか、疑問が残ります。
■最近の流行り?立体的な文字盤 最近よく見かけるんですが、文字盤が二重構造になっていて立体的に見えます。

■ホールド感はイマイチのシングルバックル ベルトはシングルバックルで、バックル自体のロック機能以外には、ROLEXのダブルロックやOMEGAのPUSHボタンのような補助ロック機構はありません。

外す際にはボタンとかがあるわけでは無いので、隙間に指を挟んで力で引っ張るだけというシンプルなものです。この辺も見た目には気を使うけど、機能的には未成熟というブレゲらしさが出ています。

※バックルらしいバックルはついていませんが、ブランド名を入れるのは忘れていません。

※この状態にはするには隙間に指を挟んで上に持ち上げるだけ。慣れれば大丈夫ですが、最初は少し怖いです。
■こうなったらお飾りに過ぎないGMT(24時間)針 デザイン面では完成されているので全体的に気に入ってるんですが、そんな中でもちょっと違和感を感じるのは、Breguet(ブレゲ)では「デイアンドナイト・インジケーター」というカッコいい名前で呼ばれているGMT針です。

■文字盤のデザインは秀逸すぎて文句がありません
悪口が多くなってしまいましたが、Breguet(ブレゲ)の真骨頂は文字盤の美しさです。


※時針や分針のシルバーの縁取りとか先細りデザインは見るものを魅了します。
芸術性が高くて一見するとダサい感じのアラビア数字も、デザイン全体にうまく溶け込んでいて野暮ったさが無い。スイスのメーカーですが、フランス製品のような洗練された美しさがあります。
最近、バーゼルのたびにどんどん新しいモデルを投入してくれるBreguet(ブレゲ)ですが、次はタイプXXIIとかにチャレンジしたいです。
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