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2024年3月23日土曜日

サムライジーンズ S5000VX21oz-60TH 21oz超極セルビッチデニム 色落ちレポート

何本目か分からないんですが、価格に惹かれて購入して1年余りが経ちました。

モデルは、サムライジーンズ S5000VX21oz-60TH 21oz超極セルビッチデニム 還暦。 代表の野上さんの還暦をお祝いして、価格もブランド21周年を記念して21,000円とサムライジーンズとしては抑え気味で販売されたモデルで600本限定だそうです。 糊を落とすための初回の洗濯から1回も洗濯せず、ただ履き続けた1年余り(約250回の着用)でどこまで色落ちが進んだかチェックしたいと思います。

こちらは購入時の写真ですが、パリッとしてます。











シルエットは一応「ミドルストレート」とか「細めのストレート」と言われていますが、普通に太めです。サムライジーンズはストレートの定義が若干太めよりなので、注意が必要です。





ポケット布袋には野上代表の直筆サイン入り。

特に嬉しいわけではありませんが、600本サインした努力に敬意を表して一応紹介しておきます。



ここから色落ちの状態を紹介していきます。

全体的にはバランスよくエージングが進んでいると感じます。

洗濯は糊落としの1回のみでそれ以降は1年以上洗濯をしていません。縮みは、まあ一般的な防縮加工なしのデニム同様ですね。レングスで88cmくらいまで縮みましたが、着用に問題あるレベルではありません。

閑話休題ですが、最近のサムライジーンズは比較的レングス短めな設定で、昔は糊落としの後も90cmくらいはあったんですが、今は2cmくらい短くなっている印象です。若干寂しい気がしまね。



腰回りですが、ヒゲが若干ぼんやりした感じになってしまっていて残念です。
おそらく、太めの設定のため腰回りがゴワついていて、その部分にも(線状の)色落ちが多くついてしまい、ヒゲが出ているのに目立たなくなってしまっているのだと思います。
今後色落ちが進んできたら印象がかわることを期待します。



膝周りは好印象です。
ライフスタイル的に膝をつくシチュエーションはあまり無いので、そこまでガッツリ落ちていませんが、放射線状の色落ちも若干出ていますし、これも生活の証なので良しとしようと思います。



裾はそこまで激しく色落ちしていません。
というより、他のモデルに比べると極端に色落ちが少ないです。
理由はいろいろ考えられるのですが、おそらく身長(というより足の長さ)に対して丈が若干短めなので、あまりこすれることが無かったためと思われます。


残念ながら、生地が若干弱いのか後ろ内側にほつれが生じています。
色落ちとは直接関係ありませんが、価格設定的にこうなってしまったのか、個体差なのか、私の履き方なのか分かりませんが、1年程度で裾にほつれが生じるのは寂しい限りです。
他のモデルでは早くても2年以上履かないとほつれが生じることがなく、頑丈さについてはサムライジーンズを信用していたのですが、その信用も若干揺らぎます。









お尻周りについては、最も大人しい仕上がりになっています。
いつも右側のポケットにスマホを入れているので若干アタリが着き始めていますが、それ以外は特筆すべき点は特にありません。革パッチにも特に異常はありませんでした。

最もきれいに色落ちがでているのがハチの巣でした。
椅子に座っているときに足を組むことが多く、膝を曲げる頻度も相当多いと思うのですが、250回程度の着用でかなりきれいに色落ちが進んでいるので、ここだけは大満足です。

結果として後ろ全景が最も美しい仕上がりになっています。
ふくらはぎ周辺も回数相応の平面的な色落ちをしています。
他の部分は立体的な仕上がりを期待したいのですが、ふくらはぎだけは平面的にのぺっとした感じに薄くなっていくのが個人的には好みです。

















最後にまとめ的なことを書きますが、個人的な感想としては不満なアイテムです。個人的な採点では、色落ちは70点で、アイテムとしては50点くらいです。随所に着用による棄損が見られるのは仕方ないのですが、1年程度で生じるレベルではないくらい棄損していたり、全体的なシルエットも曖昧で、「体型的に似合う人いるのかな?」と疑問符がついてしまいます。

色落ちは完成しない芸術品のようなもので正解がありません。ただ、ジーンズとしての完成度が低すぎて、価格に惹かれて購入し育成に時間をかけたことを若干後悔しています。「とにかくサムライジーンズを一度履いてみたい」という殊勝なかたにはおすすめですが、私にとっては「細めに偏ったワードローブに疲れて、たまにはワイドなデニムを履きたい」と思ったときに避難先くらいの位置づけになってしまうアイテムです。




















2021年11月23日火曜日

JapanBlueJeansのチノパン(JB0452)は武骨なまでにゴツゴツ感を感じるアイテム

 JapanBlueJeansは、手頃な価格帯で良質なアメカジアイテムを提供してくれる良いメーカーです。

型番はJB0452ですが、細身のシルエットがかっこいいです。ちなみに股上は相当浅めで、私のように腰骨が高めの人には(腰骨周辺が)結構痛いです。

テーパード感はあまり感じません。股周りから裾にかけてストっと落ちていて全体的に細身なストレートシルエットです。日本のレプリカビンテージを生産しているメーカーは、どこもテーパードジーンズは股下が短いケースが多く、股下88cmくらいあるこのJB0452もテーパードではないので、股下が長いのかもしれません。


両耳セルビッジという伝統を忠実に守っています。赤糸を使っているあたりは、見えないところにも気を使っているメーカーの遊び心かと思います。


パッチはレザー(ヌメ革)ですので履きこむほどに味が出ることが期待できます。
レングスは35inch表示ですが、ワンウオッシュ後もそれほど縮みませんので安心です。
デザインはシンプルすぎて若干物足りなさを感じますが、最近はデザイン過多なものが多いので、シンプルな方が好きな人には良いのかもしれません。


この価格で良質な綿製のチノパンが買えるのは非常にありがたいです。
逆にメーカーさんの経営は大丈夫か?と心配になるレベルです。
生地自体は、「ネップ感がある」とか「極厚」とか特徴があるわけではないのですが、目の詰まった玄人好みの良い生地です。厚みの割には強度もそこそこあるのではないかと感じます。






























リベットは、生地と同色のものが使われており、銅色による悪目立ちがありません。
デニムで輝く銅色がかっこいいという人もいますが、私は主張が強すぎないこういうアレンジの方が好みです。































フロントボタンにはBLUEの文字が打刻され、さりげなくメーカー名をアピールしています。
ボタンにはそこまで厚みはありませんが、強度は問題ないレベルです。
縫い付けもしっかりしていて、日本製ならではの安心感です。





























裾も17cm程度に絞られており野暮ったさは皆無です。
アウターを選ばないスリムストレートはコーデの万能性が高いのでワードローブに1本あると着回しの幅が広がります。

キレイ目なアメカジファッションを楽しみたい人には最適なモデルです!

2019年4月12日金曜日

DIESELのデニムSLEENKERは極細なのに究極ストレッチ

決めているわけではないのですが、自分のワードローブを振り返ってみるとビジネス&ビジネスカジュアルは海外ブランド、カジュアルは国内ブランドが多いです。
オフの日に少しでも汚れる要素が多いカジュアルウェアに高額な海外ブランドを使用するのは気がひける、というのが大きな理由ですが、カジュアルなブランドは海外でも比較的安価な場合があるので、時々購入します。
その一つがDIESELですが、今回はDIESELのデニムをご紹介します。
ご紹介するモデルはSLEENKERという、DIESELのデニムの中でも最も細いモデルです。

wash以外の加工が入ったデニムはあまり購入しないです。
やはり自分独自のエイジングを楽しみたいというのが大きな理由ですが、DIESELのデニムは様々なアタリの入り方が比較的自然で、今回購入したSLEENKERも他にもいくつかのバリエーションがあったのですが、エイジング加工が入ったこのモデルを購入してみました。
腰回りのヒゲが変に強調されておらず、自然な感じが良いです。
若干外側に寄せてある感がありますが、履いてしまうとそこまで気にはなりません。
尻周りには目立つアタリがほとんど入っていません。
この辺もリアリティがあっていい感じです。

ちょっと気になったのが、右尻ポケットの中断に打ってあるリベットです。
かっこ悪いわけではありませんが、創業年をこういった形で主張するのが正解かどうか微妙なところ。
位置が一般的に見ない位置なので、若干悪目立ちしている感じがします。



見えない前立てボタンにもDIESELらしく気を遣っています。
マット感がある黒で塗っており、そこはかとない男気を見せています。
ポケット布袋もパープルとネイビーの中間色でエレガントなイタリアンブランドらしさを強調しています。

素材は綿/ポリ/ポリウレタンの混紡で、伸縮性能を向上させる目的でこういった配合になっていると思われます。



裾は極細の16cmです。
国産デニムではなかなかお目にかからない細さですので、ブーツとかは裾に収まらないものもあるでしょう。
但し、伸縮性は非常に高いので中途半端な丈のものとかでなければ、大抵のブーツは収まります(ブーツの履き口が広いものは歩きにくさが発生すると思われます)。


































床に置いて下からあおるように撮影すると細さを感じませんが、太腿から裾に向かって超絶細いです。
スタイルを補正するような器用さは、このデニムにはありません。体型がキッチリ現れます。
貶すつもりはありませんが、太めの人が履くと膨満感が目立ち、細い人が履くと貧弱さが目立ちます。
つまり、トップに何を持ってくるか、足元はどうするか、等いろいろと気を遣わせる部分が多いデニムです。

ご覧の通り伸縮性が非常に非常に高いので窮屈な感じは全くありませんが、スキニーを超えて細いので、デニム自体のシルエットを楽しみたい方には不向きなモデル、それがSLEENKERです。

2018年10月30日火曜日

サムライジーンズ S003JP(倭(YAMATO))はサムジー史上最も細いモデル

大戦モデルと呼ばれる極太ジーンズが中心になったアメカジブームの後にやってきた細身ジーンズブームが長く続いており、ジーンズ業界で各ブランドがこぞってスリムやスキニーといった細身のモデルを出し続けています。 サムライジーンズ もご多聞にもれず、細いモデルをいくつか出していますが、その中でも最も細いのがS003JPです。
最近はブーツカットなども出したりしていますが、大戦モデルをベースにしたシルエットが多いサムライジーンズの中では、比較的珍しい位置付け。
昔からサムライジーンズを追いかけて、ネットで他のユーザーの色落ち具合をチェックしているファンとしては、
■随所に見られるサムライの心意気 革パッチはヌメ革で、富士山(?)を背景に旅人が描かれています。
サムライジーンズの場合、革パッチに月が入っていて、その満ち欠け具合によってシルエットを表しているケースが多いんですが、S003JPのパッチには月が入っていません。おそらく、従来のモデルで最も細い新月を使ってしまい、S003JPの極細を表せなくなってしまったからではないかと思われます。
コインポケットのトップラインを耳のように藍色で縁取っています。
目立つ場所ではありませんが、サムライジーンズのこだわりを感じます。

同様に、ポケット布袋やブランドネームタグは他人から見られる場所ではありませんが、しっかりとブランドネームが入り、手抜きは微塵も感じません。

「MADE IN OSAKA,JAPAN」という表記に、矜持を感じます。

ボタンやリベットには桜があしらわれており、ブランドネーム(SAMURAI JEANS)と共にしっかり主張しています。
当然セルビッジなんですが、いわゆる「青耳!」と思ったら、メーカー公称では藍色ということなので「藍耳」ですね。
■温故知新の細さを追求 細身と言ってもメーカー毎にいろいろ特徴があります。S003JPの場合は、裾を絞ったりはせず股上をギリギリまで浅くして、上から下まで均等に細く仕上げています。実際に計測してみると、裾幅は19cmもありますので、テーパード感はほぼありません。 他社がテーパードスリムを乱発する中で、なかなかアグレッシブな解釈です。
いわゆる「足長効果」はほとんどありませんが、荒削り感があってこれはこれで有りかなと思います。 デニムは作業着なので、股上が浅くて動きづらいというパターンはあまり好きではありません。ただ、このモデルに関して言えば、股上を浅くすることでここまで細く見えるんだと感心させられます。 昔(それこそビンテージ期)のデニムにはスリムモデルはありませんでしたが、もしあったらこんな感じだったんだろうなと考えてしまいます。
■相変わらずの肉厚だが 15OZとなかなかの肉厚ですが、17OZとか19OZのモデルが普通にラインナップされているサムライジーンズの中では、比較的薄めです。 洗濯頻度を少し上げて気づいたんですが、15OZくらいだとやはり10回くらいの洗濯でいわゆる「ヘタリ」(購入当初と比較して生地が薄くなってくる状態)が出てきます。 この「ヘタリ」と色落ちをバランス良く実現するのが、なかなか難しいんですが、現在は10回着用で1回洗濯くらいの頻度なので、少し頻度を下げて色落ちを進めたいと考えています。
また、生地の厚みがどう関係しているか分かりませんが、右足だけ相当に捻れが発生しています。
防縮加工していないデニムでは日常茶飯事ですが、サムライジーンズの中でもS003JPはダントツに捻れています。
■色落ちを意識した構造 洗濯頻度を上げていた影響で、ご覧の通りあまり色落ちが進んでいません。
※右の尻ポケットの縁だけ色落ちしているのは、左足を右足に載せる形で足を組むことが多いから??
※「ハチノス」もまだ出てきていません。おそらくあと半年〜1年くらいはかかるでしょう。

いわゆる「特濃色」に仕上げており、更に生地の芯白を残した打ち込みをしているので、半年〜1年(約50回着用)に1回くらいのペースまで洗濯頻度を下げれば、相当に色落ちが進むと思われます。 様々なレプリカビンテージのジーンズを穿いてきましたが、サムライジーンズが最も色落ちしやすいと感じるのは、オーソドックスながら「ベースのインディゴを濃くして、生地の芯を残す」という手法で生地を製造しているからですね。

スタイルや構造など、あいかわらず一切手が抜かれていません。
3万円前後するのでジーンズとして良いお値段なんですが、新作が発売されるたびに試着→購入となってしまう、物欲をそそるデニムブランドです。

2018年10月1日月曜日

A.P.C.のNew Cure Homme(ニューキュアオム)はどれくらい縮むのか

A.P.C.(アーペーセー)とは、Atelier de Production et de Creation(製品と創造のアトリエ(工房)?) の略語で、A.P.C.。フランス人デザイナーのジャン・トゥイトゥ氏が1987年に立ち上げた比較的若いブランドです。 世の中的にはかなりデニムの評価が高いんですが、デニムについては色落ちを存分に楽しみたい私は、「どうせ外国産の生地を使ってる運だろうな」と、勝手に敬遠していました。 自宅近くにA.P.C.のショップがあって時々立ち寄るんですが、価格帯としてはデニムが2万円台半ばくらいなので、「これだったら児島産のそこそこのモデルが買えるなぁ」と手が出ませんでした。 ただ、買うのであればこれかなと考えていたNew Cure Homme(ニューキュアオム)というモデルが廃盤になると聞いたのと、お店のスタッフさんが「生地は国内(児島)の生地を厳選しています」と言っていたのをと信じて試しに買ってみようと思って入手しておいたのが、こちらの商品です。




しかも2年くらいお店の倉庫に眠っていたデッドストックだったので、ショップ独自にセール特価で販売していて、相当安価に入手できました。
今まで他のデニムを「育成」する為に着用機会が無くてお蔵入りになっていたんですが、そろそろ穿き始めようと思って洗いをかけてみました。いわゆるリジッド(未洗い)なので、洗ったらどれくらいサイズに変化があるのか(縮むのか)、検証してみました。


ミニマルでユニセックスなデザイン標榜しているだけあって、ご覧の通りシンプルな見た目です。



















パッチどころか、ブランドの特徴を出す唯一と言っていいポイントであるバックステッチもありません。この辺はシルエットで勝負している感があって好感が持てなくもありません。
唯一の主張は、裏地に縫い付けられたブランドタグとシンプルなボタンやリベットくらいです。


とは言ってもシルバーですので目立っているわけではありません。

ブランドタグも穿いてしまえば見えないですしね。

驚いた点は2点あって、一つはセルビッジデニムではなかった点。

ご覧の通り、耳がありません。
すっかりセルビッジに慣れてしまっているので、耳が無いとちょっと拍子抜けです。made in Macauなので、もしかしたら旧式の織機が無いのかもしれませんね。もしくは単にコスト削減の一環か。着用していてもセルビッジかどうかは分からないので、余り気にする点でもありませんが、大きく捻れるのと強度が減ってしまうのが問題点です。 ※後から聞いたのですが、A.P.C.デニムはは実際には数年前から全てセルビッジ化しているとのことです。



もう一つは、このジーンズは一応スーパースリム、スキニーという設定なんですが、テーパードがかかっていない(むしろフレアー?)点です。

実際には膝下の幅が変わらないだけなんですが、実はこれがA.P.C.独特のシルエットを生みだす妙味なのかもしれません。
この「テーパードがかかっていない」点が、大きな利点になるとはこの時点では気づきませんでした。 いざ糊落とし。 それほど糊は付いていませんが、念のため洗剤にはサムライジーンズの雷石鹸を使用して、家庭用洗濯機で15分ほど洗濯して乾燥はかけませんでした。

十分な丈があったんですが、股下が縮みすぎるのが一番困るので、いつものとおり逆さ吊りで2日間ほど室内干しした結果の縮み具合が以下の通りです。








結果としては、ほぼ公称値。
糊落とし前糊落とし後収縮率
ウエスト(外周実寸)86cm83cm3cm(3.5%)
股下93cm88cm5cm(5.4%)
股上(前)26cm24.5cm1.5cm(5.8%)
股上(後)35.5cm33.5cm2cm(5.6%)
渡り(0cm)30cm27.5cm2.5cm(8.3%)
渡り(15cm)23cm22cm1cm(4.3%)
裾幅19cm18.5cm0.5cm(2.6%)
ウエストは外寸を測りましたが、内寸はー3cm程度とお考えください。 そもそも一般的にリジッドのデニム生地(生デニム)は、綿に含まれている油分が落ちて糸間の隙間が締まるので縮むとか、生地の製造工程で引っ張られたデニムが元に戻るから縮むとか言われていますが、いざしっかり計測してみると結構縮むことに驚きです。 収縮が最も大きかったワタリ部分については、計測時のズレも考えられるので参考程度にお考えください。 概ね3−5%程度の収縮率ですが、あと2−3回の洗濯で更に1−2mmは縮むのでしょうね。 室内干しが完了して実際に穿いてみて驚きました。膝下のテーパードが少ない分だけ「大分フレア感があるのでは?」と恐れていたんですが、案外スッキリしています。 まあ裾幅が18.5cmなのでパンタロンみたいな感じにはならないと思っていましたが、前述の思わぬ「大きな利点」が発見できました。 テーパードがかかっていないので、ブーツの履き口が裾に引っかからないのです。 足を組んだりしゃがんだりしても、常にブーツの履き口が裾に収まっている! 他のジーンズだと、立ったり座ったりする度に裾に引っかかったブーツの履き口を裾に収めるという動作が必要です。 ただ、このA.P.C. New Cure Homme(ニューキュアオム)に関しては、それが全くありません。 これは私にとっては相当に利便性が高いです。 また、他の履物(スニーカーやローファーなど)との相性も良くて、この辺はさすがA.P.C.だなと感心せざるを得ませんでした。
色落ちの具合はまだ分かりませんが、シルエットについては、ほぼ100点です。世の中的にここまで評価が高い理由が分かります。何か一般的なジーンズを模倣したとかではない、A.P.C.ならではの解釈と創造がそこにはあると感じます。standard(スタンダード)とかNew Standard(ニュースタンダード)とか、シルエットのバリエーションはそこそこ揃っているので、他のシルエットのものもいずれは試したいと考えています。
私が感じた問題点としては、ベルトループが狭い点です。
鬼デニムと比較すると一目瞭然です。

左がA.P.C.で右が鬼デニムです。
少し肉厚のレザーベルトは2周目を入れるときに相当キツかったです。

2017年10月29日日曜日

サムライジーンズ S511XX『極』


武骨でありながらトレンディなデザインのセルビッチデニムを世に送り出し続ける国産ビンテージレプリカジーンズブランドであるサムライジーンズ(通称:サムジー)。
19ozや20ozといった肉厚な生地と激しい縦ラインの色落ちが楽しめることで人気を博しており、色落ち自慢の「サムライ」たちが、よくネットに写真をアップしてます(メーカーHPでも公開してますので、ご興味があるかたはご覧ください)。
そのサムライジーンズが最近発売したモデルS511XX-極-をご紹介します。

購入

<フラッシャーも和柄と英語のアンバランスがカッコいい>

今回は上野アメ横のア◯リカ屋さんで購入しました。JR上野駅と御徒町駅の中間にあります。
このお店はサムジーの玉数が豊富なので、数年前のモデルとかでなければ限定品も含めて「欲しいモデルが無かった」ということは、まずありません。
サムライジーンズ以外にもフラットヘッドやJBなど幅広い品揃えが魅力(桃太郎はなかった・・・桃太郎は、同じアメ横のヒ◯ヤさんのために別注造ったりしてるからそっちと仲が良いんでしょうね)。
アメ横に数店舗構えているので、欲しいモデルでサイズがなくても「2-3分待ってて貰えればひとっ走りして、別の店舗から持ってきます」というフットワークの良さが魅力です。
S511XXもサイズ違いで10本くらい在庫していましたので、私の希望した30インチもありました。


色調&生地

色は特に特徴のない一般的な未洗いのインディゴブルーです。但し、特濃色なので最初に見ると黒みが若干きつく感じるかもしれません。
色落ちは非常に期待できます。
元々色落ちの美しさを追究しているっぽいところがあるメーカーなので、他のモデルで経験した色落ち体験を元に、特徴を端的に書いてしまうと「アタリが綺麗に出て目立ち、且つ平坦な部分も縦に標準的なスピードで色落ちしていく」となります。
※参考までに記載しますが、イメージは「70回着用+洗濯2回」で恥ずかしくないレベルの色落ち具合になると思ってください。
19ozという極厚の生地、非常に堅いです。糊落としをする際にボタンを留めようとしても簡単には留まりません。2−3分時間がかかるくらいです。
手触りは若干のザラ感を感じますが、昔の鬼デニムのようにローテンションの機械で時間をかけて織っているわけでもないのでしょう。そこまで強烈なザラザラ感ではありません。
非常に良い点としては、レングスを長めにとっているので、背の高い(=足が長い)人でもレングスが足りなくてはけない、ということにはならないところです(勿論、プロのバスケ選手とかは別です)。

縫製/ボタンなど

ボタンは、武骨なシルバーで、”SAMURAI CO LTD” ”JAPAN'S FINEST”と刻印があります。


















リベットはゴールドで、和な感じの模様入り。






















                   
隠しリベットにもやっぱり”SAMURAI CO LTD”と刻印。






















耳は赤で”SAMURAI”の文字。
但し、Aが逆さま、『ターンA』と呼ばれています。
                   


















スレーキには『極』の文字の布地が縫い付けられています。

通称『刀耳』と呼ばれるセルビッチ。目付もしっかりしていて、織り込む際にコストをけちっていないところは好感がもてます。
                   
       

ベースの糸にはゴールドよりの明るめのオレンジを使用しています。
ただ、よく見ると分かるのですが、尻ポケットの飾りステッチやベルトループの中ステッチには黄色(バナナイエロー)の糸が使われています(糸はナイロンではなく、コットンです)。
S511XXだけでなく、他のモデルでも使われているデザインですが、こういう芸が細かいところはサムジーの長所のひとつです。
縫製もしっかりしていて、切れることはあるかもしれませんが、縫製の甘さで発生するホツレは無さそうです。


シルエット

股上はそれほど浅くは感じません(ウエストラインが腰骨に乗っかる程度)。
全体的には細身の部類に入ると思いますが、股から膝にかけて緩いテーパード気味。それほど強いテーパードでもないので、「綺麗めにはきたい」という人には不向きかも。
あと5-10mmくらい裾を絞ってあげると、現代風の良い感じに仕上がると思いますが、ビンテージジーンズメーカーとしては、あくまでも昔からの武骨なシルエット、ワークパンツとしてのジーンズスタイルを堅持したいのかもしれません。
ちなみにパッチの月の満ち欠けがそのモデルの太さを表しています。
写真にある通りS511XXは三日月なので、大分細いつもりなんでしょうが、世の中は空前の『細身流行り』に突入しつつあり、どのメーカーもこぞってスキニーモデルを投入しているのを目の当たりにすると、「そこまで細いか?」と突っ込みたくなります。
ちなみに武蔵と小次郎が肥満体なのは19ozモデルの特徴とのことですが、二人が戦ったのは巌流島(現在の山口県下関市)なので、富士山は見えません。

まとめ
いろいろ否定的なことを書きましたが、バランスが良いジーンズです。
色落ちを楽しみたい人はガンガン穿き込んで、ビンテージレプリカを楽しめると思います。
しかし・・・相変わらず高価い(25,000円+tax)。