2016年3月22日火曜日

質実剛健の代名詞 Church'sのGRAFTON

伝統と格式に裏打ちされた名靴を造り続ける由緒正しきshoe makerであるChurch's。
質実剛健なイメージがあるChurch'sの革靴の中でも、特に重厚感があるGRAFTONの紹介です。
私の尊敬するドラガン・ストイコビッチ氏が、名古屋グランパスエイトの監督時代に、試合中選手の不甲斐なさに激怒してラインを割ったボールを蹴って、相手方のゴールにロングシュートを決めて退場処分を受けた際に履いていたのが、このGRAFTONです。
※詳細は、日刊スポーツのサイトでご確認ください。

フロント
全体的にボリューム感が半端ないのですが、不思議とフロントだけに注目するとスッキリした感じがします。


ボディ
多少飾りが過剰な気もしますが、普段使いのラインナップに1足くらい派手なアイテムがあっても良いかもしれません。


バック
どうしても激高のヒールに目が行ってしまいますが、ヒールカップの造りが絶妙で深すぎず浅すぎずの良い具合に仕上がっています。

引き締まったイメージのフロントに対して、遠慮なく重厚感を醸し出したバックステイです。


「ライト・エボニー」という色です。正直なところ「ダークブラウンでは?」と思わなくはないのですが、各社さんカラバリのネームにはこだわりがあるケースが多いので、特に気にしません!

革質
使われているのは賛否両論うずまく「Polished Binder Calf」です。
かつてはBookbinderと呼ばれていましたが、私は所有していないので、革が変わったのか、名称だけが変わったのか・・・よくわかりません。
いろいろ疑問がある特殊な革です。クリームは受け付けるのか、傷は付きやすくないか、そもそもどうやってケアするべきか...。
しばらくは履くたびに帰宅後に丁寧にチェックする日々です。

ちなみに・・・全てのChurch'sのドレスシューズに言える事ですが、履きおろしてから10回くらいは足に「噛みつき」ます。C&Jなんかは履いた初日には少し馴染んでくるくらい柔らかい革ですが、このGRAFTONもやはりしばらくは足が痛くて死ぬかと思うほどでした。

内装/ソール
無駄を省きながらも贅沢に上質レザーを費やした内装は、頑丈ながらも金文字によって気品が感じられます。


この革靴の一番の特徴はソールです。
とにかく厚い...「ストームウェルト」と呼ばれるコバの立ち上がりが高い製法も含めて、靴全体の下部にボリュームがあると、重心がしっかりした見た目に仕上がります。

ウエストがしっかり絞られているのもお気に入りのポイントです。


編集後記
LAST73が進化したLAST173。大分スリムになった感が否めないです。
現在は、トゥに別素材を入れて大活躍しています。そのうち経年変化をご報告します。

2016年3月21日月曜日

White's Boots(ホワイツブーツ)のSemi Dress(セミドレス)個人輸入記録① 発注から到着まで

個人輸入を思い立った経緯

上野のアメ横をブラブラしていて、いくつかのアメカジショップを覗いているうちにWhite's Boots(ホワイツブーツ)が目に留まりました。堅牢性や重厚感は他の追随を許さず、圧倒的な存在感で他の量産ブーツを蹴散らしています(対抗馬はVibergとWescoくらい)。ABCマートに買収されたらしいので、質の低い粗悪品が出回って見分けがつかなくなる前に1足入手しようと思い立ちました。
ホワイツブーツのHP(Topの森林火災消防隊をあしらったビジュアルがカッコいいです)

しかし、どのショップも一般的なスペックのものしか置いていない...。たまに「ん?これ良いかも」と思うものがあっても、「当店オリジナルスペックですよー」の謳い文句のもとに、10万前後の価格をつけていて、とても手が出ません。
そこで、個人輸入ならどれくらい値段が下がるか調べると大体2-3割は安く買えるようです。スペックにこだわらなければヤフオクとかで探すと4−5万でも出てきますが、どうせ買うなら自分好みにカスタムしたいと考えて、個人輸入に踏み切りました。

発注先の選択
発注先はいろいろあります。
US在住の友人に頼んでみようかと思いましたが、面倒かけるのも申し訳ないので、ネットで探してみると、大きく分けて2種類ありました。
①国内のディーラーが輸入代行してくれるケース
②海外のディーラーが日本向けにもサービスを展開しているケース

①は、日本語での発注が可能な事とお店が近ければ似たようなモデルの試着が可能なことが長所です。但し、値段は高いです。
※既製のホワイツとほぼ同額(たまに2割くらい安いケース有り)、下手したら店舗の手数料がのって割高なケースも。
②は、値段は安いですが当然英語なので多少の語学力を要することが難点ですね。

今回は①でなるべく安い店をネット上で探してやってみようと考えて、店舗を決めて発注したんですが、いくら待っても返事がきません(汗)。
そこで思い切ってメールしてみると、「メールは送ったよ、読んでないの?」と返信がありました。よく読むと、Webサイトに載っているアドレスとは別のYahoo!メールで返信していると言うのです。受信ボックスをひっくり返して探し回ってもありません。
一応その旨を送ってみたんですが、3日くらい待たされてやっとメールが再送されてきました。発注日から約10日間...無駄な時間を過ごしました。個人でやっている輸入代行屋さんだったようで、そういうところにはいい加減なところも多いです。

それならと丁重にお断りして、②で最有力候補のショップ(B○○○○'s)にオーダーをかけました。

注文
注文した内容は以下の通りです。
Custom Semi Dress by White's Boots
  • Last: Standard
  • Toe Vamp Leather: Brown Chrome Excel by Horween
  • Upper (Shaft) Leather: Brown Chrome Excel by Horween
  • Leather Liner: Tan
  • Pull Loops: No Thanks
  • Toe Cap: No Thanks
  • Toe Bug Stitching: No Thank You
  • Toe Bug Stitching Color: Does not apply
  • Celastic Toe Box: Single Celastic Toe
  • Hardware: Brass Eyes & Hooks
  • Midsole: Single
  • Edge: Brown
  • Heel Base: Standard
  • Heel Lifts: Standard
  • Sole: Vibram Composition Half Sole
  • Sole Trim: Close Trim (Single Row Stitch)
  • Size - Length: 9.5
  • Size - Width: D (medium)
オーダーのポイントは、以下の通りです。
①upper leatherをHorween社のChrome Excel(Brown)に
ネットでいろんな記事を見ていると、Chrome Excelは賛否両論ありますね。
賛:革が厚くて重厚感がある/比較的柔らかい/オイリーで風合いが良い
否:傷が付きやすい
個人的にChrome Excelを使ったブーツを持っていなかったのと、British Tanほど明るいBrownよりも暗めのBrownのほうが、洋服に合わせやすいかなと考えて、この革を選びました。
②ライニングにレザーを使用
オプションなんですが、着脱のしやすさと堅牢性を求めて、レザーライニングを選択。Chorme Excelは厚いので、本当はライニングは不要とのことですが、使っても全く問題ないようなので、選んでしまいました。
③ソールを特殊仕様に
表示されているソールはご覧の通り、
  • Sole: Vibram Composition Half Sole
です。正確に言うとVibram700のハーフソールですね。
しかし、Vibram700は現在所有しているセミドレスと同じ仕様だし(ハーフではないですが)、アメ横徘徊中に見つけた某ショップオリジナル仕様のセミドレスが、Vibram430(mini Vib)を使ったハーフソールですごくカッコ良かったので、選択できるソールの種類には無かったのですが、同じ仕様にしてみようと思って、備考欄に「Vibram430のハーフソールにしてくれない?」と記載してみました。
※ハーフソールにすると、arch easeの出っ張りがしっかり見えて、めちゃくちゃカッコ良いです。勿論、普段は見えませんが(笑)。

参考までにVibram 700


こちらがVibram 430


価格
価格は、オプション含めて商品代で$444.95。送料との合計で$509.90、1$=¥118計算で約¥60,000です。
関税とか日本の消費税とかで合計額はまだ分かりませんが、非常に安い!

届くまで
オーダーしてから届くまでが楽しいんですが、いかんせん米国のretail shopなので、日本国内のショップのように行き届いた連絡はしてくれません。
以下、細かく記録しておきます。
①最初の連絡
オーダーしてから2日後に一言だけ「sent」とHPのMy Accountが更新されました。
「えっ?もう送ったの?」と思いましたが、おそらく「試しにメールを送ってみた」くらいの意味合いでしょう。
ちなみに更新されるとメールが届きます。
②2回目の連絡
4日後、「processing」と連絡。
これは「着手したよー」くらいの感じでしょうか。
「便りがないのは良い報せ」と言いますが、こういう場合の便りはあったほうが安心しますね。 ③完成&最初の発送連絡
25日後、「completed」と連絡が入りました!
これは正直嬉しかったです。半分忘れかけてたので、涙が出そうなくらい嬉しかった。 ④配送状況の更新
ここから配送状況との睨めっこが始まりました。
最初は、「Shipping label created」(=配送伝票が起票されたよ)からスタートです。
前出のcompletedメールに記載のあったUSPSのHPを1日5回くらいチェックしました。
※ちなみに、航空便を使っているらしく、SanFranciscoから成田に届くまでの時間は、丸1日くらいです(但し、伝票が起票されてからSFの空港に届くまでが結構長いですが)。
⑤まさかの事態
国内の税関に到着してから、ちょっとドキドキする事態が発生しました。
「そろそろ届いても良い頃」と思っていると代わりに税関からハガキが・・・。


内容は、「あなた宛の荷物が届いているけど、価格が分からないから関税額を決められない。価格が分かる請求書とか見積書とか送って」というものでした。
勿論、My Accountの該当ページを出力して速攻で送りました!

到着と総額コスト
いよいよ到着しました。

案外早くて、前出のハガキを処理した翌々日には商品が届きました(つまり、即日処理してくれた計算です。税関も日本郵便も捨てたもんじゃありませんね)。

オーダーしてから、32日。ネット上で記載されている噂とは程遠い納期と正確性でキッチリ届いたので一安心です。
【ネット上の噂】
・納期は2.5ヶ月くらいは当たり前
・正確な住所に届かず国内たらいまわし

既述の通り、商品と送料で約¥60,000でした。
そこに、関税と消費税で¥12,000+手数料¥200=¥12,200
合計額は、約¥72,200!
思ったほど安くは無かったですが、まあ満足のいく価格かなと納得しています。

総括
思い立ってから手に入るまでの手間と時間はかかりましたが、待つ間のドキドキも含めて良い体験ができました。
ちょうど円高になり始めているので、$1=¥110を切ったら、今度はSmoke Jumperにチャレンジしたいです。

編集後記
以前購入したSemi Dressはお店で既製品を試着して購入したんですが、まだ円高の時期で6-7万だった記憶があります。安倍総理のおかげ(?)で円安が進み輸入品の店頭販売価格も大分上がりました(為替変動への便乗値上げも含んでいると思います)。
輸入品を購入する際には、個人輸入してみるのも一興かもしれません。

2016年3月12日土曜日

Engineered GarmentsのB2B Jacket

お気に入りブランドの1つであるEngineered Garments。主にジャケットを中心に買い漁っています。昨年の春先に入手したJacket Requiredさん別注のB2Bジャケットのご紹介です。

全体感・サイジング


商品名の「B3B」は「British 2 Buttons」の略ですね。デザイナーの鈴木さんが解釈した英国調3ボタンジャケットとは、こんな感じなんでしょう。
ウエストを高めにとって、キュッと絞っていますので、足長スマート効果は半端なものではありません。
相変わらず、USサイズ設定で大きめサイズ。身長180cmを超える私でもMサイズです。
※EGの場合は、ベストは毎回Sサイズですし、ジャケットは基本Mサイズ(時々Sサイズ)です。


色使い

ネイビーとオリーブの2色展開です。人気があるのは当然ネイビーですが、今回はあえてオリーブを選択しました。
大きな理由は、NYのセレクトショップGentryで既にネイビーのAndover Jacketを購入してしまっていたためですが、オリーブという色に多様性を感じたところもあります。
ボトムスにはホワイトジーンズでも、ブラックチノでも、とにかく合わせやすいのでは?と考えたからです。

外装



EG定番の右側チェンジポケット付き、袖口は本切羽という設定です。
チェンジポケットは実用性に乏しく、本切羽も袖口をまくらない限り無用の長物ですが、ブランドしてのポリシーのように貫いて毎回こういうデザインが多いです(BakerとかPhotographerなどの特殊なジャケットは勿論違いますが)。

内装



インナーは無地コットン(Khakiという色が良いです!)の観音開きになっていて、袖内装はペイズリーで素材はポリエステルです。袖通しは非常にスムーズで、変なもたつきはありません。

編集後記

どんどん増えていくのそろそろ終わりにしたいのですが、毎シーズン材質やデザインを微妙に修正して市場に投入されるので、毎年のようにEGのジャケットを購入してしまいます(ショップの別注品もありますし...)。
ジャケットというと秋冬のイメージですが、EGの場合は春夏ジャケットで他社との差別化が上手い会社です(鈴木大器さん万歳!)。

2016年3月5日土曜日

土屋鞄製作所のプロータ防水ソフトブリーフ

長い間使えるビジネスバッグが欲しくて、いろいろ検討した結果、雨の日も気がねなく使える革製バッグというところに惹かれて、土屋鞄製作所のプロータ防水ソフトブリーフを購入しました。
他のメーカー(万双、大峡、ブランドもの等)も検討しましたが、価格や機能やサイズなどでこの鞄が残りました。
※それにしても万双はいつチェックしても、なかなかブリーフケースが入荷されません。

全体感

色は、ブラックとチョコ(濃いめのブラウン)の2色の在庫が有りました。10分くらい迷った挙げ句、合わせやすいブラックを選択しました。欠品していたブラウンは、最初から選択肢になかったので良いのですが、我ながらいつも無難な路線を選ぶなぁ〜と変な納得をしています。
サイズは、ほぼ万人の身幅に合うサイジングで、手に持っても肩からかけてもしっくりきます。
地味ながら堅牢な感じの持ち手もGood。鈍く光に反射する革質も気に入ってます!

Coachシティブリーフとの比較

カタログスペックでは、現在使用しているCOACHのビジネスバッグ(左)とほとんど同サイズです。プロータの方が若干奥行きがあるので、その分だけ収容量は多いかも。
5年以上使ったCOACHとの比較ですので若干あてになりませんが、割と芯地もしっかりしています。ただし「ソフト」と言うだけあって、中に何もいれなければ自立は難しいです。

外観
開閉用のジッパーはダブル仕様で、本体と同じベロが付いています。本体の革も比較的厚めなので、片手で片方だけでも十分開閉可能です(前アイテムのCOACHを諦めるきっかけは、このベロが片方取れてしまった事でした)。
鞄自体のデザインですが、センターのダブルステッチを主役にしつつ、全体的にステッチがあしらってあって、派手すぎず地味すぎずの見た目を演出しています。
外部収納としては、両面にマグネット開閉の外収納スペースがありますので、ちょこっとした小物の収納には使い勝手が良いです。
※個人的にはこの収納スペースのマグネット着脱音に絶妙な「重さ」があって気に入ってます。
ただ、両面とも全く同じ仕様、同じ見た目なので、鞄の前後を気にする人はストラップのバックル部分の位置などで見分けるポイントを決めておく必要があります。
また、底面には適度に鋲が打ってあるので、底面が直接接地するのを防止してくれる上に安定性を高めてくれます。

内装


片方にはホック付きベルトで軽く押さえられたポケットが3室(大1室/小2室)あって、もう片面にはジッパー付きの収納があります。
前者はそこそこ収納力がありますが、後者のジッパー収納は薄いスペースなので、収納力はほとんど期待できません。
そして、土屋鞄製作所さんが最も大きなセールスポイントにしているのが、折りたたみ傘収納用のフォルダーです。これは、全くの期待はずれでした(涙)。
構造上、鞄の高さを使い切れない(一番下まで傘が届かない)ので、かなり小さい傘しか入らないのです。
私は、折りたたみ傘にもそこそこのサイズを求めるので、いくつかの折りたたみ傘を試しましたが、1本も入りませんでした。

ストラップ問題
通勤時に読書したり、スマホでネットサーフィンしている事が多い私にとって、ストラップは必要不可欠なアイテムです。
ストラップ自体(ハードウェアや材質等)に文句は無いのですが、日本人に合わせたのかサイズが異常に短いです。
身長180cmを超える私にとっては痛いところで、バックル調整して最長にしても、ギリギリ最良ポイントに届きません。COACHのストラップを使おうか迷うところです。
そして購入時に確認しなかった自分を恨んでいます...。

革質
防水加工が施してあるためエイジングの期待感はゼロですが、良い意味で最初から仕上がっています。光には鈍く反射して、独特な風合いを持っていますので、そこそこの年齢の方が持ってもおかしくはないかなと思います。
購入時にお店の人にしつこいくらい「防水スプレーやクリームは必要ないから!逆に防水性能が落ちるから絶対塗らないでね」と言われました。普段革製品のお手入れをあまりやらない人には合ってます。


編集後記
購入後、自宅に持ち帰って開封して思ったのですが、ハードウェアが鞄と接触する部分には全て不織布や紙のカバーがかけてありました。こういう気配りは嬉しいですね。そして社名入りの布製の袋も。普段使いする鞄では絶対使う事はありませんが...。

2016年2月20日土曜日

BARACUTAのG9ジャケット

1937年にイギリスで誕生したもともとブランドBARACUTA (バラクータ)G9の紹介です。
日本ではG9と呼ばれていますが、海外では『ハリントンジャケット』が一般的な呼び方です。60年代のアメリカのドラマ『ペイトンプレイス物語』の登場人物ロドニー・ハリントンが着用していたので、こう呼ばれるようになったというのが通説です。

サイズ/全体感

身頃が若干スリムですが、それ以外はごくごく普通のサイジングです。
身長183cm痩せ体型の私は、欧州サイズで38-40が多いのですが、これも40でインナーを少し着込んでちょうど良い感じです。
袖丈も短くも長過ぎずもなく、絶妙なサイジングです。
人にこう言うと、「お前に合ってるだけで誰にでも合う訳ではない」とよく言われますが、試しに身長177cm普通体型の友人にも着てもらったら「違和感なし」と言われました。
やはりこの辺のシルエットとサイズ感は老舗ブランドならではの技ですね。
素材は、waxed nylon(ワックスドナイロン)というもので、綿とナイロンの混紡素材にオイルコーティングして防水性を高めています。
実際に着用しているときに雨に降られたのですが、小雨くらいであれば手で払ってしまえばしみ込むことはありません。
ただ、このwaxed nylonという素材ですが、爪とかで引っ掻くとすぐ傷になります。もちろん、少しこすると消えてしまうのですが、気にする人には不向きかもしれません。
ちなみに、友人に聞いたのですがBARACUTAのwaxed nylon以外の素材でも十分に防水性は高いそうです(この辺はさすが元々ゴルフウェアブランドであるだけのことはありますね)。

特徴

G9はG4など他のモデルと違って、
袖/裾にリブが仕込んであって、防風対策が万全なモデルです。
別に背中や身頃に肉厚な感じはしませんが、キルティングが仕込んであるので少しインナーを着れば真冬でも十分に耐えられるくらい防寒機能が高いです。
首もともボタンが2つ付いていますので、両方ともしめると身頃に風を感じることはありません(私はマフラーやストールを巻いてしまうことが多いですが)。



ジップはダブル仕様なので下から少し開けて腰回りをゆったりさせるのも良いかもしれません。私はあまり使ったこと(開けたこと)がありませんが、使う人にとっては便利なものですね。







腰からやや高めの位置に設定されたポケット(ハンドウォーマー?)もフラップ付きで上品な仕上がりです。
嬉しいポイントとして、フラップをポケットにしまうとフラップが付いていないように見せることができます(根元が玉縁仕様)。
私は特に気にしませんが、フラップを邪魔に感じる人はしまっておいても良いかもしれませんね。




写真では判読しづらいと思いますが、ボタンにはブランドネームとsince1937という文字が入っています。最近ではドメスティックブランドもこれくらいのことはやりますが、英国ブランドがやていると品を感じます。

編集後記
定期的に購読している大人向けファッション誌で謂れとか読んで、たまたまショップで見かけて衝動買いしたBARACUTA G9。
衝動買いだったので購入直後は「使用機会は限られるかなぁ」と考えていたアイテムですが、結論ヘビロテで活躍してくれています。
インナーの調整で春先まで着られるユーティリティプレイヤーです。

2015年7月8日水曜日

Global Styleでパターンオーダーしてみた感想

スーツは基本的に既製品は買いません。
極端な痩せ形長身に加えて腕が長いので既製品のサイズが合わず、以前は既製品購入後、袖を左右とも15-20mm出したり、ウエストを20-30mm詰めたりしていましたが、結局商品価格に5,000円くらい上乗せすることになっていたので、数年前からパターンオーダーのみに変更しました。
実際、最近安価なお店が増えたので、同じような生地レベルで価格もほとんど変わらない(下手したらオーダー店のほうが安かったり)で購入できています。

今回は、全国的に店舗展開するGlobal Style(グローバルスタイル)でパターンオーダーをお願いした感想を記載します(時期は1年近く前ですが)。

接客
たくさん店舗がありますが、私は神田店でオーダーしました。
ネット上では、良い噂と悪い噂の両方が飛び交ってますが、接客はそれほど悪くなかったです。
場所柄年齢がお高めのお客さんが多いからか、言葉遣いも非常に丁寧でラインナップや価格の説明にも嘘偽りが無く、生地を選んでいる最中も嫌な顔一つせずにじっくり付き合ってくれて、非常に好感が持てました。


店内の様子と品揃え
神田店は、それほど広くありません。間口が狭く店内は奥に細長くなっていて、両サイドに商品(スーツ生地/シャツ生地/バンチブック/小物類など)を陳列していて、中央部にも所狭しと生地が置いてあるので有効スペースは狭いです。
購入前提のお客さんが2-3組くると、それだけで次のお客さんは長時間待たされるハメになります(私は飛び込みだったのですが、平日昼間だったのでお客さんは1組だけでした)。

スーツについては2-3万円台の低価格のものはそれほど品揃えも多く有りません。多くは、5-7万円の中級レベルか10万円以上の高価格帯の商品です。

イタリアの所謂「高級」とされるZegnaやLoro Pianaも割とたくさん置いていて値引きも結構されていますが、値引きされているものはキワモノ系の柄だったり、昨年以前のもの(型落ち)だったりするようです。
低価格のものは国産生地で化繊混紡(一部ウール100%)、2着で47,000円(税抜き)→1着23,500円からあります。
次が国産ウール100%(一部化繊混紡)で1着3万台半ばくらいです。
但し上記2種類の価格帯だと、選べる生地は暗め(黒or紺)と明るめ(グレー系)であわせて10種類しかありません。その中でもビジネスで使えそうなものは6-7種類ですね(最低価格帯だと更に半分に絞られます)。
良かったのが、違う価格帯からでも2着買えば両方とも半額処理される点です。
結論、最低価格のもので濃紺(ストライプ)1着と次の価格帯のグレーで計2着仕立てました。

仕上がり
2着仕立てたうちの片方だけ写真をupしますが、正直なところ可も無く不可も無くといったところです。
いくつかあるスタイルの中で、モダンブリティッシュというスタイルを選びました。
英国調を現代風にアレンジしたスタイルで、ジャケット裾のカッタウェイが特徴です。

私のオーダーの仕方が悪かったのかもしれませんが、以下が気に食わない点です。
①ジャケットのウエストが思ったほど絞れなかった(出したかった細身感が出ていない)
②パンツの裾が激しくもたつく(テーパード感があまりありません)
※受取時にレインブーツを履いていたので、2クッションくらいに見えますが、実際にはハーフ〜1クッションくらいです。
他の人に見てもらってもなかなか伝わらないポイントですが、上記2点については不満が大きいです。

以前オーダーして2度と利用しないと決めたヨ○○ラほどではないですが、店員さんの「××は、これくらいにしておいたほうが無難ですよ」という言葉に従った部分が気にいらないというのは寂しいかぎりです。
従った自分が悪いのですが、そもそも無難な既製スーツでは合わないからオーダーしに来ているので、もうちょっとこっちの温度感をくみとって欲しかったです。
※ちなみにヨ○○ラでは、かなり強く要望したのに至る所にお店の意向を反映させられて、全く自分の趣味ではないオヤジスーツを作らされた苦い思い出があります。

総括
接客:◎ 採寸:○ 価格:△ 品揃え:× スタイル:△ 縫製:△ 
総合で70点(合格ライン:80点)くらいですかね。
ネット上で噂されている「縫製の悪さ」は、それほど感じませんでした(実際1シーズン着用しましたが、ほつれ等は特に見られません→特別に丁寧でもありませんが)。
いくつかのオプション(本切羽等)代込みで2着で税込み支払額が70,000円を少し超えるくらいでしたので、合格点はあげられないです。
オーダー初心者のかたには良いかもしれませんが、ある程度オーダー歴があってこだわりをもっているかたには不向きかもしれませんし、その場合は自分の希望はキッチリ伝えたほうが良いでしょう。
オプション代が結構高くて、少し驚きました。

編集後記
このスーツを作ったあと、実はグローバルスタイルで再チャレンジしています。同社イチ押しのミケランジェロというスタイルでも1着仕立てたので、またご紹介します。

2015年3月22日日曜日

Engineered Garments の Andover Jacket

Engineered Garments の Andover Jacketをご紹介します。


日本が世界に誇る名デザイナー鈴木大器氏が率いるエンジニアード・ガーメンツ。
大人が着崩し感を醸し出すには「イイ感じ」の洋服が多いです。
B2B Jacketが有名ですが、今回はAndover Jacketをご紹介します。


サイズ/全体感
サイズはLですが、日本人のLではなく、完全に外国人向けのLサイズです。
なので、特に袖と着丈が長く、インナーを選びます。
あまりピタッとしたモノでも、ユルユルなモノでもダメ・・・うーん以外に着こなしが難しいです。





















最も特徴的なのは、胸ポケットのフラップですね。合計すると身頃に4つのフラップ付きポケットがあります。



主張



















左胸の内ポケットの下に「Made in New York」のタグが付いたロゴ表示があります。
おそらく鈴木氏のこだわりの1つなのでしょう。
米国でも最先端のファッションを着こなす人が多いNew Yorkで勝負するという意気込みが感じられます。



編集後記
価格的に子供を寄せ付けないエンジニアード・ガーメンツのジャケットですが、やはり着こなすのが難しいです。
ただ、色違いで2-3着持っていると、一生ジャケットを買う必要がないくらいのある種の「存在感」を感じる服ですね。