2019年4月15日月曜日

Tramarossaはチノパンもやはり秀逸

Tramarossaのボトムスをいくつか所有しています。 「全体的にシルエットが細すぎる」という意見のかたもいらっしゃいますが、価格帯はPT01よりもやや低く、90cm以上の股下が確保されていて、尚且つスタイリッシュというボトムスのブランドはそうそう有りません。 INCOTEXは股下が短めでPT01は価格が高めで、Tramarossaはある意味理想的と言えます。 今回はRobertというモデルのチノクロスパンツをご紹介します。
ご覧の通り全体的に細身に仕上がっています。 テーパードもそれほどきつくなくて、太腿からふくらはぎへとほぼまっすぐに落ちています(写真で見ると、逆にフレアっぽく見えますね)。 裾幅が17.5cmあるので、スリムタイプのボトムスを着用すると度々発生するふくらはぎでの引っ掛かりが発生しません。 私は足が細い方ですが、スポーツをやっていた関係でふくらはぎにはそこそこ太さがあるので、裾が16cm未満だと相当に引っかかるんですが、このモデルではそれが起こりません。 というか、PT01とかに比べるとTramarossaのモデルは総じて引っ掛かりが起こりにくい気がします。 GTAやINCOTEXは所謂『脚長効果』にこだわりすぎていて、とにかくテーパードを強くかけて(=裾を絞って)足を細く見せようとしますが、Tramarossaはシルエット自体の美しさに気品があって、テーパードによる脚長効果を狙っていません。
にも関わらず美しいシルエットを生み出すのは、着る側とメーカーのコラボレーションが成功している証拠ですね。 生地感を季節で言うと、完全に春夏ですね。 麻のようなサッパリ感はありませんが、薄手なので盛夏でも耐えられそうな感じです。いわゆる高密度なチノクロス生地ではないので、硬さはほとんどありません。 薄手な分だけシワになりやすい感じはありますが、毎日着用したりしなければクリーニングもシーズンに1回で十分でしょう。 閑話休題的な話ですが、購入後タグを切りながら、いつものこの部分を切るべきかどうか迷います。
モデル名とかサイズとか入っているんですが、 手でも入れそうなミシン目が入っているので、手で千切ろうとするのですが上手くいきません。 見えない部分なので切ってしまっても構わないのですが、微妙な存在感が迷います。 また、これもいつも疑問に思うのですが、豪勢なブックレットに付いている謎のボタンは何なんでしょうか・・・。
特に使える箇所も無いのでスペアと言うわけではないですし、何かのシンボルにしてフィーチャーしているようでもありません。 使えそうなら使いたいとは思いますが、いつも処理に困ります。

前立てはボタンフライで、いつもの通り股上は浅めです。ボタンも3+1の計4つしかありません。

豪華なリベットで四隅を押さえられているパッチですが、起毛レザー仕上げになっていて豪勢です。
ただ、選択を繰り返すうちにヘタってしまうであろうパーツなので、若干不安ですが・・・。


尻ポケットはフラップ付きです。但し、ボタンは付いていません。
この「フラップ付きボタン無し」が個人的には結構気に入っていて、物の出し入れが簡単にできる上に誤脱も発生しづらいので、他のブランドでも採用して欲しい仕組みですね。


裾は二重に保護してあって堅牢性は高いです。恐らく靴と擦れて擦り切れてしまうようなことは無いでしょう。ただ、生地が薄い分だけ何だか貧弱な感じです。
これだけしっかり補強してあると、もう少し固まった裾口になるはずですが、フニャフニャした感じがしてしまうのは、若干残念な仕上がりです。


夏場に着用しても耐えられるチノパンは重宝します。
生地が薄いのでシワが心配ですが、着用3回に1回くらいにペースでアイロンがけを心がければ、それほど気にならないと思います。
薄手のホワイトデニムと共に夏季ヘビロテアイテム間違いなしの逸品です。

2019年4月12日金曜日

DIESELのデニムSLEENKERは極細なのに究極ストレッチ

決めているわけではないのですが、自分のワードローブを振り返ってみるとビジネス&ビジネスカジュアルは海外ブランド、カジュアルは国内ブランドが多いです。
オフの日に少しでも汚れる要素が多いカジュアルウェアに高額な海外ブランドを使用するのは気がひける、というのが大きな理由ですが、カジュアルなブランドは海外でも比較的安価な場合があるので、時々購入します。
その一つがDIESELですが、今回はDIESELのデニムをご紹介します。
ご紹介するモデルはSLEENKERという、DIESELのデニムの中でも最も細いモデルです。

wash以外の加工が入ったデニムはあまり購入しないです。
やはり自分独自のエイジングを楽しみたいというのが大きな理由ですが、DIESELのデニムは様々なアタリの入り方が比較的自然で、今回購入したSLEENKERも他にもいくつかのバリエーションがあったのですが、エイジング加工が入ったこのモデルを購入してみました。
腰回りのヒゲが変に強調されておらず、自然な感じが良いです。
若干外側に寄せてある感がありますが、履いてしまうとそこまで気にはなりません。
尻周りには目立つアタリがほとんど入っていません。
この辺もリアリティがあっていい感じです。

ちょっと気になったのが、右尻ポケットの中断に打ってあるリベットです。
かっこ悪いわけではありませんが、創業年をこういった形で主張するのが正解かどうか微妙なところ。
位置が一般的に見ない位置なので、若干悪目立ちしている感じがします。



見えない前立てボタンにもDIESELらしく気を遣っています。
マット感がある黒で塗っており、そこはかとない男気を見せています。
ポケット布袋もパープルとネイビーの中間色でエレガントなイタリアンブランドらしさを強調しています。

素材は綿/ポリ/ポリウレタンの混紡で、伸縮性能を向上させる目的でこういった配合になっていると思われます。



裾は極細の16cmです。
国産デニムではなかなかお目にかからない細さですので、ブーツとかは裾に収まらないものもあるでしょう。
但し、伸縮性は非常に高いので中途半端な丈のものとかでなければ、大抵のブーツは収まります(ブーツの履き口が広いものは歩きにくさが発生すると思われます)。


































床に置いて下からあおるように撮影すると細さを感じませんが、太腿から裾に向かって超絶細いです。
スタイルを補正するような器用さは、このデニムにはありません。体型がキッチリ現れます。
貶すつもりはありませんが、太めの人が履くと膨満感が目立ち、細い人が履くと貧弱さが目立ちます。
つまり、トップに何を持ってくるか、足元はどうするか、等いろいろと気を遣わせる部分が多いデニムです。

ご覧の通り伸縮性が非常に非常に高いので窮屈な感じは全くありませんが、スキニーを超えて細いので、デニム自体のシルエットを楽しみたい方には不向きなモデル、それがSLEENKERです。

2019年4月1日月曜日

ブルガリ ディアゴノプロ SD42Sの機能美は秀逸

ブルガリの時計は機能よりもデザインが評価されるケースが多いです。 ここ数年、どのメーカーもケース、文字盤、ブレスなど様々なポイントで斬新なデザインを取り入れる傾向が見受けられますが、ブルガリに関しては「ここ数年」というより常に挑戦し続けている感があり、好感が持てます。 そんなブルガリのラインナップの中で、機能美を持ったモデルとして密かに人気を集めているのが、ディアゴノ プロフェッショナル スクーバ (Ref.SD42S)です。 最大深度2,000m(6,570ft)という伝家の宝刀を提げて発売された当時は時計情報誌の紙面を堂々と飾る銘機で、今でこそ深度1,000m超えの時計がチラホラ見られますが、当時としてはROLEXのSea-Dwellerと並び称されるモデルでした。
私がこのモデルを気に入っている最も大きな理由は、やはり機能を取り込んだブルガリ独特なデザインセンスです。 ケースを正面から見ると、一般的な時計に比べてベゼル部分が相当に大きく取られるているのが分かります。
水圧からムーブメントを保護するために必要な処置としてそうなっているのでしょうが、風防ガラスから文字盤までの深さがより強調される構造になっており、いかにも「特殊な時計」といった雰囲気を醸し出しています。
それでいて、無骨な雰囲気の中に優雅な構造が際立つように設計されているあたり、まさにブルガリの真骨頂と言えるでしょう。 一応スキューバウォッチなので、ベゼルは回転するようになっていますが、正直回したことはほとんどありません。 実際回してみると、Rolexの回転ベゼルよりも1分毎の「カチッ」と言う感触が強いので任意の位置で止めやすいです。
ブレスはラバーでDホールディングバックルで留める形になっています。
このバックルは留めるための穴にゴミが溜まりやすいので、要注意です。
長期間クリーニングを怠ると噛み合わせが悪くなり着脱に苦労するようになりますので、最低でも半年に1回は掃除してあげた方が良いでしょう。
※この噛み合わせのパーツにゴミが溜まりやすいです。

ムーブメントは、ETA2892Aをベースにクロノメーター基準を自社でクリアしたモノを採用しており、その性能はお墨付き。
また、個人的にはガッチリしたリューズガードも気に入っています。

高機能スキューバウォッチだけあって、ヘリウムのエスケープバルブも備えていますが、何とく「押せる」感がする機能美の一つです。

いくつか保有している機械式時計の中で日差が最も小さいのが、このディアゴノ プロフェッショナル スクーバです。1週間通常に使用して2秒くらいしか進みません。
勿論、個体差もあるとは思いますが、頑丈なケースに保護されたシンプルな3針構造のETA社製ムーブメントでズレる要素はほとんどありません。
ブレスがラバーなのが個人的には改善して欲しいポイントではありますが、それ以外は完成度が高い良い時計と感じています。

2019年3月14日木曜日

多機能かつ頑丈。MUDMASTER(GWG-1000-1AJF)はG-SHOCKの王道を歩む!

業績不振が伝えられるカシオですが、G-SHOCKだけは別で快進撃が続いています。 アイスホッケーの選手がパック代わりにスティックで打っても壊れないCMが話題を呼んで、アメリカで人気に火がついたG-SHOCKですが、日々進化を続けており、最近では電波ソーラー系のモデルが人気です。 以前の記事でGW-M5610BC-1JFをご紹介しましたが、今回はGWG-1000-1AJFをご紹介します。


通称、MUDMASTER(マッドマスター)と呼ばれるモデルで、MASTER of G(マスターシリーズ)の一角をなしています。 他に、GRAVITYMASTER(パイロット用)やFROGMAN(ダイバー用)、RANGEMAN(登山家用)などがあり、それぞれ用途が明確化されているんですが、MUDMASTERについてはイマイチ不明確。 ちなみにメーカーHPでは、「陸上において、瓦礫や土砂が山積・散乱するような極限の状況下での使用を想定した」とか「新しい防塵・防泥構造」と謳われているんですが、要は「地上で活動する様々な人のためのモデル」と理解しています。 私の場合、パイロットでもダイバーでも登山家でもないので、結論MUDMASTERが最適かなと考えて購入に至りました。 昔、FROGMANを使っていた経緯があって、最初は少し検討したんですが、アナログのG-SHOCKを使ったことが無かったので、それも購入の要因になっています。

■正確に時を刻むマルチバンド6 今回は楽天のセールで購入しているので通販です。事前に時計店で着用感などはチェック済みなので安心ですが、ちゃんとした物が届くのか若干心配。 某有名量販店からの購入なので、実際には厳重に梱包されて届いたんですが、開けてみて少し驚いたんですが、自宅の他の電波時計と比べると3秒程度進んでいる...。 そんなことあり得るんだなぁと思いながら、一晩寝かせてみると、さすがマルチバンド6、きっちり正確な時刻(他の電波時計と同じ時刻)に補正されていました。

■ほぼ全人口をカバーするバンド 腕が太すぎて尾錠の爪を入れる穴が足りない(そもそもバンド自体が短い)というケースは時折耳にしますが、私の場合は逆に腕回りが細すぎて余ってしまう、つまりは穴が短い方向に足りないというケースがあります。しかし、このMUDMASTERの場合(というかMASTER of Gは全て)最短で12cmくらいの腕回りにも対応しているので、便利です。

※爪をはめる穴が本体の近くまで配置してあるので、腕が細い私でも緩むことなく締められます。

長い方でいうと、プロレスラーや相撲取りでも大丈夫なくらい長くできるんで、ほぼ日本の全人口をカバーしていると言えるでしょう(もちろん、成長途中の未成年は除きますが)。

■時刻補正が超然簡単 従来の電波受信機能を備えたG-SHOCKのモデルは、海外旅行の際などに現地の時刻に合わせるのが非常に煩雑でした。このMUDMASTERは、現在地の設定が非常に簡単です。 まず、右側の大型竜頭を回して引き上げる。

そうすると針が6時の位置にあるTYO(東京)を指します。あとは、ボタンを押して都市を決めるだけで勝手に再受信して時刻を補正してくれます。 ちなみに、その都市に居ないのに勝手に設定しても(例えば東京に居ながらアメリカの都市を選んでも)電波を受信しないので、当然時刻は元のまま。つまり海外旅行とか行くときは前日とかに設定してもOKです。 ※ただ、現地についてもすぐに電波を受信するわけではないので、到着後に設定することをオススメしますが。

■多機能すぎてほとんど使わない機能もあります 時刻が分かれば90%満足なんですが、MUDMASTERは、時刻以外に気圧と温度、高度、方位なども測れます。 日常生活では使わない機能ですが、遊び半分でものすごく暑い日に気温を測ったり、山登りとかした時には高度を測ることもあるかもしれません。 まあ純粋に興味本位ですね。

高度計測方位計測気圧/温度計測


※どの機能も日常生活では必要ありません。
■最も大きな問題であるサイズ感 ご覧の通りサイズは相当大きいです。60mm近い径は最早時計ではなくて置物レベルです。しかも厚みもあるのでシャツの内側には収まりません。


致し方ない問題ですが、ケースの裏面はスレンレスです。特に浮きも無いので、金属アレルギーの人には少し厳しいです。


結論、総合的に考えると相当高品質な時計です。
壊れにくく正確な時刻を刻み続け、しかも電池切れの心配が無い(年単位で稼働し続ける)。
高級な機械式時計にはない良さを備えたアイテムです。

2019年3月5日火曜日

SHETLANDFOXのAberdeen(アバディーン)はバランス感覚に優れた銘品

以前から書いていますが、英国の正統な革靴が好きです。 革底をオールソールで全交換して長年履ける点や、質実剛健ながらもエレガントさを忘れないデザインを気に入っています。 しかし、革靴本来の性能を比較した場合、和製のものも決して負けていません。 セメント工法で靴底を取り付けているものは除いて考えた場合、最も肌にあっているブランドは(リーガルの高級ライン)です。
1982年に誕生して一旦撤退した後に、2009年に再デビューを果たしました。
リーガルの高級ラインと言うよりは、SHETLANDFOXとしての独自の道を歩んでいる印象が強いです。
特徴ある構造(グッドイヤーウェルテッド製法とマッケイ製法の融合など)から、専用のシューツリーしか受け付けないモデルを作ってみたり、フランスのアノネイ社の素材(結構高価です)を長く使用していたり、職人さんの拘りを感じる姿勢には好感が持てます。
SHETLANDFOXのフラッグシップモデルはKensington(ケンジントン)というモデルですが、個人的にはイチオシのAberdeen(アバディーン)をご紹介します。

ちなみに、ご覧の通り中敷のロゴはSHETLANDとFOXの間に何か記号らしきものが入っていますが、実際にはSHETLANDFOXと1ワードでブランド名称を表記しています。

正統派英国紳士が履く靴の多くは、トゥの部分がぽってりと丸みを帯びていて、スリム感はあまり感じません。 その代わりと言ってはなんですが、全体的にバランスが整っており、古武士のように無駄のないエレガンスを醸し出します。 イタリアやフランスの高級革靴については英国のものと対局をなしており、トゥに向かって細っそりとスリムに仕上げて、スタイリッシュな出で立ちを構成しています。 このAberdeenに関して言えば、両方の良さを併せ持ったイイトコ取りのデザインになっています。 ご覧の通りトゥはチゼルまでは行かなくても、先端のトップ部分を削り取って横から見るとスポーツカーのような形状になっています(英国靴を車に例えると、普通のセダンですかね)。 幅についても同様にスリムに仕上がっており、土踏まずを大きく抉って、ヒールカップ自体も割と小振りです。 ただ、SHETLANDFOXの靴はほとんど全て英国の都市名がモデル名になっている事からもわかる通り、ブランドとしては「国産の正統派英国紳士靴」を標榜しており、このAberdeenも英国風なテイストを残しています。 例えば、ヒール部分ですが、ピッチドヒールみたいなゴリゴリのイタリアンテイストは用いず、一般的な円筒形を使っています。 これによって安定性が増して、非常に歩きやすくなっています。 コバのせり出しはそこまで大きくありませんが、グッドイヤーウェルテッド製法ならではの頑丈な見た目は確立しています。やはりマッケイよりもソールの厚みはありますが、トゥ部分の突起感を薄める効果も果たしてくれていますので、見た目的にNGでなければ許容範囲かなと考えています。

履いた感想を率直に記載すると、アッパーの皮革にはそこまで柔軟性は感じません。
ただ、「硬くて足が痛い」という状態は最初の2−3回で、その後はある程度の硬さは残しながらも通常使用には何の違和感も感じないレベルまで柔軟性が出てきました。
写真では分かりづらいですが、アッパーの色調は漆黒に近いブラックで、あまり茶系やネイビー系の色は混じっていません。

Saphir Noirのブラックで磨くと非常に気品のある輝きを放ってくれます。

価格帯としてはコードヴァンのものを除くと、2−5万くらいのものがボリュームゾーンになっていますので、海外のものに比べると比較的購入しやすく、品質は決して見劣りしないShetlandfoxは非常にオススメです。
また、有楽町のお店では毎年正月にB級品のセール(ほぼ半額)を行っているのも見逃せません。
B級品と言っても、相当目を凝らして見ないとわからないレベルの微細な傷やインナーの不具合なので、通常使用には支障ないものばかりです。
ご興味がある方は是非立ち寄ってみてください。

2019年2月25日月曜日

デカ厚だけではないBreitling for Bentley GMTの魅力

長期間(数年単位)で欲しいと思いながら、なかなか手に入らない時計がありました。 欲しいという想いが強まると他の物を欲しくなって、そちらに予算を振り分けてしまったり、逆に経済的に余裕がある時には欲求が落ちていて、結局購入せずに数年経ってしまうという悪循環でした。 しかし、経済的に余裕があって他にも特に欲しい物が無いという絶妙なタイミングで、知り合いの販売会社社長から「入荷したから見に来れば?」と誘われて、試着からそのまま購入。 それが、Breitling for Bentley GMTです。 一度別の店で試着だけしたことはあったのですが、その際にはRolexを買ってしまったので、購入には至りませんでした。 ただ、49mmという大径でもギリギリセーフという着用感は覚えていたので、店に入ってから僅か15分でのスピード購入でした。 ちょっと曰く付きの個体で、何でも香港の富豪が予約したらしいのですが、結局購入を取りやめたものが日本に流れて来たらしいです。 最近(と言っても2016年とか)になってBreitlingが発表した一部内部機構が見えるようになっている『オープンワークス(Open Works)』という仕様になっている点が、他ではあまり見かけないレアな感じを醸し出しています。 ■なぜ欲しかったのか 購入の候補に挙がった直接の理由は、そのサイズ感です。 控え目に言っても悪目立ちするギリギリの49mmという大径は、他ではなかなかお目にかかりません。 Breitling自体が、AvengerⅡを最後に大径から中型に路線変更しつつあり、いわゆる『デカ厚系』の最後期モデルと言っても過言ではありません。 私自身、特に手が大きいわけではありませんが、体が大きいのでやはり大径の時計の方が映える部分もあり、このサイズ感に惹かれました。
大径の時計を購入する際に最も気になるのは、シャツ袖口への影響です。
袖口に収まりきらなかったり変に引っかかったりすると見っともないので、必ず長袖のシャツを着て行って試着するようにしています。
Breitling for Bentley GMTは、直径が大きい割に厚みがそこまでなくて袖口の引っかかりもありません。結論合格ラインをクリアしていました。
※意外に厚さはそれほどでもありません。

ちなみにバックルはBreitlingによくあるダブルロック方式ですが、最初にロックはほとんど効いていません。
どちらかと言うと、2つ目のロックでしっかり抑える感じなので、2つ目のロックを忘れていると誤脱の危険がありますので要注意。


■今回購入を決めた直接のトリガーは サイズが大きいのも理由の一つですが、購入に踏み切った直接の理由はオープンワークスです。
写真ではわかりづらいですが、文字盤の内径部分が網目状に抜けていて、内部機構が見える仕様になっています。 元々のBentley GMTのデザインに惹かれていたこともあるのですが、わずかに見え隠れする内部機構には何とも言えない色気を感じます。 できれば裏蓋もスケルトンにして欲しかったんですが、残念ながら裏蓋は通常仕様です。


そもそもBreitling for Bentley GMT自体がレアなので、更にオープンワークスとなると、国内に何本も入ってきていない可能性もあります(他のショップでもなかなかお目にかかりません)。
他の人と被らないレア度の高さは間違いなく購入の要因の一つです。
ちなみにムーブメントは、ブライトリング47Bです。
47Bの特徴は、クロノグラフの秒針が1周30秒である点です。
普段はほとんどストップウォッチを使用しませんが、たまに他の人と一緒に時間を測ったりすると、大抵驚かれます。その辺も自慢ポイントですね。

■大きいだけではない魅力
GMTの時計はそれだけでも多機能感があるのですが、更にクロノグラフが付いているとメカニカルな見た目が男心をくすぐります。
普段の生活でストップウォッチやGMT機能を使用することはまずありません。
ただ、文字盤スッキリの三針も好きなのですが、様々な機能が有機的に連携した外観はある種の芸術的な美しさを備えていると言っても過言ではありません。

ビジネスシーンでは若干敬遠されるかもしれませんが、多機能時計が人気があるのは男性の蒐集欲求が満たされるからなのかもしれません(美術品なんかは蒐集欲求の表れですからね)。

2019年2月18日月曜日

履きやすさ選手権があったら上位に食い込むであろうCrocektt&JonesのAUDLEY

普段からスニーカーに慣れ親しんでいると革靴が結構ツライと思います。
仕事柄出勤の半分くらいはスーツなので革靴には慣れているんですが、それでも数日スニーカーで出勤した後に革靴を履くと、やはりツラさを感じる時があります。
そんな話を同僚としていて、「最も履きやすい革靴は?」と聞かれたことがありました。即答レベルで答えたのはCrocektt&JonesのAUDLEY (オードリー)です。

■全てにおいて平均的なビジネス用本格革靴 AUDLEY (オードリー)は全てにおいて平均的です。バランスが良い分だけ特徴には欠けます。 スタイルもご覧の通りで、ShetlandfoxのアバディーンとChurch'sのBalmoral(ラスト73で旧型Consulとほぼ同型)の2足と比較すると、「中庸って素晴らしい」と感じいってしまいます。 イタリアっぽいスタイルを追求したアバディーンと英国紳士を体現したバルモラルのちょうど中間的なスタイルです。

※左からAberdeen、AUDLEY、Balmoralの順です。ちなみにAberdeenのみUK8.5で、他の2足はUK8ですが、ShetlandfoxはUK8.5=JPN26.5の設定なので、ほぼ同サイズのはず。幅は各メーカー設定のミドルを購入しています。全長の違いはデザイン上の捨て寸の違いです。

ずんぐりむっくりなChurch's Balmoralよりもスタイリッシュですが、Aberdeenほどではない。
アウトサイドのまとめ方も、スタイリッシュにしたつもりのAberdeenと比較すると、相当に計算されており秀逸です。
幅も全長も非常にバランスが良く、英国製紳士靴の良さが非常に際立った逸品と言えるでしょう。
■歩きやすさの基本はアッパーの柔らかさとコルクの量 歩くときにポイントになるのは、足の指の付け根が曲がった時のアッパーの曲がり具合と足裏が地面に着地する際のクッション性能だと思います。
前者について言えば、アウトソールとアッパーがどれくらい折れ曲がるか、つまりはアウトソールとアッパーの皮革がどれだけ柔らかいかによります。この点について、革質や鞣し工程においてCrocektt&Jonesは相当に気を遣っています。
以前雑誌で現在のCEOが語っている「柔らかい革へのこだわり」について読んだことがあるんですが、「オールソールされた靴でも、履き心地が変わらないようにしたい」と言われていました。つまりアッパーの革だけでも十分な柔らかさを担保できるくらいのレベルを追求しているということになります。

※シワの入り方も汚さがないので気に入っています。

後者(クッション性能)については、おそらくコルク量が他社よりも多く仕込まれているのではと感じています。以前とある百貨店で展示されていた、AUDLEY (オードリー)の実物断面のコルク量を見て、その量に圧倒された覚えがあるからです。
もしかしたら、コルクの材質も違うのかもしれませんが、他社のものに比べると明らかに履き心地が違います。
■何度もオールソールしたくなる本格派 前出のCEOが「お気に入りのモデルは3回くらいオールソールしている」と自慢気に語っていました。
私が現在も履いている靴は、オールソールはどれも1回まで(それかヒールのみ修復してオールソールしていないか)。
過去に同じ靴で2回まではしたことがありますが、アッパーに破れが発生して3回目までは到達しませんでした。
AUDLEYのアッパーは、どこのタンナーの革を使っているのかは不明ですが、非常にシワがつきにくいです。
他の革靴に比べて柔軟性が高いのか足の指の付け根部分に付き易いシワがありません。
シワが付きにくい=丈夫、ではありませんが、高級なアッパーを使っているのは間違いありません。
それがゆえに何度もオールソールを施して長期間履き続けられるのですね。

■履きやすさ故の注意事項
非常に履きやすい分だけ登板回数が増えがちになります。
Church'sなんかは履き始めてから慣れるまでにそこそこ回数を要するので、購入後しばらくは無理してでも回数を履くようにしていますが、AUDLEY については逆に意識的に登板回数を減らすようにしないと、ついつい使いすぎになる傾向がありますので要注意です。


履きやすさでいうと、Aldenのコードヴァン製のものも非常に性能が高いです。

ただ、コードヴァンは水に弱い分だけ着用に若干気を遣います。
普段使いできるCrocektt&JonesのAUDLEYは日々のケアさえキッチリ行っていれば、相当使えるアイテムです。
ちなみに、私は有楽町マルイのクインクラシコさんで購入したんですが、一緒にシューツリーを購入しました。

Colionilのdiplomat cedar European(サイズは42)です。
ほのかにシダーが香っていて、形状維持だけでなく消臭&防虫効果も高く、有能なアイテムです。
シューツリーにお悩みの方にはオススメです!