2025年7月31日木曜日

Nike Air Jordan 5 Orange BlazeはShattered Backboardとも呼ばれる銘品

 Nike Air Jordan 5 Orange Blazeは、通称名が”Orange Blaze”ですが、巷では”Shattered Backboard”(所謂『シャタバ』)とも呼ばれています。カラーにオレンジが使われていることから来ていると思われますが、本家のAir Jordan 1 Shattered Backboardと混同されやすく紛らわしいですね。



1. リリース概要

  • 正式モデル名:Air Jordan 5 Retro “Orange Blaze”

  • 発売日:米国では2021年10月2日、日本国内では2021年9月25日

  • 価格:米国では190ドル、日本国内では税込23,100円(当時はこんな低価格だった...)


2. デザインと特徴

カラーブロッキング

  • メインカラーはSail(オフホワイト)のアッパー。これにヴィヴィッドなOrange Blaze(鮮やかなオレンジ)をミッドソールやインナーに配し、アクセントを効かせている。

  • 「Shattered Backboard(シャッタード・バックボード)」と呼ばれる人気配色を彷彿とさせるカラー構成(オレンジ/白/黒/シルバー)になっていることから、非公式ながらそのニックネームで親しまれている。





素材・構造

  • アッパーはラムレザーとテキスタイルメッシュのコンビ。特にアンクル周りまでメッシュ素材を覆う設計が特徴的で、Air Jordan 5としては新機軸。

  • シュータンは再帰反射(リフレクティブ)素材を使用。フラッシュ撮影や夜間で光を反射し、視認性とデザイン性を兼備。

ミッドソール・アウトソール

  • オレンジブレイズのミッドソールには、シルバーの斑点模様付き「サメの歯(シャークティース)」を配し、戦闘機を思わせるノーズアート風の意匠に仕上げている。

  • アウトソールは半透明のラバー仕様で、ジャンプマンロゴや黒のアクセントカラーが際立つ構成。

その他ディテール

  • アイレット(シューレースホール)はブラック、レースロックは透明素材。

  • ヒールやシュータン、アウトソールにジャンプマンロゴを配置し、ブランド・アイデンティティを強調している。


3. 履き心地とユーザー評価

サイズ感・フィット

  • スニーカー系投稿では「小さめに感じる」という声が散見されますが、私も同意見です。圧迫感はありませんが狭く感じるのも事実です。

  • 素材構成はしっかりしているが、ホールド感はAJ5シリーズの中では比較的柔らかめ。


4. 歴史的背景・エピソード

Air Jordan 5の起源

  • 初登場は1990年デザイナーはNBAヒストリーに残るティンカー・ハットフィールド。第二次世界大戦時の戦闘機(P-51 Mustang)をインスピレーションに、ジャンプマンロゴのアウトソール配置など斬新なアイデアを盛り込んだ名作モデルとなった。

  • リリース当時、アメリカではAJ5人気で争奪戦や暴動も起こった伝説的モデルとして知られている。

シャッタード・バックボードとの関連

  • 初登場のAJ1 “Shattered Backboard”は、ジョーダンがイタリアで試合中にバックボードを粉砕したエピソードから発想された配色で、後にシリーズ化されるほどの人気。今回のAJ5 Orange Blazeはその配色イメージを受け継ぎつつ、AJ5の30周年記念イヤー(2021年)に合わせたアレンジモデルとされている。


5. 試着・コーデ提案

スタイルアドバイス

  • 白系ボトムス(デニム/チノ)との相性が抜群。アッパーのセイルカラーと馴染みやすく、オレンジアクセントが際立つため、秋冬に映えるスタイルになります。

  • シューレースは純正の白でクリーンにまとめてもよし、黒で引き締めるもしくはオレンジでアクセントを加えるもよし。ネット投稿でも多くのスニーカー愛好者が色替えを楽しんでいるようですが、個人的にはデフォルトの白のままが最適解かと思っています。

メッシュ素材の印象

  • 通常よりも足首まわりに広くメッシュ素材が使用されており、通気性と軽量感がある反面、賛否の分かれるポイントに。構造的にはAJ5をよりスポーティーにアップデートした印象。


6. 総評

Orange Blazeは、「AJ5らしい戦闘機モチーフと、シャッタード・バックボードのカラー感をモダンに融合させた一足」。

  • 視覚的なインパクトは非常に強く、夜間でのリフレクティブ効果、鮮やかなオレンジミッドソールがファンからも高評価。

  • 戦闘機風ノーズアート・メッシュ仕様・鮮烈なカラーリングといった要素が、AJ5ファンやスニーカーヘッズのコレクションにおいて強い存在感を放つモデルと言えるでしょう。






2025年7月30日水曜日

【Nike Air Jordan 5 Retro Pre-Grape 】やはり2015年製は若干加水分解が進んでいた

 2015年に発売されたNike Air Jordan 5 Retro "Pre-Grape"(型番136027-405)は、ジョーダンブランドの30周年記念として、1989-1990年シーズンにデザインされたオリジナルの空気感を現代によみがえらせた復刻モデルです。発売日は2015年5月2日で、日本国内はもちろん世界中で注目を集めました。発売時の定価は約20,520円(税込)でした。


この2015年モデルの最大の特徴は、元々は発売されなかった「
ネイビー×グレープ」カラーのサンプルをレザーアッパーに変更し、製品化した点です。オリジナルのAir Jordan 5の開発過程でティンカー・ハットフィールドによって制作された当時の試作品(サンプル)は、アッパーに「デュラバック」という合成素材が使われていましたが、今回の復刻ではより高級感・耐久性を狙い、レザー素材に変更されています。この素材の変更によって見た目がワンランク上がり、耐久性も向上しました





カラーリングはミッドナイトネイビー(濃紺)を基調とし、ターコイズブルーとグレープ(紫系)をアクセントカラーとして配しています。シュータンは3Mのリフレクティブ素材が用いられ、強い光に反射して視認性とデザイン性を両立。側面とシュータンには半透明のメッシュ素材が使われており、通気性と軽量感を演出しています。ヒールにはホワイトのジャンプマンロゴがさりげなく配置され、オリジナルの雰囲気を引き継ぎつつもクリーンな印象を持ちます

デザインのモチーフはマイケル・ジョーダンのプレースタイルと第二次世界大戦中の戦闘機「P-51 マスタング」のノーズアート(機首に描かれたサメの歯の模様)で、ミッドソールのギザギザ模様にそのデザインエッセンスが落とし込まれています。ミッドソールはミッドナイトネイビーで統一され、ターコイズブルーでサメの歯模様が際立つ仕様。アウトソールは透き通った「アイシーブルー」(半透明の青みがかったクリア仕様)で、グリップ力と足の動きをサポートする深めの切れ込みも備えていま

構造的には、当時画期的だったマックスエアユニットをかかと部分に搭載し、高いクッション性と衝撃吸収性を実現。さらにレースロック(シューレースストッパー)によるフィット調整が可能で、実際のバスケットボールプレーでも十分に機能する設計です。これがストリートファッションでも人気の理由となりました

ユニークな特徴として、このモデルのシュータンは裏返して履くことを想定したデザインで、タンの裏側には「AIR JORDAN」の文字が逆さまにプリントされています。これはオリジナルの仕様を忠実に踏襲した遊び心あるディテールで



注意点としては、素材の性質上、経年変化によりアウトソールに黄ばみのような変色が起こりやすいことがある点です。これは日焼けや展示によるものではなく、製造からの時間経過によるものです。使用状況によってはソールの破損リスクもあります。さすがに2015年製なので、加水分解が進んでいるであろうと懸念していましたが、案の定、変色とベタつきはそれなりにあります。実際の着用には問題なさそうですが、ベタつきが取れるまで少し時間がかかりそうです。




デザイン性、機能性、歴史的背景のすべてが絶妙に融合されたモデルであり、オリジナルの革新性を伝えつつも現代のスニーカーヘッズやバスケファン、ファッション愛好家に愛される一足として評価が高いです。


2025年1月19日日曜日

NIKE AIR HUMARA QS は復刻ながら新しさしか感じない銘品

 一定の周期で昔流行したアイテムが再び脚光を浴びて再び流行するのはファッション界で法則化していますが、再流行したもの全てが良いものとは限りません。そんな懸念を払拭してくれるのが、このNIKE AIR HUMARA QSです。
ちなみにQSはQuick Strikeの略語で、意味としては「数量(少数)限定」です。つまり、気になっている人は、見つけたら即買いしたほうが良いという意味です。私も「気になっている人」の一人なので、即買いしちゃいました。
AIR HUMARAの位置づけは、一応トレイル・ランニングシューズ。
つまり、ゴツゴツした岩場みたいな場所や森の中を走るときに最適化されたランニングシューズですが、まあ日本の都市部ではそういった用途で使うことは皆無でしょう。

今回はUS10.5サイズを購入しました。爪先の余った感が際立ってしまうモデルなので、ジャストサイズにしておきましたが、やはり正解。普段選択することが多いUS11も試着しましたが、10.5の方が寸詰まり感も無くちょうどいい感じでした。皆さんも購入時にはご注意ください。

・デザイン全体
デザインは、Peter Foggというデザイナーさんが、バイクの車輪(リムの部分)をヒントにしてデザインしたモデルですが、NIKEにしては珍しくメカニカルな印象を受けます。ちょっと他のアウトドアブランドのトレッキングシューズのデザインを彷彿とさせる感じで、減点ですね。まあ好みの問題ですが、私見としてはもっとNIKEっぽさを出しても良かったのかなと感じます。

・トゥ~アッパー
見た瞬間に感じる印象は「スウォッシュロゴの存在感が薄い」という点です。
普段AJやAFを履くことが多いので、そのように感じてしまうだけかもしれませんが、とにかく「NIKE感」を感じません。まさに車輪のリムですね。


・ヒール
ヒールには多少ロゴの主張がありますが、まあ抑えめと言える範囲です。

・ソール
実はこのモデルの特徴はアッパーもさることながらアウトソールにあると行っても過言ではありません。アウトソールは、前方がZOOM AIRで後方がAIRという変わった構成です。他のモデルでは見かけないパターンですが、前後で別々のAIR技術が投入されています。


前方と後方で違うAirロゴがあってよく見ると変な感じですね。
ブロックパターンも似せてレイアウトされているので、ロゴ記載が無ければ見た目では分かりませんが、NIKE公式でも謳っているので間違いなく別々のクッションです。

・着用感
NIKEのAIR技術を惜しみなく使用していますが、グニャグニャした低質な柔らかさは一切ありません。これがNIKEの技術力の凄いところ。地面をしっかりホールドしつつ、足を前に運ぶ補助にのみ注力されています。なので、走破する力+足裏への負担がバランスよく保たれいる印象です。まさに「トレイル・ランニングシューズ」の極みといったところです。デザイン面では他社アイテムに似ていると前述しましたが、機能的にはこのAIR HUMARAが一歩リードしていると感じます。
くれぐれもお気をつけいただきたい点として、所謂「柔らかさ」はありません。AJやAFなどのバスケットシューズにあるような膝保護のためのクッション性をこのスニーカーに求めてはいけません。あくまでも足裏で地面を掴むためのホールド感を追求したモデルです。


少し悪口も書きましたが、総合評価は◎の逸品と思っています。
冒頭にも書きましたが、街中はもちろんネットでもなかなか遭遇しないアイテムですので、
「カッコいい!」と感じた人は、見つけたら即買いをおススメできる銘品です。
但し、とにかく柔らかいソールが好き、という足裏保護派の人にはそこまでおススメしません。あくまでも、総合評価と他人との被りを気にする人向けのレアなアイテムですので、ご注意ください。

2024年5月3日金曜日

NIKE TERMINATOR HIGH PRM は定番ながらもPRMの名に恥じない名作と認定します

 NIKE TERMINATOR HIGH PRMをご紹介します。
と書き始めましたが、私が紹介するまでもなく定番中の定番ですね。
Air JordanとAir Force1とDUNK HIGHに続く定番商品です。
ありとあらゆる媒体に詳細な解説が公開されていますので、私は私なりの解説、つまりは完全なる私見を書いていきたいと思います。

全体的にぼてっとしているのですが、フロントビューはそれなりに立派。
見た目が相当レトロ感を感じさせる仕上がりですが、なぜか古めかしい感じがしません。
アッパーの空気穴を見ると、どうしても真贋チェック(偽物はダミーの穴で、完全には開いていないそうです、見たことないけど)してしまいます。
ちなみに今回はスニダンで購入したので、チェック以前に本物ですが。

ちなみにカラーリングは、Phantom Blackに併せてPale Vanillaです。
そう、ただのWhiteではなく、Pale Vanilla。
毎回感じますが、カラー名称もNIKEはカッコいいですよね。
写真では分かりづらいかもしれませんが、アッパーの白い部分は、確かに白ではありません。まさしくPale、つまり青白っぽさを感じます。
トップの白い部分と同系ながら全く違う印象のクリーム色のアウトソールも、良い配色バランスです。


横幅があるのでぼてっとした印象を受けますが、甲高は比較的抑えめでその分だけシューレースはゆったり絞める感じですね。結果として、トップのホールまでレースを通すと結べないくらいしかレースは余りません。

構造的に「このスニーカーは、紐は結ばずゆったり履いてください」と言われているような気がします。開口部が開ききるような構造になってますね。結んで更にキッチリ締めたい人は、ちょっと苦労するかもしれません。


インソックは至ってシンプル。
レトロ感さえ感じるNIKEロゴのみです。
このロゴはネット上では「すぐ剥がれてしまう」と悪評が目立ちますが、ゆったり履くことが多いこのモデルならではの現象なのかも知れません。












アウトソールのパターンは全く変哲のないパターン。
ただ地面のホールド感はそこまで悪くありません。ほどよく掴んでくれている感じ。
そもそもエアーが入っていないので、クッション性はNikeの中ではあまり良くないレベルに属するかと思います。
アウトソールがそれなりに厚みがあるのに、クッション性がそこまで高くないのはNikeとしては珍しいですが、adidasのSUPERSTARやStanSmithに比べれば、硬さは感じないので快適に履けます。











個人的にはバックのこの大きなロゴがイマイチなポイントです。
ご覧の通り若干大きすぎる...。
まあ余り見える部分でもないので気にはしていませんが、フロントではないにしても余りにも大きすぎる印象です。












シューレースを黒白どちらにするかは相当迷いました。
元々は黒が装着されていますが、白も悪くありません。
結論として「付け替えるのが面倒」という安直な理由で、黒のまま使うことにしました。
この辺は好みの問題だとおもいます。












定番であるがゆえに街中で遭遇する頻度が高いTerminator High。
ただ、他人と被っていることが気にならないくらいの定番デザインなので、逆に新鮮さを感じるレベルです。そしてエージングが進むにつれて貴方独自の育ち方をしてくれるアイテムです。
財布に余裕があって、迷っているならTerminatorをおススメします。
大成功はしないかもしれませんが、間違いなく失敗はしない安定感は保証します。

2024年4月21日日曜日

オーダースーツSADAでスーツを作ってみた感想(忖度なし)

 廉価をセールスポイントにしているオーダースーツのお店はたくさんあります。
もちろん私のイチオシのビッグヴィジョンさんにように、実際安くて良いものを提供してくれるお店もたくさんあると思います。

そんなお店を開拓するために、ちょっと有名店でスーツを作ってみる実験的な試みをしてみました。
作ってみたのはオーダースーツSADA。お店も結構たくさんありますしHP上でも2万円を切る価格を謳っており、若者向けのお店だとは思うのですが、どこまでの実力なのかチェックしてみました。
最近メディアへの登場機会が多く、雑誌やテレビで目にする機会が増えた会社ですが、決して新興ではなく創業60年以上の老舗で、本社も千代田区岩本町(テーラーが多いエリア)です。お店の増え方を考えると決して斜陽企業ではなく、むしろライジングサンのように成長しています。つまり、商売がうまいか顧客を離さない魅力があるということ。後者あれば良いのですが、前者であれば2回目はないつもりで実験していきます。


前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「夏でも暑くないシックなスーツを極める」ということで、生地はErmenegildo Zegna(ゼニア)のCOOL EFFECT(クールエフェクト)を選択しました。




























これがなかなかの優れもので、肌触りはサラッとしているのですが絶妙な柔らかさを維持しています。また、太陽光を反射するような特殊な加工がされているらしく、陽光眩しい季節に着用してもダーク系の生地でも色による帯熱を感じません。
さすがZegnaが「Cool」という言葉を使って清涼感を印象付けているだけのことはあります。

こちらが全体像です。
いつも通りシングル3つボタンで、色は黒に近いダークグレーです。
チャコールではなくダークグレー、ネイビーではなくグレー。うーん、不満です。
これはダーク系のCool Effectがこれしかなかったからなんですが、本来であればダーク系だけで2種類くらいは欲しいところでした。




























夏用に作ってますので当然ですがベスト無しの2ピース(ジャケット背抜き)で、諸般の事情でチェンジポケットや切羽も付けませんでした。「諸般の事情」については、最後に言及したいと思います。

パンツ裾はダブルで仕上げたのですが、裏地が若干波打っており、その分だけ着用時に開口部分が微妙に広がってしまう...。他のショップでも時折見られる現象なんですが、初めてオーダーするショップで発生すると印象は悪いです。
マシンメイドなのですが、機械を操作するのは人間なので技量が出てしまう分ではありますね。




























勿論、個体差(担当者の力量の個人差)なのかもしれませんが、こういう細かい部分はマシンメイドでも徹底して修正してほしい点です。また、裏地と表地のツラが揃っていない部分も多少見受けられ、縫製に関しては及第点には達しませんでした。

切羽ではありませんが、ジャケット袖口のボタンの縫い付けは良い感じに縫い付けられています。また、開口はしていませんがダミーのボタンホールもきれいな仕上がりで、このあたりは満足しています。




























それ以外のラペル周りの縫製もきれいに仕上げられており、芯地のスタンド具合は甘いですがマシンメイドにしては十分合格ラインを超える出来栄えと言えます。
手練れの職人の手縫いでなければスーツのラペル周りを立体的に仕上げるのは難しいので、パターンオーダーのショップで要求してはいけませんね(苦笑)。

接客について少し記載しておくと、比較的若い人が接客してくれたのですが、嫌な感じはしませんでした。
こちらがスーツに詳しいと気づくと、大抵の場合は①嫌な顔or困った顔をされる②卑屈な態度をとる の2択なんですが、そんなことは全くなく、明るい感じで「スーツお詳しいですね!」と接客してくれました。また、細かいリクエストにもなるべく無料で対応しようとしてくれたり、確認に時間がかかっても焦ることなく落ち着いた接客で安心して話せました。
おそらく初めてスーツを作る若者でも安心して任せられるでしょう。むしろ初心者は任せてしまえば楽かもしれません。


まとめとして書かせていただきます。
前半で書いた「諸般の事情」の答え合わせが、今回の実験の最終的な解答になっています。
思っていたより価格が高すぎる。
つまり、生地代やオプション代が高すぎて、最低価格以上のものに手が出ません。
生地はどうしても好みのものが欲しかったので(というか、それを我慢したらスーツを作る意味がなくなるので)その料金は我慢しましたが、オプション代に関してはいかんせん高価すぎて切羽でさえつけられませんでした。
HP上で大々的に価格を訴求しておきながら、生地のバリエーション(ブランドやモデル等)を載せておらず、詳しい人間が自分の要望をそのまま実現しようとすると、生地は相当高い&オプション代はもっと高い、結果として高額となってしまうでしょう(ビッグヴィジョンの2倍くらいの印象)。

20代前半の初心者サラリーマンが最低価格(約2万+税)でオーダースーツを作るのであれば選択肢としては最適解の一つになるとは思います(勿論、生地の選択の幅は狭いです)。ただ、エントリー層以外の人たち、例えばオーダースーツを数着持っていて、少しは生地やスタイルにこだわりを持っている(or持ちたいと考えている)人たちには不向きです。

なので、「オーダースーツSADAは価格に釣られて行くならいいが、賢く良質なスーツを買いたい人が行ってはいけない」というのが私の感想です(辛口)。

2024年4月9日火曜日

LARDINIのスニーカーはアイテムとして微妙

なかなか目にしませんが、LARDINIはスニーカーもリリースしています。
シャツやジャケットのイメージが強いLARDINIも、最近は周辺アイテムにも手を広げています。

カラーリングはアース系の色調でまとめられた大人な感じ。恐らく薄めの色調のボトムスに合わせることを意識して配色されたカラーリングです。これはLARDINIというブランドの購買層を意識すると、ある意味正解かなと思います。イタリアンブランドらしいオシャレなカラーリングです。

シルエットは至って一般的。幅も甲も中間的なサイジングが採用されています。さすが高級ブランドで、アッパーの素材は上質なスウェード、シューレースも縁取り付きの高級なものが使われています。当然ですが汎用の市販品は使わないほうが良いです。つまり、切れたら終わりですので大事に使いましょう。

 

これも高級ブランドあるあるですが、革靴のように左右両方分のシューバッグが付属しています。旅先に持って行って、現地で履きかえる際にはもしかしたら便利かもしれませんが、日常的に使用するものではありませんね。


アウトソールには、Vibramが採用されています。当然グリップは最強で滑る感じは一切しません。若干硬めの素材なので長距離歩行には不向きですが、安心感は盤石です。また、アウトソールにまで、アッパーのカラーリングを這わせているのは手が込んでいるなと感じます。






















バックにブランドネームを入れていないのも好感が持てます。ロゴマークだけでさりげなくLARDINI感を出していますが、わかる人しかわからないので強調しすぎてなく良い感じですね。

































シューレースホールの1つにブートニエールがあしらわれているのは、イタリアンブランドらしい遊び心です。



2024年4月4日木曜日

NIKE Air Jordan 1 MID SE CRAFTは普段遣いにはちょうどいい出来栄えの万能スニーカー

 NIKEは時々既存のAJシリーズにSE(つまりSpecial Edition)を追加します。
もちろんレギュラーラインナップではないので、発売したら原則2回目はありません。
最近人気がなくなってきてプレ値が崩壊しているAJシリーズですが、SEと聞くとどうしても欲しくなってしまう物欲王です。
Air Force1でも同様に物欲を発動してしまうことがあるので、注意が必要です。
※NIKEの公式ショップでAJ1のBy Youが発売されたら速攻買いますけどね!

今回ご紹介するのは、NIKE Air Jordan 1 MID SE CRAFT。
CRAFTが意味するのは「工作」とか「手技」といったところでしょうか。
カラーはObsidian。意味としては「黒曜石」なので、一番濃いネイビーが「黒曜石のような色」というカラーパターンという意味ですかね。

白系のスニーカーが多い自分の靴棚を眺めて、「濃色系が欲しいなー」と考えているときに、ネイビーベースのNIKE Air Jordan 1 MID SE CRAFTは、パズルのピースがピタッとはまるように物欲を刺激してくれました。


なかなかカッコいい立ち姿。
硬質なナイロンとスウェード素材に併せて、所々でパテントレザーが輝きを放っている構成もセンスが良いですね。このナイロンの硬さは!そうです、TUMIとかBriefingでも使われるバリスティックナイロンです!堅牢性と防汚効果は高いと期待できます。
オリジナルのモデルではないので、シュータンはスウォッシュではなくジャンプマンのデザイン。




























外側のスウォッシュには縫い付け糸を見せている状態。
スウォッシュのエンド部分がヒールカバーに隠れるようにデザインされています。
オリジナルとは若干異なりますが、ヒールカバーにはAJロゴ(ウイングマーク)が配されており、個人的には有りなデザインかと思います。


















内側には縫い目は無し。
アウトソールの淡いパープルカラーがチラ見できます。
全体的な配色としては大人しめで、大抵のボトムスにオールマイティに合わせやすいカラーにまとまっています。







アウトソールはご覧の通り通常のAJ1同様のパターンになっており、おそらくソールの構造や材質も通常モデルと同じだと思います。
他のAJ1同様に、履き心地はSBとかに比べると柔らか目です。ソール以外について、最初は全体的に硬さを感じるかも知れませんが、おそらくすぐに慣れるし履き癖で柔らかくなると思います。

















問題は、この切りっぱなしの履き口の開口部分です。
最近ちょいちょい目にしますが、スポンジが思いっきり露出しています。
SACAIとのコラボで販売されたBlazer Lowでも採用されていたデザインですが、若干不安です。なぜかというと、SACAIのBlazerは履いているうちに開口部のスポンジの厚みが徐々に広がっていくという症状が出始めているからです。
もちろん、特に困る事柄ではないですし、それもエージングの1つだと思えばいいのですが、革以外の部分の劣化はどうしても見苦しく感じてしまいます。
同様の症状が発生しないことを願うばかりです。

















ヒールカップに配されたAJロゴ、所謂ウイングマークは相変わらず秀逸です。
HighやMidの場合、AJロゴがボトムスで隠れてしまう位置にあること多いAJ1ですが、ヒール周りにレイアウトされていると外見で「AJ1!」と主張できて個人的には良いデザインだと思います。

最後にうれしいポイント。























黒のシューレースもデフォのオマケとして付属しています。
しばらくは白のシューレースで履くつもりですが、2-3年後に印象を変える目的で黒を使うことになりそうです。そんな時に自前で準備するのではなく、デフォで付属しているのは加点ポイントです(友人からの情報では最近のスニーカーは、色違いシューレース付属のケースがトレンドのようです)。


簡単にNIKE Air Jordan 1 MID SE CRAFTを紹介してきましたが、パテントレザーが使われていることが許せる人には、おススメです。「AJ1にパテント?ローテクでまとめてこそAJ1だ!」というこだわりをお持ちのスニーカーヘッズには許容されないデザインなので、悪しからず。
個人的にはワードローブのカラーリングが充実し、普段遣いに適したクッション性を持ち、目立ちはしないが、よく見るとAJ1という奥ゆかしさを兼ね備えたアイテムなので、「買ってよかった!」と実感できています。