2016年2月20日土曜日

BARACUTAのG9ジャケット

1937年にイギリスで誕生したもともとブランドBARACUTA (バラクータ)G9の紹介です。
日本ではG9と呼ばれていますが、海外では『ハリントンジャケット』が一般的な呼び方です。60年代のアメリカのドラマ『ペイトンプレイス物語』の登場人物ロドニー・ハリントンが着用していたので、こう呼ばれるようになったというのが通説です。

サイズ/全体感

身頃が若干スリムですが、それ以外はごくごく普通のサイジングです。
身長183cm痩せ体型の私は、欧州サイズで38-40が多いのですが、これも40でインナーを少し着込んでちょうど良い感じです。
袖丈も短くも長過ぎずもなく、絶妙なサイジングです。
人にこう言うと、「お前に合ってるだけで誰にでも合う訳ではない」とよく言われますが、試しに身長177cm普通体型の友人にも着てもらったら「違和感なし」と言われました。
やはりこの辺のシルエットとサイズ感は老舗ブランドならではの技ですね。
素材は、waxed nylon(ワックスドナイロン)というもので、綿とナイロンの混紡素材にオイルコーティングして防水性を高めています。
実際に着用しているときに雨に降られたのですが、小雨くらいであれば手で払ってしまえばしみ込むことはありません。
ただ、このwaxed nylonという素材ですが、爪とかで引っ掻くとすぐ傷になります。もちろん、少しこすると消えてしまうのですが、気にする人には不向きかもしれません。
ちなみに、友人に聞いたのですがBARACUTAのwaxed nylon以外の素材でも十分に防水性は高いそうです(この辺はさすが元々ゴルフウェアブランドであるだけのことはありますね)。

特徴

G9はG4など他のモデルと違って、
袖/裾にリブが仕込んであって、防風対策が万全なモデルです。
別に背中や身頃に肉厚な感じはしませんが、キルティングが仕込んであるので少しインナーを着れば真冬でも十分に耐えられるくらい防寒機能が高いです。
首もともボタンが2つ付いていますので、両方ともしめると身頃に風を感じることはありません(私はマフラーやストールを巻いてしまうことが多いですが)。



ジップはダブル仕様なので下から少し開けて腰回りをゆったりさせるのも良いかもしれません。私はあまり使ったこと(開けたこと)がありませんが、使う人にとっては便利なものですね。







腰からやや高めの位置に設定されたポケット(ハンドウォーマー?)もフラップ付きで上品な仕上がりです。
嬉しいポイントとして、フラップをポケットにしまうとフラップが付いていないように見せることができます(根元が玉縁仕様)。
私は特に気にしませんが、フラップを邪魔に感じる人はしまっておいても良いかもしれませんね。




写真では判読しづらいと思いますが、ボタンにはブランドネームとsince1937という文字が入っています。最近ではドメスティックブランドもこれくらいのことはやりますが、英国ブランドがやていると品を感じます。

編集後記
定期的に購読している大人向けファッション誌で謂れとか読んで、たまたまショップで見かけて衝動買いしたBARACUTA G9。
衝動買いだったので購入直後は「使用機会は限られるかなぁ」と考えていたアイテムですが、結論ヘビロテで活躍してくれています。
インナーの調整で春先まで着られるユーティリティプレイヤーです。