しかも2年くらいお店の倉庫に眠っていたデッドストックだったので、ショップ独自にセール特価で販売していて、相当安価に入手できました。
今まで他のデニムを「育成」する為に着用機会が無くてお蔵入りになっていたんですが、そろそろ穿き始めようと思って洗いをかけてみました。いわゆるリジッド(未洗い)なので、洗ったらどれくらいサイズに変化があるのか(縮むのか)、検証してみました。
ミニマルでユニセックスなデザイン標榜しているだけあって、ご覧の通りシンプルな見た目です。
パッチどころか、ブランドの特徴を出す唯一と言っていいポイントであるバックステッチもありません。この辺はシルエットで勝負している感があって好感が持てなくもありません。
唯一の主張は、裏地に縫い付けられたブランドタグとシンプルなボタンやリベットくらいです。


とは言ってもシルバーですので目立っているわけではありません。

ブランドタグも穿いてしまえば見えないですしね。
驚いた点は2点あって、一つはセルビッジデニムではなかった点。

すっかりセルビッジに慣れてしまっているので、耳が無いとちょっと拍子抜けです。made in Macauなので、もしかしたら旧式の織機が無いのかもしれませんね。もしくは単にコスト削減の一環か。着用していてもセルビッジかどうかは分からないので、余り気にする点でもありませんが、大きく捻れるのと強度が減ってしまうのが問題点です。 ※後から聞いたのですが、A.P.C.デニムはは実際には数年前から全てセルビッジ化しているとのことです。
もう一つは、このジーンズは一応スーパースリム、スキニーという設定なんですが、テーパードがかかっていない(むしろフレアー?)点です。

実際には膝下の幅が変わらないだけなんですが、実はこれがA.P.C.独特のシルエットを生みだす妙味なのかもしれません。
この「テーパードがかかっていない」点が、大きな利点になるとはこの時点では気づきませんでした。 いざ糊落とし。 それほど糊は付いていませんが、念のため洗剤にはサムライジーンズの雷石鹸を使用して、家庭用洗濯機で15分ほど洗濯して乾燥はかけませんでした。
十分な丈があったんですが、股下が縮みすぎるのが一番困るので、いつものとおり逆さ吊りで2日間ほど室内干しした結果の縮み具合が以下の通りです。
結果としては、ほぼ公称値。
色落ちの具合はまだ分かりませんが、シルエットについては、ほぼ100点です。世の中的にここまで評価が高い理由が分かります。何か一般的なジーンズを模倣したとかではない、A.P.C.ならではの解釈と創造がそこにはあると感じます。standard(スタンダード)とかNew Standard(ニュースタンダード)とか、シルエットのバリエーションはそこそこ揃っているので、他のシルエットのものもいずれは試したいと考えています。
私が感じた問題点としては、ベルトループが狭い点です。
鬼デニムと比較すると一目瞭然です。

左がA.P.C.で右が鬼デニムです。
少し肉厚のレザーベルトは2周目を入れるときに相当キツかったです。
0 コメント:
コメントを投稿