2019年1月21日月曜日

BOTTEGA VENETAのレザーブレスレットを再び購入

以前別のものをご紹介しましたが、シルバーをアクセントにしたBOTTEGA VENETAのレザーブレスレットをご紹介します。
レザー部分は至って普通のラムレザーです。それほど光沢はありませんが、表面は適度に研磨されているのでラギッドな感じは一切しません。
ラムの割には意外に硬さもあり指で表面をこすっても傷がつくようなことはありませんでした。
何らかの加工がされている可能性はあります。


一応円型に型取りされているようで、手で伸ばしても真っすぐにはなりません。

どう言った技術かは分かりませんが、バッグの取っ手部分をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
1番のポイントは留め具部分がシルバー製(AG925)である点でしょう。数字の6とか9っぽい形状で、アーム部分にもう片方を差し込んで留めるだけのシンプルな構造です。そこそこ大きなサイズの留め具なので十分に目立つんですが、シルバー製なので激シブな出で立ちに仕上がっています。
ただし、そこそこ重量があるので、手元でクルクル回ってしまう傾向にありますので、他人から必ず見える位置にいてくれるかどうかは微妙なところです。
シルバーの留め具部分に一応「AG925Italy」という打刻がされていますが、肉眼では見えないレベルです。
留め具部分について留め方に一抹の不安を感じましたが、これが意外に誤脱しません。勿論、計算した上で製造しているとは思いますが、おそらくハンドメイドなので個体差があるはず。ただ、この個体については誤脱ということは一度もありません。

ポイントはアームの開口部を上に向けて装着しないという点でしょうかね。開口部を上に向けて装着したから即誤脱ということはないでしょうが、リスクは増えますので、念のため開口部は下向きにした方が良さそうです。 今回ちょっと失敗したのは、レザー部分が意外に長くて、Mサイズ(内寸で21.5cm)なのですが自分にとっては少し大きかった点です。


慣れれば気にならない程度ですが、レザー以外のパーツが留め具1箇所のみだと、サイズ以上に大きく感じてしまいます。

BOTTEGA VENETAのブレスレットは、比較的に大きな作りになっているものが多いので、日本の感覚よりは1サイズ下を選択した方が無難ですね。

2019年1月11日金曜日

ラギッドながらも気品があるBUTTEROのB1101②

前回に引き続き、BUTERO B1101の話です。
「カスタマイズしてやる!」と意気込んでいますが、方法は至ってシンプルで、「シューレース(紐)をオシャレなものに変えて、柔らかい中敷を敷く」というだけです。 ①シューレースを変える 有名どころも含めていくつか候補を考えたんですが、今回は価格勝負でこちらに決定しました。 楽天で648円(税込、しかも送料無料)です。色は安全牌の黒を選択。 芯が入っている硬めの組み上げ丸紐なので見た目も高級感があって伸縮性もあり、非常に使い勝手が良いです。

一応終端処理もされており、結び目近くの先端が醜くほつれることもありません。

問題は長さですが、元々付属していた革紐が異常に長くて180cmくらいあったんですが、最後の穴まで全部通しても必要なのは140−150cmくらいでした。 よって、今回は最長の140cmを選択して、結果としてはジャストサイズでした。 ②中敷を敷く 中敷にはSpenco(スペンコ)のコンフォートを採用しました。
White'sで使っていてクッション性や耐久性は実証済みなので、安心して使えます。 履き心地については、極端に良くなるわけではありませんが、「長時間履いていれば差が分かる程度、但し、あったほうが絶対良い」というレベルです。
ちなみにSpencoのコンフォートは、ご覧の通りB1101にもピッタリです。
少し話はそれますが、Spenco(スペンコ)は40年以上にわたって米国スポーツ界を支えるメーカーとして君臨している一大中敷メーカーです。 様々なラインナップを販売していますが、個人的には最も一般的なコンフォートが好みです。 他にも土踏まずを保護するアーチクッションなど、興味があるモデルもあるので、スニーカーにも使ってみようかと考えています
NikeやVANSをNew Balanceに変身させられるかも知れませんね。
今回のカスタマイズの仕上がりとしては非常に満足しています。
BUTTEROは、長く余った革紐をブーツの丸胴部分にぐるぐる巻きにしてラフな出で立ちを作って欲しいようですが、私の美的感覚ではそんな雑な感じには履きたくなかったので、細めの丸紐で長さもジャストサイズになり、収まりというか座りというか、安定感が増した感じがあります。
後ろから見てもカッコイイ。。。


革紐特有の糸くずは出ないですし、結びやすく解きやすいので実用性にも優れ、見た目も美しい。 色を黒にするかブラウンにするかで少し悩みましたが、使って見て耐久性が証明されたら色違いを買ってもお財布に影響が無いレベルの価格です。 中敷も履きやすさが格段に向上していますんで、入れて正解だったと思います。 足への負担もそうですが、ブーツのインソックも保護されるので良いことしか思い浮かびません。

皆さんも是非細かいカスタマイズにチャレンジしてください!

2019年1月7日月曜日

ラギッドながらも気品があるBUTTEROのB1101①

ブーツには様々な系統があります。 ①White'sやWESCOなどの本格的アメリカン派②Red WingやChipewaなどのカジュアルアメリカン派③欧州産のスタイリッシュ派④Rolling Dub TrioとかSlow Wear Lionなどあえて国産派 などなど。 私は①が多いんですが、稀に他の系統に浮気します。特に意識はしていませんが、「ブーツと言ったらアメリカでしょー」という先入観があるらしく、どうしても①に偏りがちです。 ただ、贅沢にもアメリカンなワイルドさとヨーロッパを感じさせるスタイルを両立させたブーツメーカーがあります。それがBUTTEROです。
BUTTEROは1974年に誕生したブランドで、後発なだけにイタリアンブランドには無い独特なアグレッシブさを持っており、ヨーロッパのブランドには見られないアメリカンな無骨さを前面に押し出したデザインのものが多々見受けられます。ブランド名の由来は、イタリアのトスカーナ地方にいる牧童(アメリカ風に言うとカウボーイ)のことをButteriと言うところから名付けられたと言われています(創業者のMauro Saniさんがイタリア各地を旅していてブッテリ達と出会って、そのスタイルにインスパイアされたところから名付けられたそうです)。 BUTTEROはイタリアの古都フィレンツェ郊外に本社を置き、近隣の工場で鞣されたベジタブルタンニンのレザーを用いて数々の逸品を生み出していますが、再生能力の高いレザーは世界的に受け入れられてBUTTEROファンを生み出しています。

今回はBUTTEROのB1101(色はebony)をご紹介したいと思います。


いざ開梱の儀。箱からしてどことなく気品がありますよね。

箱右側の影っぽくなっている部分は、照明の関係でこうなってしまったのではなく、箱自体にグラデーションがかかっている為です。
中にはお約束のシューバッグと説明書が同梱されています。


ヒールカップのすぐ上にブランドネームの刻印がさりげなく押してあります。

周囲からは見えない位置ですが、主張を感じますね。


B1101は、BROKEというラスト(木型)を採用しており、私個人的にはこのラストが非常に気に入っています。
トゥ部分は若干丸みを帯びていながらも程よいロングノーズ、スリムなシルエットの中にアメリカンな無骨さが漂っています。イタリアとアメリカという、ファッション界では全く違うテイストの特徴をうまく両立させています。

ヒールカップは、見た目は小振りなんですが、スペースはそこそこ広めで窮屈な感じはありません。
かといってブーツ内で踵が動いてしまうほどでもないので、Fit感は高い(=完成度は高い)と思います。

構造的にはマッケイ製法で作らており、長所はとにかく反りかえりが良いところです。 ご覧の通り相当反りかえっています。
他のブーツも履いていて屈曲時に抵抗を感じることはありませんが、ホワイツとかRedWingとかだと、しゃがんだ時(いわゆる蹲踞の姿勢)に後ろに持っていかれる(曲がったブーツのソールを元に戻そうとする)感じがあります。
このB1101については、反りかえりの柔軟性が非常に高くて、決してグニャグニャ感はありませんが、履いていて(と言うか、歩いていて)違和感を感じるような抵抗を何も感じません。
回りくどい書き方になりましたが、非常に履きやすいブーツです。
ちなみに、アウトソールにはフロントにゴムが敷かれており、滑り止め効果を高めています。


そして革質ですが、このB1101に使われているのは『PE-CUS』という種類の皮革で、ベジタブルタンニンならではのしっとりした柔らかさと、独特な染色によるラギッドな感じの色ムラを両立した素晴らしい仕上がりになっています。

しかも、肌理も細かいのでアメリカンなワークブーツとは一線を画している生産者の矜持が伝わってきます。

同じPE-CUSのB1101でも、黒(NERO)だとここまで色ムラは出ないと思いますので、ブラウン(Ebony)を選んで良かったと感じています。
パティーヌのような貴族的な色ムラではありませんが、粗野というより朴訥とした感じの色ムラは決して嫌味がなく、それでいて美しさを兼ね備えています。
この色ムラを維持するために、クリームは無色に確定ですね。
写真では伝わりづらいですが、色調としては黒に近いぶら

ハトメは職人さんが丹精込めて磨き上げたエイジング仕上げになっています。

イタリアメーカーらしく、ギリギリまで高くしたヒールもいけています(30mm以上あります)。
初めて見た瞬間は「1日履いていたら疲れそうだな」と、少し驚きましたが、実際にはそこまで前傾でもありません。


気に入っている点ばかり書いてきましたが、気に入らない点が2点ほど。 ①レザーのシューレースが雑すぎ 無骨な感じの演出するアイテムの一つかもしれませんが、標準装備の角紐が雑すぎて勘に触ります。 もう少し細めであればマッチしたのかも知れませんが、角が大きすぎるので雑感が否定できません。













シューレースが擦れて、細かい糸くずが出るのもちょっと癇に障ります。
そのうち糸くずも出なくなるんでしょうし、それがいわゆる「アジ」なのかも知れませんが、B1101が持っている気品を損なっている気がします。
②さすがマッケイ、履き心地がイマイチ マッケイの欠点の一つですが、グッドイヤーウェルトと比べるとコルク量が若干少なめなので履き心地が悪くなります。
もちろん、その分屈曲性が高かったり、軽かったり、長所もあるので仕方ありませんが、履き心地が悪いのは放置できないので何とかしたいと考えています。
というわけで、次回はBUTTEROのB1101を自分なりにカスタマイズして、①②の欠点を解消したいと思います。