

■定番ならではの安定したスタイル
スタンドカラーで無駄な装飾が無いModel Bは、スタイルとしては革ジャンの定番です。
バイカーたちが長年かけて培ってきたスタイルを形にしたものなので、目が慣れていると言うこともあり、街中で悪目立ちすることはありません。 最近では、デニムのみならずチノパンと合わせるコーディネートも一般化してきたので、着回しの幅も広がってきています。 特にVANSONの場合、バイカーの本場である米国の消費者に受け入れられているので流通量も多く、ENF同様に何度かのモデルチェンジを経て現在のスタイルを完成させている為、悪く言えば「平均的」、良く言えば「革ジャンの代名詞」的な位置付けになりつつあります。
■やはり肉厚なレザー VANSONのレザージャケットの特徴の1つですが、革が相当に肉厚です(そして硬い)。
若干シボを出しているのは堅牢性を高めるためでしょうか。 他のブランドでも時々ありますが、VANSONのジャケットは新品購入時には必ず立ちます。勿論、その硬さは徐々に無くなってきますが、革の厚みは無くならないので、着用時に若干の窮屈さは比較的長い期間感じることになります。ただ、その「窮屈感」を乗り越えて柔らかくなる頃には完全に自分のものになっていると言うのが、VANSONのレザージャケットの醍醐味でもあります。
部材としての革について言及すると1点だけ不満があります。背中に縦に入った接合部です。

立体的なシルエットを再現するために必要な裁断だったのかも知れませんが、縫製部分は少なければ少ないほど全体的に頑丈に仕上げるので、ちょっと不満です。
■スタンドカラーでジッパー多用の温故知新なデザイン
最近は襟付きのENFの方が人気があるようですが、スタンドカラーのModel Bもカッコイイです。
襟元に糸のほつれが発生していますが、通常使用によるものなので、「味」と言えなくもないですし。

また起毛インナーでは潰されてしまう内ポケットも備えています。
この内ポケットは入り口がレザーで縁取りされていて見た目もカッコイイですが、結構深めなので使い勝手も良いです。

■実は微妙な部分もあります
ここまで、長所ばかり挙げてきましたが、なぜこんな仕様にしたのか?と疑問を感じるポイントがいくつか有ります。
まず、ジッパーのフックについている小さい輪っかがよく意味が分かりません。

また、内側の縁に沿ってホックの受け穴がついているんですが、中綿に加えて起毛インナーも装着できるようにしてくれているのでしょうか。試したことはありませんが、もしインナーを装着したら当然ゴワゴワして着られない状態になります。この部分も改善の余地ありですね。
■防寒性能も比較的高め
前述の通り、他のモデル同様にModel Bも何度かモデルチェンジしているのですが、私が所有しているのは中綿入りのバージョンです(他のバージョンは起毛インナー(着脱可能)付きだったり、裏地のみだったりします)。
ちなみに、中綿は袖口までカバーしています(起毛インナーは身頃部分のみ)。

これで、レザーグローブを装着すれば、寒さ対策は万全に近いですね。
ハードなイメージが付いて回る黒の革ジャンですが、ボトムスにレザーパンツでも穿かない限りは、そこまでいかつい感じにはなりません。
インナーに着用するアイテムの柄や色合いによっては、むしろ柔らかいテイストも出せます。
ただ、レザートートバッグだけは革×革になってしまうからなのか、個人的には違和感があるため、避けるようにしています(完全に主観ですが・・・)。
秋冬には使い回しがしやすいので、何かと重宝しています。
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