2018年11月8日木曜日

VANSONのENFはブランドタグを見なくても外見で分かります(色はオクタゴン)


メーカーやブランドの名称をブログに記載する際に、英語表記で書くか、日本語表記で書くか迷います。Berlutiと書くかベルルッティと書くか。 ただ、迷わずに書けるブランドもあります。それがVANSONです。 VANSONはヴァンソンでもバンソンでもありません、VANSONです。 それくらい主張が強く、存在感がある革ジャンメーカーです。
ちなみにVANSONは1974年創業なので、ファッション業界ではまだまだ若いメーカーなんですが、創業者のMichael Van De sleesenさんの名前からVANSONと名付けられたブランドです。

そのVANSONの襟付きシングルジャケットEnfield(略称:ENF)をご紹介します。
■縫製はアメリカンな感じ アメリカ製の商品らしくほど良い感じに雑な部分はあります。 ただ、糸がほどけてしまって着用に支障をきたしたり、被害が拡大しつつある部分は特にありません。品質管理は一応行われているようです。
目に見えるスティッチの部分も丁寧に縫われているので、機械式ながら正確な縫製に感心します。 また、後述しますが、革質の関係で着崩れしにくいものになっていますので、縫製の多少の粗さは革質によってカバーされています。 ■直立不動の革質 相当に厚く硬いです。購入直後は、床から立ち上がるほどでした。
硬さについては着ているうちに徐々に柔らかくなってきていますが、厚みはそうそう変わるものではありません。なので、サラッと羽織るような着こなしは出来ません。基本的に重厚な着こなしになると思ってください。 表面はイタリアンレザーのようなヌメ感はなく、そこそこ肌理は細かいですが、おそらくキップだと思われます。つまり擦れてくると良い感じにアタリが生まれます。ブラックだとアタリが目立ってしまいますが、オクタゴン(ブラウン)だと良い感じのビンテージっぽさが出ますね。 経年による変化を楽しめる1着ですが、ビンテージ感を好まない(新しいままスタイリッシュに着こなしたい)方には不向きでしょう。 購入時にお店のスタッフさんに「年に1−2回はオイルアップを行ってください。長持ちしますんで!」と言われました。 確かに適量なオイルであれば、どんどん飲んでくれそうな革質です。
■昔ながらのアメリカンスタイルでもスリム やや細身でタイト感があります。ただ、胸幅は50cm程度ありますので、全く窮屈な感じはしません。もし緩ければ、腰上にサイズ調節用のバックルベルト(金メッキ)を備えていますので、それを使っても良いかも。
最も気に入っている点は、腕丈の長さです。
大抵のブランドが38サイズ(M-L)の場合60-62cm程度の腕丈で抑えていますが、このVABSON Enfは、64-65cmくらいあります。 私の体型だと腕を曲げて、ちょうど腕時計が確認できるレベルなので、密かに気に入っています。

ただ、袖のジッパーはそこそこきつめの設定なので、最後まで閉めてしまうとちょっと人によっては窮屈かもしれません。

ENFには起毛式着脱可能なインナータイプと中綿式と裏地のみといくつかの防寒タイプがあります。
現在販売されているのは裏地のみのタイプですが、これは中綿式。
中綿はポリエステルなのでそこまで保温性は高くありませんが、他のタイプよりは性能は高いです。
タイプという意味では、アジャストベルトが無いタイプ(別注品?)とかポケットジッパーが無いタイプやいくつかのタイプがENFにはありますね。

同じシングルジャケットとしてVANSON Type-Bと比較されることが多いENFですが、大きな違いはまさにこの襟です。スタンドカラーのType-Bと違ってしっかり襟があるので、ライダース特有のハードなイメージが和らげられます。

ジッパーはTALONが人気のようですが、V仕様になっています。

アメリカンなテイストがプンプンする革ジャンですが、敢えて細身にまとめたりしてSchottやLewis Leatherとの差別化を図り、セールスポイントを盛りだくさんにした完成度の高い仕上がりになっています。
10年単位で着用できる堅牢性も備えていますので、末長く着用したいと思っています。


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