2016年4月24日日曜日

メーカーズシャツ鎌倉のスリムシャツ

全体感

メーカーズシャツ鎌倉のスリムフィットシャツです。
型番はMSK024_21で写真では分かりにくいですが、うっすらブルーの上品なドレスシャツ。
私がMS鎌倉のシャツが好きな最大の理由がサイジングです。
普通ではなかなかな見かけない首回り41cm-裄丈89cm(178cm)という私の体型からすると理想的なサイズの在庫が結構豊富で、非常に助かっています。
※他のお店で見ると、せいぜい裄丈86cmが良いところで89cmというのはなかなかお目にかかりません。

生地
生地は新疆綿100%のロイヤルオックスフォード。100番手双糸で優しい肌触りです。

※毎回思うのですが、下げ札に記載してある$表記は何か意味があるのでしょうか?
「9,000円くらいのものを半額近く安くして売ってます」と安さアピール?

縫製
この価格帯としては比較的縫製もしっかりしています。
時折、ボタン周りのほつれが気になるときがありますが、工場大量生産品としては許容範囲で、致命傷に拡大したりする事はありません。


ボタンはおそらく高瀬貝(この価格で白蝶貝を使うのは無理か・・・)。

着用感
私はシャツについては何よりもサイズ感を重視するタイプなので、いつもは10,000〜15,000円のオーダーシャツを着ています。
ただ、懐具合が厳しいときにはMS鎌倉のスリムフィットと決めています。
コストと製品完成度のバランスが良いので、重宝しています。
最初はサイジングで選んだのですが、新疆綿が肌に合うのか、最近は着心地も評価しています。
特殊なサイズをお探しの方のみならず、着心地を重視する方にもオススメです。

2016年4月3日日曜日

Union Imperial U1862(ユニオン・インペリアルの外羽根プレーントゥ)

ハンドソーンウェルテッド製法をウリにするUnion Imperialの外羽根プレーントゥのご紹介です。


外観
つま先側から撮影しているのでロングノーズに見えていますが、この写真ほど長くはありません。ただ、流行を意識してシャープなデザインに仕上げていて、3アイレットで羽根位置を甲の高いところに置く事によってノーズを長く見せています。


ヒールは平均的なドレスシューズと同様に25mm程度です。

アウトソールは、ヒドゥンチャネルで縁にも色付けがされていて、エレガントに仕上がっています。
ヒールの釘は5カ所しかうたれていないです。

ブランドロゴの刻印がありますが、数回履けば消えてしまうので完璧に「飾り」ですね。


革質
タンナーは不明。
特筆すべきほど肌理の細かい革ではないけれど、しっかりした染色で割とよく照明を反射しています。SaphirNoirクレム1925とかで磨いていくと、良い風合いを醸し出しそうです。


履き心地
この靴は珍しくヒールカップが余裕のある造りになっています。
履き口は特別広くないのですが、ヒール室内が広くヒール部分の背が低めの構造になっているので、踵周りで靴擦れを起こす事は少ないと思います。
当然ですが、外羽根なので甲周りのサイズ調整は自由自在です。
日中足の状態によって紐を緩めたり締めたりすることによって快適に過ごせます。


編集後記
なぜか外羽根ドレスシューズをあまり持っていません。
そんな中で足が疲れているときに大活躍してくれる良い靴です。

2016年4月2日土曜日

Church'sのLAST 73 Balmoral

Church'sの内羽根ドレスシューズBalmoralのご紹介です。
内羽根の黒ドレスシューズは何足あっても困りません。

永遠の名作ラスト73
2000年にプラダに買収された影響からか、それまでの質実剛健イメージを少しだけスタイリッシュなスタイルに方向性を転換させようとして、中心的な役割を果たしていたラスト73をモディファイして、新たにラスト173を生み出しました。
ラスト73に代わってChurch'sの主役になった173ですが、当初はそれまでのファンからは酷評されました。今では新しいファンもつきましたし、従来のファンからも受け入れられましたが、今でもラスト73は根強い人気を誇っています。

Balmoralとは
欧米では「内羽根式短靴」のことをBalmoralと言います。
これはイギリス史上最強の女王であるヴィクトリア女王の夫であるアルバート公爵がこの「内羽根式」を開発し、アルバート公爵の別荘の名前がバルモラル城だったことに由来しています。
※Oxfordという呼称もよく使われますが、バルモラル城のあった場所の地名がOxfordだったことからこう呼ばれるそうです。

特徴
ラスト73で作られたBalmoralは温故知新な雰囲気たっぷりの名靴です。


旧Consul(Osborne)とどこが違うのか...持っていないので比較しようがありませんが、おそらくほとんど一緒(笑)。
今では見る事も減った前時代的なぼってりしたデザインながら、芯が通っているというか、ベースがしっかりしているというか...。逆に洗練された感さえありますね。




ヒールのゴム部分にはブランド名も刻印されています。


内装のロゴ周りは、旧チャーチ独特な所謂三都市表記です。

今売り出しても十分通用するだろうと思えるくらいの良いラストです。

編集後記
最近はラスト103のShannonなんかも人気があるみたいです。個人的には73の復刻を願ってやみませんが、173もGRAFTON以外は持っていないので、ConsulとかLancasterとか試してみたいと考えています。