2016年3月29日火曜日

TATRAS のVOMANO

2006-2007年のAWシーズンから展開しているイタリア・ミラノに拠点を置いたブランドであるTATRAS(日本では2007年から展開)。秋冬もの(特にダウンジャケット)を中心に急成長を見せています。特徴としては利用シーンにあわせてレーベルを数多く展開している点です。BASIC、ELEGANCE、 MILITARY、ATELIER LINE、R LINEと5つのレーベルを展開しています(最近はATELIERとRが主力商品になっているようですが)。
今回はR LINEのダウンジャケットVOMANOの紹介です。

全体感/サイジング
若干カジュアルですが、スーツの上から羽織っても十分使えそうなデザインです。
ただ、初めてのブランドだとサイズ選びが難しいですね。試着する特に着ている服によっても、着心地が変わってきますので注意が必要です。
特にTATRASのダウンは身頃がスリムに仕上がっていますので、ちょっと余裕をもったサイズを選んだ方が良いですね。
身長183cmながら痩せ体型の私はサイズ3を選択。

身丈はスーツやジャケットの上から羽織っても、お尻まで完全に隠れるくらいの約80cm。
左腕の上腕部に縫い付けられたブランドロゴがさりげなく主張しています。

※クロスの脇にRの文字が刺繍されています。

素材
TATRASの中でも最も高級なR LINEのVOMANOの特徴の1つが、随所に高級素材を贅沢に使用している点です。
中綿で用いられているダウンは、フィルパワー700以上のポーランドホワイトグースのダウン90%/フェザー10%です(フィルパワー700以上って大分高級なお洋服でしか使われないそうです)。
※左身頃の内ポケット下のタグ部分にサンプルのようにダウンが入っているのですが、最近こういうのよく見かけます。

そして、アウター生地もロロピアーナから提供されたきめ細かい生地が使用されており、手触りも非常に滑らかなウール素材です。

機構
ポケットは身頃に上下左右で計4つ、全てにホックが付いていて収納物の落下を防いでくれます。内ポケットは左身頃裏のみですが、ファスナー付きなので安心です。
首回りと腰回りには引き締め用のレースが付いています(ほとんど使いませんが)。
※紐にまでTATRASの文字がプリントされています。


そして、袖口はゴム絞りにホックで2段階調節。
前身頃はファスナーとホックの2重制御になっていて、ファスナーはお約束のダブルです。


編集後記
スーツやデニムというより、ジャケパンスタイルに合いそうなオシャレなダウンジャケットです。
今後の展開に目が離せないTATRASです。

2016年3月27日日曜日

White's Boots(ホワイツブーツ)のSemi Dress(セミドレス)個人輸入記録② 商品の詳細

完成品
到着までいろいろありましたが、ブーツ自体は全体的に満足のいく仕上がりでした。
オーダーした内容は全て全うされていましたし、特に粗雑に感じる部分はありませんでした。


以下詳細に見ていきます。

コバのステッチ
オーダーした通りSingle Trimでキレイに仕上がっています。
もう1足あるセミドレスが一般的なダブルで迫力ある造りなので、こっちはシンプルにまとめようとしてSingle Trimにしたのですが、正解でした。


アイレットとフック
アッパーレザーがブラウンなので、アイレット&フックはブラスにしてみました。
色は合っているのですが、もしかしたらアイレットだけにしても良かったかも、と少しだけ後悔しています。
着脱にとってはフックのほうが良いのです、ホールのほうがホールド感は良いですね。


革質
アッパーレザーはHorween社のChromexcelです。
所有ブーツは黒がほとんどなので、なるべく自分が持っていない物にしようと考えて、色はブラウンを選択しました。
割と暗めのブラウンで、様々な洋服に合わせやすいですし、今後どんな色に育っていくか楽しみな感じです。


比較的肌理が細やかです。
傷が付きやすいようで、最初からあちこちに小傷がついていましたが、少し手でこすったりブラッシングで全てキレイになくなりました。


ソール&ヒール
ミッドソールは、ナチュラル/ブラウン/ブラックの3色から選べるのですが、アッパーと合わせるためブラウンにしました。

ソールはVibram430のハーフです。

earch easeのくびれがセクシーでGood!
















ヒールはスタンダードにしましたが、通常のワークブーツには見られない独特な絞りがセクシーですね。


内装
Chromexcelは十分に厚みをもっているため特に必要なかったのですが、何となくtanカラーのライニングを入れてみました。


earch ease
ソールのVibram430の影響からか、なぜかearch easeを感じません。
勿論、土踏まずに多少の膨らみは感じるのですが、足入れした瞬間に必ず感じる独特の違和感をあまり感じませんでした。
個体によって多少の差はあると思いますし、earch easeがあるからWhite'sにしているわけではないのでそれほど気にしていませんが。

スペンコのインソール
White's Bootsが推奨している中敷きが、こちらのスペンコのインソールです。

White'sはGoodyear Welt製法ではないので、コルクとかは詰まっていません。
よって、履き込みによる沈み込みが皆無です。
そこで、便利な中敷きの登場です。
ワークブーツに履き心地を求めてはいけないのかもしれませんが、間違いなく履き心地は向上します。

シューレース
標準で付いているシューレースは伸縮性の高いもので、おそらく色はアッパーレザーに合わせてくれています(つまりブラウン)。
この伸縮性が結構便利で、解いた瞬間に革の厚みで履き口が広がるので、すごく使いやすいです。
使っているうちにヘタってきたら純正品以外に変えてしまうつもりですが、しばらくの間は純正品でお世話になるつもりです。

ちなみにオススメの社外品は、紗乃織靴紐です。
ロウ引きで耐久性に優れているうえに、安価なので是非チェックしてみてください。

編集後記
Smoke Jumperと並んでWhite'sの主力になっているSemi Dressですが、街履きにはもってこいの良いブーツです。
今回の個人輸入で感じた事は、折角のカスタムオーダーなので自分の希望は全て反映させたものにすべきということです。
英語力とか気にせず、いろいろお願いすれば、きっとある程度は受け入れてもらえるはず!
是非一度お試しください!


2016年3月25日金曜日

吉祥寺のtonearmでGRAFTONのトゥにスチールを入れた

吉祥寺にtonearmというこじんまりしたshoe repair shopがあります。
HPでチェックして価格がこなれていることが分かっていたので、一度試してみたいと考えて、GRAFTONのトゥにスチールを入れました。
実際には少し前の話なのですが、その記録を残したいと思います。

店舗の場所
場所は吉祥寺から徒歩12-13分で成蹊大学の近くで五日市街道沿いです。
正直遠いです。私は歩くのは好きなので特に苦になりませんでしたが、嫌いな人はバスとかタクシーですね。

店構え
大分こじんまりしています。
吉祥寺駅から五日市街道に出て成蹊大学に向かって歩くと結構前から看板が見えるので、割と簡単に見つけられるのですが、「看板が無ければ厳しいなぁ」といった感じです。


店の前に停まっているバイク(Royal Enfield)がカッコいい!


店内は全体的にwoodyで南仏プロヴァンスな感じにまとめてあります。女性ものの靴が飾ってあったりして、柔らかい雰囲気で入りやすいです。



接客/応対
入店時にいた店員さんは男女1名づつの2名(ご夫婦?)。
女性が対応してくれて、非常に丁寧な対応でした。
当たり前ですが、repairに関する知識は非常に高く、自店のサービスについても熟知しているようで、いちいち価格表なんか見ずに細かい確認にも回答してくれました。
話していて気持ちの良くなる対応でした(「この人はきっと賢い」感じました)。

価格/結果
価格は、2,800円+taxの端数切り捨てで3,020円でした。UNION WORKSさんと比べると大分お安いです。
※UWさんでお願いすると、税込み4,320円〜ですので1,000円以上違います。
ただ、結果は上々で満足のいくお仕事をしてくれました。


左側のステッチに若干糸のほつれが見られますが、縁の仕上げも比較的丁寧に仕上がっています。

※色づけが若干底面に伸びていますが、見えない部分だし、いずれ削れてしまうので全く問題有りません。

編集後記
初めてお願いするお店だったので少し心配しましたが、作業も数時間で終わらせてくれて価格もリーズナブル、そして仕上がりも合格!
ただ、駅から遠い(結構早足な私でも駅から10分以上→普通はバス)ので敬遠される人も多いでしょう。
詳しくは聞きませんでしたが、カスタムオーダーもできるようなので、できれば頑張って長く営業して欲しいです。

2016年3月22日火曜日

質実剛健の代名詞 Church'sのGRAFTON

伝統と格式に裏打ちされた名靴を造り続ける由緒正しきshoe makerであるChurch's。
質実剛健なイメージがあるChurch'sの革靴の中でも、特に重厚感があるGRAFTONの紹介です。
私の尊敬するドラガン・ストイコビッチ氏が、名古屋グランパスエイトの監督時代に、試合中選手の不甲斐なさに激怒してラインを割ったボールを蹴って、相手方のゴールにロングシュートを決めて退場処分を受けた際に履いていたのが、このGRAFTONです。
※詳細は、日刊スポーツのサイトでご確認ください。

フロント
全体的にボリューム感が半端ないのですが、不思議とフロントだけに注目するとスッキリした感じがします。


ボディ
多少飾りが過剰な気もしますが、普段使いのラインナップに1足くらい派手なアイテムがあっても良いかもしれません。


バック
どうしても激高のヒールに目が行ってしまいますが、ヒールカップの造りが絶妙で深すぎず浅すぎずの良い具合に仕上がっています。

引き締まったイメージのフロントに対して、遠慮なく重厚感を醸し出したバックステイです。


「ライト・エボニー」という色です。正直なところ「ダークブラウンでは?」と思わなくはないのですが、各社さんカラバリのネームにはこだわりがあるケースが多いので、特に気にしません!

革質
使われているのは賛否両論うずまく「Polished Binder Calf」です。
かつてはBookbinderと呼ばれていましたが、私は所有していないので、革が変わったのか、名称だけが変わったのか・・・よくわかりません。
いろいろ疑問がある特殊な革です。クリームは受け付けるのか、傷は付きやすくないか、そもそもどうやってケアするべきか...。
しばらくは履くたびに帰宅後に丁寧にチェックする日々です。

ちなみに・・・全てのChurch'sのドレスシューズに言える事ですが、履きおろしてから10回くらいは足に「噛みつき」ます。C&Jなんかは履いた初日には少し馴染んでくるくらい柔らかい革ですが、このGRAFTONもやはりしばらくは足が痛くて死ぬかと思うほどでした。

内装/ソール
無駄を省きながらも贅沢に上質レザーを費やした内装は、頑丈ながらも金文字によって気品が感じられます。


この革靴の一番の特徴はソールです。
とにかく厚い...「ストームウェルト」と呼ばれるコバの立ち上がりが高い製法も含めて、靴全体の下部にボリュームがあると、重心がしっかりした見た目に仕上がります。

ウエストがしっかり絞られているのもお気に入りのポイントです。


編集後記
LAST73が進化したLAST173。大分スリムになった感が否めないです。
現在は、トゥに別素材を入れて大活躍しています。そのうち経年変化をご報告します。

2016年3月21日月曜日

White's Boots(ホワイツブーツ)のSemi Dress(セミドレス)個人輸入記録① 発注から到着まで

個人輸入を思い立った経緯

上野のアメ横をブラブラしていて、いくつかのアメカジショップを覗いているうちにWhite's Boots(ホワイツブーツ)が目に留まりました。堅牢性や重厚感は他の追随を許さず、圧倒的な存在感で他の量産ブーツを蹴散らしています(対抗馬はVibergとWescoくらい)。ABCマートに買収されたらしいので、質の低い粗悪品が出回って見分けがつかなくなる前に1足入手しようと思い立ちました。
ホワイツブーツのHP(Topの森林火災消防隊をあしらったビジュアルがカッコいいです)

しかし、どのショップも一般的なスペックのものしか置いていない...。たまに「ん?これ良いかも」と思うものがあっても、「当店オリジナルスペックですよー」の謳い文句のもとに、10万前後の価格をつけていて、とても手が出ません。
そこで、個人輸入ならどれくらい値段が下がるか調べると大体2-3割は安く買えるようです。スペックにこだわらなければヤフオクとかで探すと4−5万でも出てきますが、どうせ買うなら自分好みにカスタムしたいと考えて、個人輸入に踏み切りました。

発注先の選択
発注先はいろいろあります。
US在住の友人に頼んでみようかと思いましたが、面倒かけるのも申し訳ないので、ネットで探してみると、大きく分けて2種類ありました。
①国内のディーラーが輸入代行してくれるケース
②海外のディーラーが日本向けにもサービスを展開しているケース

①は、日本語での発注が可能な事とお店が近ければ似たようなモデルの試着が可能なことが長所です。但し、値段は高いです。
※既製のホワイツとほぼ同額(たまに2割くらい安いケース有り)、下手したら店舗の手数料がのって割高なケースも。
②は、値段は安いですが当然英語なので多少の語学力を要することが難点ですね。

今回は①でなるべく安い店をネット上で探してやってみようと考えて、店舗を決めて発注したんですが、いくら待っても返事がきません(汗)。
そこで思い切ってメールしてみると、「メールは送ったよ、読んでないの?」と返信がありました。よく読むと、Webサイトに載っているアドレスとは別のYahoo!メールで返信していると言うのです。受信ボックスをひっくり返して探し回ってもありません。
一応その旨を送ってみたんですが、3日くらい待たされてやっとメールが再送されてきました。発注日から約10日間...無駄な時間を過ごしました。個人でやっている輸入代行屋さんだったようで、そういうところにはいい加減なところも多いです。

それならと丁重にお断りして、②で最有力候補のショップ(B○○○○'s)にオーダーをかけました。

注文
注文した内容は以下の通りです。
Custom Semi Dress by White's Boots
  • Last: Standard
  • Toe Vamp Leather: Brown Chrome Excel by Horween
  • Upper (Shaft) Leather: Brown Chrome Excel by Horween
  • Leather Liner: Tan
  • Pull Loops: No Thanks
  • Toe Cap: No Thanks
  • Toe Bug Stitching: No Thank You
  • Toe Bug Stitching Color: Does not apply
  • Celastic Toe Box: Single Celastic Toe
  • Hardware: Brass Eyes & Hooks
  • Midsole: Single
  • Edge: Brown
  • Heel Base: Standard
  • Heel Lifts: Standard
  • Sole: Vibram Composition Half Sole
  • Sole Trim: Close Trim (Single Row Stitch)
  • Size - Length: 9.5
  • Size - Width: D (medium)
オーダーのポイントは、以下の通りです。
①upper leatherをHorween社のChrome Excel(Brown)に
ネットでいろんな記事を見ていると、Chrome Excelは賛否両論ありますね。
賛:革が厚くて重厚感がある/比較的柔らかい/オイリーで風合いが良い
否:傷が付きやすい
個人的にChrome Excelを使ったブーツを持っていなかったのと、British Tanほど明るいBrownよりも暗めのBrownのほうが、洋服に合わせやすいかなと考えて、この革を選びました。
②ライニングにレザーを使用
オプションなんですが、着脱のしやすさと堅牢性を求めて、レザーライニングを選択。Chorme Excelは厚いので、本当はライニングは不要とのことですが、使っても全く問題ないようなので、選んでしまいました。
③ソールを特殊仕様に
表示されているソールはご覧の通り、
  • Sole: Vibram Composition Half Sole
です。正確に言うとVibram700のハーフソールですね。
しかし、Vibram700は現在所有しているセミドレスと同じ仕様だし(ハーフではないですが)、アメ横徘徊中に見つけた某ショップオリジナル仕様のセミドレスが、Vibram430(mini Vib)を使ったハーフソールですごくカッコ良かったので、選択できるソールの種類には無かったのですが、同じ仕様にしてみようと思って、備考欄に「Vibram430のハーフソールにしてくれない?」と記載してみました。
※ハーフソールにすると、arch easeの出っ張りがしっかり見えて、めちゃくちゃカッコ良いです。勿論、普段は見えませんが(笑)。

参考までにVibram 700


こちらがVibram 430


価格
価格は、オプション含めて商品代で$444.95。送料との合計で$509.90、1$=¥118計算で約¥60,000です。
関税とか日本の消費税とかで合計額はまだ分かりませんが、非常に安い!

届くまで
オーダーしてから届くまでが楽しいんですが、いかんせん米国のretail shopなので、日本国内のショップのように行き届いた連絡はしてくれません。
以下、細かく記録しておきます。
①最初の連絡
オーダーしてから2日後に一言だけ「sent」とHPのMy Accountが更新されました。
「えっ?もう送ったの?」と思いましたが、おそらく「試しにメールを送ってみた」くらいの意味合いでしょう。
ちなみに更新されるとメールが届きます。
②2回目の連絡
4日後、「processing」と連絡。
これは「着手したよー」くらいの感じでしょうか。
「便りがないのは良い報せ」と言いますが、こういう場合の便りはあったほうが安心しますね。 ③完成&最初の発送連絡
25日後、「completed」と連絡が入りました!
これは正直嬉しかったです。半分忘れかけてたので、涙が出そうなくらい嬉しかった。 ④配送状況の更新
ここから配送状況との睨めっこが始まりました。
最初は、「Shipping label created」(=配送伝票が起票されたよ)からスタートです。
前出のcompletedメールに記載のあったUSPSのHPを1日5回くらいチェックしました。
※ちなみに、航空便を使っているらしく、SanFranciscoから成田に届くまでの時間は、丸1日くらいです(但し、伝票が起票されてからSFの空港に届くまでが結構長いですが)。
⑤まさかの事態
国内の税関に到着してから、ちょっとドキドキする事態が発生しました。
「そろそろ届いても良い頃」と思っていると代わりに税関からハガキが・・・。


内容は、「あなた宛の荷物が届いているけど、価格が分からないから関税額を決められない。価格が分かる請求書とか見積書とか送って」というものでした。
勿論、My Accountの該当ページを出力して速攻で送りました!

到着と総額コスト
いよいよ到着しました。

案外早くて、前出のハガキを処理した翌々日には商品が届きました(つまり、即日処理してくれた計算です。税関も日本郵便も捨てたもんじゃありませんね)。

オーダーしてから、32日。ネット上で記載されている噂とは程遠い納期と正確性でキッチリ届いたので一安心です。
【ネット上の噂】
・納期は2.5ヶ月くらいは当たり前
・正確な住所に届かず国内たらいまわし

既述の通り、商品と送料で約¥60,000でした。
そこに、関税と消費税で¥12,000+手数料¥200=¥12,200
合計額は、約¥72,200!
思ったほど安くは無かったですが、まあ満足のいく価格かなと納得しています。

総括
思い立ってから手に入るまでの手間と時間はかかりましたが、待つ間のドキドキも含めて良い体験ができました。
ちょうど円高になり始めているので、$1=¥110を切ったら、今度はSmoke Jumperにチャレンジしたいです。

編集後記
以前購入したSemi Dressはお店で既製品を試着して購入したんですが、まだ円高の時期で6-7万だった記憶があります。安倍総理のおかげ(?)で円安が進み輸入品の店頭販売価格も大分上がりました(為替変動への便乗値上げも含んでいると思います)。
輸入品を購入する際には、個人輸入してみるのも一興かもしれません。

2016年3月12日土曜日

Engineered GarmentsのB2B Jacket

お気に入りブランドの1つであるEngineered Garments。主にジャケットを中心に買い漁っています。昨年の春先に入手したJacket Requiredさん別注のB2Bジャケットのご紹介です。

全体感・サイジング


商品名の「B3B」は「British 2 Buttons」の略ですね。デザイナーの鈴木さんが解釈した英国調3ボタンジャケットとは、こんな感じなんでしょう。
ウエストを高めにとって、キュッと絞っていますので、足長スマート効果は半端なものではありません。
相変わらず、USサイズ設定で大きめサイズ。身長180cmを超える私でもMサイズです。
※EGの場合は、ベストは毎回Sサイズですし、ジャケットは基本Mサイズ(時々Sサイズ)です。


色使い

ネイビーとオリーブの2色展開です。人気があるのは当然ネイビーですが、今回はあえてオリーブを選択しました。
大きな理由は、NYのセレクトショップGentryで既にネイビーのAndover Jacketを購入してしまっていたためですが、オリーブという色に多様性を感じたところもあります。
ボトムスにはホワイトジーンズでも、ブラックチノでも、とにかく合わせやすいのでは?と考えたからです。

外装



EG定番の右側チェンジポケット付き、袖口は本切羽という設定です。
チェンジポケットは実用性に乏しく、本切羽も袖口をまくらない限り無用の長物ですが、ブランドしてのポリシーのように貫いて毎回こういうデザインが多いです(BakerとかPhotographerなどの特殊なジャケットは勿論違いますが)。

内装



インナーは無地コットン(Khakiという色が良いです!)の観音開きになっていて、袖内装はペイズリーで素材はポリエステルです。袖通しは非常にスムーズで、変なもたつきはありません。

編集後記

どんどん増えていくのそろそろ終わりにしたいのですが、毎シーズン材質やデザインを微妙に修正して市場に投入されるので、毎年のようにEGのジャケットを購入してしまいます(ショップの別注品もありますし...)。
ジャケットというと秋冬のイメージですが、EGの場合は春夏ジャケットで他社との差別化が上手い会社です(鈴木大器さん万歳!)。

2016年3月5日土曜日

土屋鞄製作所のプロータ防水ソフトブリーフ

長い間使えるビジネスバッグが欲しくて、いろいろ検討した結果、雨の日も気がねなく使える革製バッグというところに惹かれて、土屋鞄製作所のプロータ防水ソフトブリーフを購入しました。
他のメーカー(万双、大峡、ブランドもの等)も検討しましたが、価格や機能やサイズなどでこの鞄が残りました。
※それにしても万双はいつチェックしても、なかなかブリーフケースが入荷されません。

全体感

色は、ブラックとチョコ(濃いめのブラウン)の2色の在庫が有りました。10分くらい迷った挙げ句、合わせやすいブラックを選択しました。欠品していたブラウンは、最初から選択肢になかったので良いのですが、我ながらいつも無難な路線を選ぶなぁ〜と変な納得をしています。
サイズは、ほぼ万人の身幅に合うサイジングで、手に持っても肩からかけてもしっくりきます。
地味ながら堅牢な感じの持ち手もGood。鈍く光に反射する革質も気に入ってます!

Coachシティブリーフとの比較

カタログスペックでは、現在使用しているCOACHのビジネスバッグ(左)とほとんど同サイズです。プロータの方が若干奥行きがあるので、その分だけ収容量は多いかも。
5年以上使ったCOACHとの比較ですので若干あてになりませんが、割と芯地もしっかりしています。ただし「ソフト」と言うだけあって、中に何もいれなければ自立は難しいです。

外観
開閉用のジッパーはダブル仕様で、本体と同じベロが付いています。本体の革も比較的厚めなので、片手で片方だけでも十分開閉可能です(前アイテムのCOACHを諦めるきっかけは、このベロが片方取れてしまった事でした)。
鞄自体のデザインですが、センターのダブルステッチを主役にしつつ、全体的にステッチがあしらってあって、派手すぎず地味すぎずの見た目を演出しています。
外部収納としては、両面にマグネット開閉の外収納スペースがありますので、ちょこっとした小物の収納には使い勝手が良いです。
※個人的にはこの収納スペースのマグネット着脱音に絶妙な「重さ」があって気に入ってます。
ただ、両面とも全く同じ仕様、同じ見た目なので、鞄の前後を気にする人はストラップのバックル部分の位置などで見分けるポイントを決めておく必要があります。
また、底面には適度に鋲が打ってあるので、底面が直接接地するのを防止してくれる上に安定性を高めてくれます。

内装


片方にはホック付きベルトで軽く押さえられたポケットが3室(大1室/小2室)あって、もう片面にはジッパー付きの収納があります。
前者はそこそこ収納力がありますが、後者のジッパー収納は薄いスペースなので、収納力はほとんど期待できません。
そして、土屋鞄製作所さんが最も大きなセールスポイントにしているのが、折りたたみ傘収納用のフォルダーです。これは、全くの期待はずれでした(涙)。
構造上、鞄の高さを使い切れない(一番下まで傘が届かない)ので、かなり小さい傘しか入らないのです。
私は、折りたたみ傘にもそこそこのサイズを求めるので、いくつかの折りたたみ傘を試しましたが、1本も入りませんでした。

ストラップ問題
通勤時に読書したり、スマホでネットサーフィンしている事が多い私にとって、ストラップは必要不可欠なアイテムです。
ストラップ自体(ハードウェアや材質等)に文句は無いのですが、日本人に合わせたのかサイズが異常に短いです。
身長180cmを超える私にとっては痛いところで、バックル調整して最長にしても、ギリギリ最良ポイントに届きません。COACHのストラップを使おうか迷うところです。
そして購入時に確認しなかった自分を恨んでいます...。

革質
防水加工が施してあるためエイジングの期待感はゼロですが、良い意味で最初から仕上がっています。光には鈍く反射して、独特な風合いを持っていますので、そこそこの年齢の方が持ってもおかしくはないかなと思います。
購入時にお店の人にしつこいくらい「防水スプレーやクリームは必要ないから!逆に防水性能が落ちるから絶対塗らないでね」と言われました。普段革製品のお手入れをあまりやらない人には合ってます。


編集後記
購入後、自宅に持ち帰って開封して思ったのですが、ハードウェアが鞄と接触する部分には全て不織布や紙のカバーがかけてありました。こういう気配りは嬉しいですね。そして社名入りの布製の袋も。普段使いする鞄では絶対使う事はありませんが...。