2016年7月18日月曜日

オレンジのイナズマ秒針が目を引くROLEX MILGAUSS(Ref:116400)

2007年に発表されたMILGAUSSですが、その名の由来は「mill(フランス語で1,000)のgauss(磁力(正確には磁束密度))に耐える」という事らしいです。
同様の性能をもった時計としてはIWCのインジュニアがありますが、なぜかそっちも所有しています。
強い磁力を発するものってパソコン、スマホ、電子レンジくらいしか思いつきませんが、その見た目の格好良さに惹かれて長く愛用しています。



基本性能
特に書く内容も無いのですが、既述の通り対磁性能が高いです。
発電所とか磁力の強いものがありそうな場所では良いのかもしれません。
キャリバーはcal.3131ですが、これはcal.3135の改良版です。
3135は、サブマリーナーとかシードとかデイトジャストとか・・・挙げればキリがないほど様々なモデルに使用されているRolexの主要キャリバーですが、この3131は3135のパーツの一部の素材を対磁性能の高いものに変更し、さらにキャリバー自体を軟鉄製のシールドで覆って1,000ガウスの磁力に耐えているものです。
ちなみにお約束の100m防水です。

サイズ感


公称40mmのケース径ですが、見た目的には42mmくらいありそうな感じ。
重さはそれほど感じませんが、存在感は他の大径時計と比べても遜色有りません。
ただ、巷間言われているほどは厚みが無いので、ワイシャツの袖口にも十分収まります。

使い勝手

秒針とインデックスのオレンジ以外に派手な要素が無いので、ビジネスや冠婚葬祭でも全然いけてしまいます。
ただ、日付表示が無いのがちょっと難点ですね。
個人的な感覚ですが時計に日付表示はマストだと思っていて、所有している時計の中で日付表示が無い時計は、これとデイトナくらいで、他は全て日付表示が付いています。
※それでも購入に至ったのは、やはり時計全体が醸し出す雰囲気が良かったからと、シンプルRolexの代表格であるExplorerに対する対抗心からでしょうか。

まとめ
同時に発売されたGVもそうですし、新たに発売されたZブルーも妙に色が誇張されていて好きになりません。好みは人それぞれなので、お好きな方には良いかもしれませんが、私にとってはこれくらいの遊び心が合っている、そんな時計です。長く付き合っていきたいと考えています。

2016年5月15日日曜日

買ってすぐにビンテージ感を楽しめるRed Wing RW9111

タイトルに記載したとおり、購入して割とすぐにビンテージ感を楽しめる6インチのプレーントゥブーツRed Wing RW-9111のご紹介です。
キムタクがHEROで着用していたので目にしたことがある人も多いでしょう。
映画やドラマで着用されるということは、良い意味でも悪い意味でもアメカジの代表選手に選出されたようなものですね。


革質











箱から出してちょっと驚いたのは、最初から結構な傷がついている点です。
ただ、この傷たちは少し撫でてあげるとすぐに消えます。
写真では伝わりづらいですが、ちょっと起毛に近い感じでしょうか。
触感はかなりオイリーな感じで、私感ですが購入時に必ず行うオイルアップ作業は不要のようです。
鞣し工程でそのようになるのか、鞣し後に何か特別な加工を行っているのか不明ですが、この油分によって傷がつきやすく取れやすいのかもしれません。

各部位
①アイレット
上部だけフックになっているタイプが最近よく見かけますが、RW9111は一般的な7アイレットです。シルバーにクスミがかったような仕上げになっています。














②アウトソール
こちらも一般的なクッション性抜群のクレープソールです。












③ベロ&インソール

内側はラフアウトで内貼りはありません。
グッドイヤーウェルテッドなので、中敷等は不要だと思います。

ラスト(木型)
レッドウイングのプレーントゥ定番の所謂「ナンバー8」ラストです。
トゥはぽってりでwidthは広め(ボールガースが当たって痛いということはありません)。レースで甲を押えて履くタイプで非常に履きやすい反面、終日着用する場合は人によってレースを調整しながら履く事になります。





















履き心地
前述の通りナンバー8は非常に履きやすいです。
また比較的革質が柔らかめなので、トップ周りが踝上部に当たって痛いということはありません。

2016年4月24日日曜日

メーカーズシャツ鎌倉のスリムシャツ

全体感

メーカーズシャツ鎌倉のスリムフィットシャツです。
型番はMSK024_21で写真では分かりにくいですが、うっすらブルーの上品なドレスシャツ。
私がMS鎌倉のシャツが好きな最大の理由がサイジングです。
普通ではなかなかな見かけない首回り41cm-裄丈89cm(178cm)という私の体型からすると理想的なサイズの在庫が結構豊富で、非常に助かっています。
※他のお店で見ると、せいぜい裄丈86cmが良いところで89cmというのはなかなかお目にかかりません。

生地
生地は新疆綿100%のロイヤルオックスフォード。100番手双糸で優しい肌触りです。

※毎回思うのですが、下げ札に記載してある$表記は何か意味があるのでしょうか?
「9,000円くらいのものを半額近く安くして売ってます」と安さアピール?

縫製
この価格帯としては比較的縫製もしっかりしています。
時折、ボタン周りのほつれが気になるときがありますが、工場大量生産品としては許容範囲で、致命傷に拡大したりする事はありません。


ボタンはおそらく高瀬貝(この価格で白蝶貝を使うのは無理か・・・)。

着用感
私はシャツについては何よりもサイズ感を重視するタイプなので、いつもは10,000〜15,000円のオーダーシャツを着ています。
ただ、懐具合が厳しいときにはMS鎌倉のスリムフィットと決めています。
コストと製品完成度のバランスが良いので、重宝しています。
最初はサイジングで選んだのですが、新疆綿が肌に合うのか、最近は着心地も評価しています。
特殊なサイズをお探しの方のみならず、着心地を重視する方にもオススメです。

2016年4月3日日曜日

Union Imperial U1862(ユニオン・インペリアルの外羽根プレーントゥ)

ハンドソーンウェルテッド製法をウリにするUnion Imperialの外羽根プレーントゥのご紹介です。


外観
つま先側から撮影しているのでロングノーズに見えていますが、この写真ほど長くはありません。ただ、流行を意識してシャープなデザインに仕上げていて、3アイレットで羽根位置を甲の高いところに置く事によってノーズを長く見せています。


ヒールは平均的なドレスシューズと同様に25mm程度です。

アウトソールは、ヒドゥンチャネルで縁にも色付けがされていて、エレガントに仕上がっています。
ヒールの釘は5カ所しかうたれていないです。

ブランドロゴの刻印がありますが、数回履けば消えてしまうので完璧に「飾り」ですね。


革質
タンナーは不明。
特筆すべきほど肌理の細かい革ではないけれど、しっかりした染色で割とよく照明を反射しています。SaphirNoirクレム1925とかで磨いていくと、良い風合いを醸し出しそうです。


履き心地
この靴は珍しくヒールカップが余裕のある造りになっています。
履き口は特別広くないのですが、ヒール室内が広くヒール部分の背が低めの構造になっているので、踵周りで靴擦れを起こす事は少ないと思います。
当然ですが、外羽根なので甲周りのサイズ調整は自由自在です。
日中足の状態によって紐を緩めたり締めたりすることによって快適に過ごせます。


編集後記
なぜか外羽根ドレスシューズをあまり持っていません。
そんな中で足が疲れているときに大活躍してくれる良い靴です。

2016年4月2日土曜日

Church'sのLAST 73 Balmoral

Church'sの内羽根ドレスシューズBalmoralのご紹介です。
内羽根の黒ドレスシューズは何足あっても困りません。

永遠の名作ラスト73
2000年にプラダに買収された影響からか、それまでの質実剛健イメージを少しだけスタイリッシュなスタイルに方向性を転換させようとして、中心的な役割を果たしていたラスト73をモディファイして、新たにラスト173を生み出しました。
ラスト73に代わってChurch'sの主役になった173ですが、当初はそれまでのファンからは酷評されました。今では新しいファンもつきましたし、従来のファンからも受け入れられましたが、今でもラスト73は根強い人気を誇っています。

Balmoralとは
欧米では「内羽根式短靴」のことをBalmoralと言います。
これはイギリス史上最強の女王であるヴィクトリア女王の夫であるアルバート公爵がこの「内羽根式」を開発し、アルバート公爵の別荘の名前がバルモラル城だったことに由来しています。
※Oxfordという呼称もよく使われますが、バルモラル城のあった場所の地名がOxfordだったことからこう呼ばれるそうです。

特徴
ラスト73で作られたBalmoralは温故知新な雰囲気たっぷりの名靴です。


旧Consul(Osborne)とどこが違うのか...持っていないので比較しようがありませんが、おそらくほとんど一緒(笑)。
今では見る事も減った前時代的なぼってりしたデザインながら、芯が通っているというか、ベースがしっかりしているというか...。逆に洗練された感さえありますね。




ヒールのゴム部分にはブランド名も刻印されています。


内装のロゴ周りは、旧チャーチ独特な所謂三都市表記です。

今売り出しても十分通用するだろうと思えるくらいの良いラストです。

編集後記
最近はラスト103のShannonなんかも人気があるみたいです。個人的には73の復刻を願ってやみませんが、173もGRAFTON以外は持っていないので、ConsulとかLancasterとか試してみたいと考えています。

2016年3月29日火曜日

TATRAS のVOMANO

2006-2007年のAWシーズンから展開しているイタリア・ミラノに拠点を置いたブランドであるTATRAS(日本では2007年から展開)。秋冬もの(特にダウンジャケット)を中心に急成長を見せています。特徴としては利用シーンにあわせてレーベルを数多く展開している点です。BASIC、ELEGANCE、 MILITARY、ATELIER LINE、R LINEと5つのレーベルを展開しています(最近はATELIERとRが主力商品になっているようですが)。
今回はR LINEのダウンジャケットVOMANOの紹介です。

全体感/サイジング
若干カジュアルですが、スーツの上から羽織っても十分使えそうなデザインです。
ただ、初めてのブランドだとサイズ選びが難しいですね。試着する特に着ている服によっても、着心地が変わってきますので注意が必要です。
特にTATRASのダウンは身頃がスリムに仕上がっていますので、ちょっと余裕をもったサイズを選んだ方が良いですね。
身長183cmながら痩せ体型の私はサイズ3を選択。

身丈はスーツやジャケットの上から羽織っても、お尻まで完全に隠れるくらいの約80cm。
左腕の上腕部に縫い付けられたブランドロゴがさりげなく主張しています。

※クロスの脇にRの文字が刺繍されています。

素材
TATRASの中でも最も高級なR LINEのVOMANOの特徴の1つが、随所に高級素材を贅沢に使用している点です。
中綿で用いられているダウンは、フィルパワー700以上のポーランドホワイトグースのダウン90%/フェザー10%です(フィルパワー700以上って大分高級なお洋服でしか使われないそうです)。
※左身頃の内ポケット下のタグ部分にサンプルのようにダウンが入っているのですが、最近こういうのよく見かけます。

そして、アウター生地もロロピアーナから提供されたきめ細かい生地が使用されており、手触りも非常に滑らかなウール素材です。

機構
ポケットは身頃に上下左右で計4つ、全てにホックが付いていて収納物の落下を防いでくれます。内ポケットは左身頃裏のみですが、ファスナー付きなので安心です。
首回りと腰回りには引き締め用のレースが付いています(ほとんど使いませんが)。
※紐にまでTATRASの文字がプリントされています。


そして、袖口はゴム絞りにホックで2段階調節。
前身頃はファスナーとホックの2重制御になっていて、ファスナーはお約束のダブルです。


編集後記
スーツやデニムというより、ジャケパンスタイルに合いそうなオシャレなダウンジャケットです。
今後の展開に目が離せないTATRASです。

2016年3月27日日曜日

White's Boots(ホワイツブーツ)のSemi Dress(セミドレス)個人輸入記録② 商品の詳細

完成品
到着までいろいろありましたが、ブーツ自体は全体的に満足のいく仕上がりでした。
オーダーした内容は全て全うされていましたし、特に粗雑に感じる部分はありませんでした。


以下詳細に見ていきます。

コバのステッチ
オーダーした通りSingle Trimでキレイに仕上がっています。
もう1足あるセミドレスが一般的なダブルで迫力ある造りなので、こっちはシンプルにまとめようとしてSingle Trimにしたのですが、正解でした。


アイレットとフック
アッパーレザーがブラウンなので、アイレット&フックはブラスにしてみました。
色は合っているのですが、もしかしたらアイレットだけにしても良かったかも、と少しだけ後悔しています。
着脱にとってはフックのほうが良いのです、ホールのほうがホールド感は良いですね。


革質
アッパーレザーはHorween社のChromexcelです。
所有ブーツは黒がほとんどなので、なるべく自分が持っていない物にしようと考えて、色はブラウンを選択しました。
割と暗めのブラウンで、様々な洋服に合わせやすいですし、今後どんな色に育っていくか楽しみな感じです。


比較的肌理が細やかです。
傷が付きやすいようで、最初からあちこちに小傷がついていましたが、少し手でこすったりブラッシングで全てキレイになくなりました。


ソール&ヒール
ミッドソールは、ナチュラル/ブラウン/ブラックの3色から選べるのですが、アッパーと合わせるためブラウンにしました。

ソールはVibram430のハーフです。

earch easeのくびれがセクシーでGood!
















ヒールはスタンダードにしましたが、通常のワークブーツには見られない独特な絞りがセクシーですね。


内装
Chromexcelは十分に厚みをもっているため特に必要なかったのですが、何となくtanカラーのライニングを入れてみました。


earch ease
ソールのVibram430の影響からか、なぜかearch easeを感じません。
勿論、土踏まずに多少の膨らみは感じるのですが、足入れした瞬間に必ず感じる独特の違和感をあまり感じませんでした。
個体によって多少の差はあると思いますし、earch easeがあるからWhite'sにしているわけではないのでそれほど気にしていませんが。

スペンコのインソール
White's Bootsが推奨している中敷きが、こちらのスペンコのインソールです。

White'sはGoodyear Welt製法ではないので、コルクとかは詰まっていません。
よって、履き込みによる沈み込みが皆無です。
そこで、便利な中敷きの登場です。
ワークブーツに履き心地を求めてはいけないのかもしれませんが、間違いなく履き心地は向上します。

シューレース
標準で付いているシューレースは伸縮性の高いもので、おそらく色はアッパーレザーに合わせてくれています(つまりブラウン)。
この伸縮性が結構便利で、解いた瞬間に革の厚みで履き口が広がるので、すごく使いやすいです。
使っているうちにヘタってきたら純正品以外に変えてしまうつもりですが、しばらくの間は純正品でお世話になるつもりです。

ちなみにオススメの社外品は、紗乃織靴紐です。
ロウ引きで耐久性に優れているうえに、安価なので是非チェックしてみてください。

編集後記
Smoke Jumperと並んでWhite'sの主力になっているSemi Dressですが、街履きにはもってこいの良いブーツです。
今回の個人輸入で感じた事は、折角のカスタムオーダーなので自分の希望は全て反映させたものにすべきということです。
英語力とか気にせず、いろいろお願いすれば、きっとある程度は受け入れてもらえるはず!
是非一度お試しください!