2021年9月24日金曜日

adidas country NH DIRTRUN (neighborhood)は足元を引き締める効果が抜群

最近adidasは他のブランドとのコラボを活発化させている気がします。
数年前にNeighborhoodとコラボして銘品countryをカスタマイズして作られたのが、こちらのNH DIRTRUNです。

 

ベースモデルはcountryですので、引き締まったボディと若干硬めのソールという伝統はそのまま継承されています。
チノパンなどのカジュアル系と合わせると、足元を引き締めてくれる効果はありそうなので、そういう目的では価値があるかも。

フェルト生地を主たる素材としているため、雨には弱そうな感じがプンプンしますね。
インソックも通常モデルとは違い、2つのブランドが交互に配置されたデザインを採用しています。






ベロにもNeighborhoodの名前が入っていますので、完全に並列コラボです。
というより3本線もないので、若干NH寄りのadidasっぽい。

分かりずらいですが、ヒール部分にはNHらしいスカルがプリントされています。
※強調しますが、ほとんど見えません。
NHが単調な感じになってしまいがちなデザインにギミックを効かせるために努力している痕跡は認められます。
一応名称はNH DIRTRUNですが、実際履いた感じも素材感の違いはあれど、ほぼcountryでした。

アウトソールもcountryのそれと同一です。
DIRTRUNと言うと、悪路走行のイメージがありますが、ホールド感を高めるような効果は期待できません。せいぜい砂利道や砂地が良いところでしょう。
山道などを含むクロスカントリー系の機能スニーカーを期待されていたら、相当な期待外れです。この辺はやはりファッションスニーカーならではの名前負け感があります。




























フェルト素材やカラーリングによってファッション性は比較的は高まっていますが、スニーカーとしての機能はcountry以上でも以下でもありません。
私は新古品を格安で入手しましたが、NHが絡んでいる分だけロイヤリティ料が乗っかって価格は高くなるわけで、果たして新品を定価で購入する価値があるのか・・・個人的には疑問が残る感想です。

2021年9月18日土曜日

大丸でシャツを仕立ててみた感想(初めての百貨店シャツオーダー)









数年前ですが、知り合いにお仕立券付きシャツ生地を頂いたので、その際に作ったシャツの感想を記載しておきます。
『シャツ生地』と書きましたが、実際に生地を貰ったわけではなく、チケットだけ貰ってあとは店頭で生地を選ぶシステムです(当たり前か)。
お店は大丸の東京店です。
全部で3枚作ったのですが、そのうちの1着がこちらです。
余り作ったのことのない、ブランド生地であるLANVINのストライプを選びました。
自分のお金で作っていないと、結構攻めた柄を選んでしまいますよね。
本当に着る機会があるのかというくらいのピンクストライプです。



袖はクレリックでダブルカフスに仕上げました。
これも普段遣いであれば絶対に選択しない仕様です。
パーティーにでも着ていくのか?と言われても仕方ないくらいの派手な仕様ですが、どうせ貰い物なのでワードローブにない形を選んでしまいます。












ただ、さすが大丸だけあって私の気持ちとは裏腹に、縫製はしっかり丁寧です。
国内一貫縫製とのことで、北関東の老舗工場で万全の検品体制の下、制作されているとのことでした。
サイズ取りや袖と腕生地の付け具合も完璧で、おそらく工程終了ごとに計測や縫い目のチェックを行っているのでしょう。

襟周りも縫製は完璧でしたが、職人さんの技巧に若干驚いたのはスナップボタンの付け位置です。
まっすぐ襟を落とした位置ではなく、スナップを付けると襟全体が微妙なカーブを描くような位置にスナップの付け元がレイアウトされているのです。
他のスナップダウンのシャツと比べても、どういう仕組みなのかイマイチ分かりませんでしたが、ネクタイの有無にかかわらず、襟元を美しく魅せるために長年にわたって培われてきた技術の現れです。



ガジェット部分には特に別布は無し。
個人的には唯一の不満点ですが、人から見える部分ではないので、まあ気にはしていません。



















































ボタン周りも特に不満はありませんが、シンプルな縫い付けに拍子抜け気味。
カラス縫いとまではいかなくても、もう少し交差点を増やすなど手の込んだ縫い方をしても良いのでは?と思います。
ただ、ボタン自体もデフォルトで上質ものですし、ボタンホールの縫製も丁寧な手技でしたので、まあ許容範囲です。































店頭で価格をチラ見すると、普段作っているシャツよりも同カテゴリーの生地でも1.5倍くらいの価格帯で展開されている大丸のオーダーシャツですが、値段に見合った仕事はしてくれます。
ただ、個人的には価格も含めた総合評価では、やはり専門店のほうが上ですね。
自分のお金で百貨店でシャツのオーダーをしようとは思いません。

ご興味あって経済的に余裕があるかたは、ぜひ百貨店オーダーにチャレンジしてみてください。