2022年6月4日土曜日

NIKE Blazer Low/SACAI はデザインが奇抜すぎてスニーカーとして賛否が分かれる結果に

阿部千歳さん創設のファッションブランドSACAIとのコラボ商品であるNIKE Blazer Low/SACAI 。
発売から数カ月経ち、落ち着いた目線で評価している記事が増えてきました。

■デザイン
全体的にはよく見かける、「白ソール濃色載せ」という色調です。
私が購入したのは最も一般的なBlackですが、他のカラバリもソールはホワイトなのでその辺は手堅くまとめた感があります。
色調以外の部分は、好き嫌いが分かれるギミックがてんこ盛りになっています。
例えば、シューレースは色違いで2本使い、ベロも2枚重ね、アウトソールのホワイトは重ね塗りを強調したデザインになっていたりします。



シューレース2本使いのギミックは個人的には嫌いではありません。
今までも他社スニーカーでは見かけたことはありますが、NIKEみたいな正統派スニーカーブランドが、よく許したなぁというのが率直なところ。SACAIのセンスを感じます。


ベロの2枚重ねも挑戦的な試みだとは思います。
ただ、履いてみて感じたのですが、正直邪魔です。普通の大きめのベロとは違い、上のベロから押されるので下のベロが肌に直接当たれば確実に靴ズレを起こしますし、主張が強すぎて悪目立ちしています。


巷で最も評判が悪かったのかパテントレザーのテカりです。
写真ではそんなにテカって見えませんが、実物は結構目立ちます。
私はAJ11とかパテントを使ったアイテムもそれなりに受け入れてきたので、それほど気にもなりませんが、天然皮革の延長線上にパテントレザーがあると考えているユーザーにとっては許容範囲を超えているのでしょう。

■履き心地
履き口は相当狭めですが、ウレタンのクッション性は抜群なので窮屈な感じは全くしません。非常に柔らかいので履き口周辺で靴ズレを起こす危険は皆無だと思います。


アウトソールは普通のBlazer lowなので、可もなく不可もなくといった感じ。
バスケットシューズとして生まれたBlazerですが、SBラインでも発売されているので、ソールに特殊な加工は施されていません。
airの履き心地に飽きた人には、この武骨な印象を逆に新鮮に感じるかもしれません。
※個人的にはadidasのSuperstar 80'sに似ている履き心地と感じました。

■総評





価格も、スニダンとかメルカリとかで原価割れを起こし始めていますが、果たしてこれがSACAIの実力なのでしょうか。比較的ストリート系のファッションを好むNIKEファンからは受け入れられていないのでしょうか。
AJやDunk HIの価格高騰を横目に見ながら、今後も挑戦し続けるNIKEであって欲しいと願うばかりです。