
今回ご紹介するのは、SHETLANDFOXのフラッグシップモデルであるKensingtonの後継モデルあるKensingtonⅡ。
価格的には国内ドレスシューズとしては最高レベルの6万円超え(アッパー素材やモデルによって差異あり)ですが、その価値はあります。
実はこの靴は相当な曲者で、一般的なシューツリーを受け付けません。
履いてみると分かるのですが相当内側に傾いており、それ故に履きやすいのですが専用のシューツリーでないと形が崩れてしまうためです。
検討し始めてから購入するまで時間がかかったのですが、それもシューツリーが欠品していたためです。
数カ月待ってから自分のサイズのシューツリーが納品されるのを待って、やっと購入に至りました。
上記の写真を見ると、シューツリーの向きと靴先の向きが若干食い違っています(シューツリーのほうが内向きに寄っています)。
これが履きやすいながらも、相当な内向き感を感じる理由です。
アッパーの素材は光沢があり肌理も細かい上質なカーフ。
以前のモデルはアノネイ社のものを用いていたので、「現在も?」とスタッフさんに聞いてみたんですが、現在は別のタンナーの材料を利用しているとのことです。
ブラックも検討しましたが、革質は悪くないのでブラウンのほうが上質感は感じられます。
前述のシューツリーですが、特殊な形状をしているので極端に出し入れしづらいです。
ただ、ビスポークのような感覚が味わえるのはたまらない醍醐味です。
脇腹(土踏まず)部分のえぐり方も通常はありえない攻め方をしています。
内側をきれいにカバーするために使用する革の量が増えてしまいますが、製法として土踏まず部分はグッドイヤーウェルテッドではなく、マッケイを採用しています。
グッドイヤー+マッケイという混合製法は、他ではなかなかお目にかからないです。
インソールにはブランドネームと共に’MADE...