2017年10月29日日曜日

サムライジーンズ S511XX『極』


武骨でありながらトレンディなデザインのセルビッチデニムを世に送り出し続ける国産ビンテージレプリカジーンズブランドであるサムライジーンズ(通称:サムジー)。
19ozや20ozといった肉厚な生地と激しい縦ラインの色落ちが楽しめることで人気を博しており、色落ち自慢の「サムライ」たちが、よくネットに写真をアップしてます(メーカーHPでも公開してますので、ご興味があるかたはご覧ください)。
そのサムライジーンズが最近発売したモデルS511XX-極-をご紹介します。

購入

<フラッシャーも和柄と英語のアンバランスがカッコいい>

今回は上野アメ横のア◯リカ屋さんで購入しました。JR上野駅と御徒町駅の中間にあります。
このお店はサムジーの玉数が豊富なので、数年前のモデルとかでなければ限定品も含めて「欲しいモデルが無かった」ということは、まずありません。
サムライジーンズ以外にもフラットヘッドやJBなど幅広い品揃えが魅力(桃太郎はなかった・・・桃太郎は、同じアメ横のヒ◯ヤさんのために別注造ったりしてるからそっちと仲が良いんでしょうね)。
アメ横に数店舗構えているので、欲しいモデルでサイズがなくても「2-3分待ってて貰えればひとっ走りして、別の店舗から持ってきます」というフットワークの良さが魅力です。
S511XXもサイズ違いで10本くらい在庫していましたので、私の希望した30インチもありました。


色調&生地

色は特に特徴のない一般的な未洗いのインディゴブルーです。但し、特濃色なので最初に見ると黒みが若干きつく感じるかもしれません。
色落ちは非常に期待できます。
元々色落ちの美しさを追究しているっぽいところがあるメーカーなので、他のモデルで経験した色落ち体験を元に、特徴を端的に書いてしまうと「アタリが綺麗に出て目立ち、且つ平坦な部分も縦に標準的なスピードで色落ちしていく」となります。
※参考までに記載しますが、イメージは「70回着用+洗濯2回」で恥ずかしくないレベルの色落ち具合になると思ってください。
19ozという極厚の生地、非常に堅いです。糊落としをする際にボタンを留めようとしても簡単には留まりません。2−3分時間がかかるくらいです。
手触りは若干のザラ感を感じますが、昔の鬼デニムのようにローテンションの機械で時間をかけて織っているわけでもないのでしょう。そこまで強烈なザラザラ感ではありません。
非常に良い点としては、レングスを長めにとっているので、背の高い(=足が長い)人でもレングスが足りなくてはけない、ということにはならないところです(勿論、プロのバスケ選手とかは別です)。

縫製/ボタンなど

ボタンは、武骨なシルバーで、”SAMURAI CO LTD” ”JAPAN'S FINEST”と刻印があります。


















リベットはゴールドで、和な感じの模様入り。






















                   
隠しリベットにもやっぱり”SAMURAI CO LTD”と刻印。






















耳は赤で”SAMURAI”の文字。
但し、Aが逆さま、『ターンA』と呼ばれています。
                   


















スレーキには『極』の文字の布地が縫い付けられています。

通称『刀耳』と呼ばれるセルビッチ。目付もしっかりしていて、織り込む際にコストをけちっていないところは好感がもてます。
                   
       

ベースの糸にはゴールドよりの明るめのオレンジを使用しています。
ただ、よく見ると分かるのですが、尻ポケットの飾りステッチやベルトループの中ステッチには黄色(バナナイエロー)の糸が使われています(糸はナイロンではなく、コットンです)。
S511XXだけでなく、他のモデルでも使われているデザインですが、こういう芸が細かいところはサムジーの長所のひとつです。
縫製もしっかりしていて、切れることはあるかもしれませんが、縫製の甘さで発生するホツレは無さそうです。


シルエット

股上はそれほど浅くは感じません(ウエストラインが腰骨に乗っかる程度)。
全体的には細身の部類に入ると思いますが、股から膝にかけて緩いテーパード気味。それほど強いテーパードでもないので、「綺麗めにはきたい」という人には不向きかも。
あと5-10mmくらい裾を絞ってあげると、現代風の良い感じに仕上がると思いますが、ビンテージジーンズメーカーとしては、あくまでも昔からの武骨なシルエット、ワークパンツとしてのジーンズスタイルを堅持したいのかもしれません。
ちなみにパッチの月の満ち欠けがそのモデルの太さを表しています。
写真にある通りS511XXは三日月なので、大分細いつもりなんでしょうが、世の中は空前の『細身流行り』に突入しつつあり、どのメーカーもこぞってスキニーモデルを投入しているのを目の当たりにすると、「そこまで細いか?」と突っ込みたくなります。
ちなみに武蔵と小次郎が肥満体なのは19ozモデルの特徴とのことですが、二人が戦ったのは巌流島(現在の山口県下関市)なので、富士山は見えません。

まとめ
いろいろ否定的なことを書きましたが、バランスが良いジーンズです。
色落ちを楽しみたい人はガンガン穿き込んで、ビンテージレプリカを楽しめると思います。
しかし・・・相変わらず高価い(25,000円+tax)。








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