1982年に誕生して一旦撤退した後に、2009年に再デビューを果たしました。
リーガルの高級ラインと言うよりは、SHETLANDFOXとしての独自の道を歩んでいる印象が強いです。
特徴ある構造(グッドイヤーウェルテッド製法とマッケイ製法の融合など)から、専用のシューツリーしか受け付けないモデルを作ってみたり、フランスのアノネイ社の素材(結構高価です)を長く使用していたり、職人さんの拘りを感じる姿勢には好感が持てます。
SHETLANDFOXのフラッグシップモデルはKensington(ケンジントン)というモデルですが、個人的にはイチオシのAberdeen(アバディーン)をご紹介します。

ちなみに、ご覧の通り中敷のロゴはSHETLANDとFOXの間に何か記号らしきものが入っていますが、実際にはSHETLANDFOXと1ワードでブランド名称を表記しています。

正統派英国紳士が履く靴の多くは、トゥの部分がぽってりと丸みを帯びていて、スリム感はあまり感じません。 その代わりと言ってはなんですが、全体的にバランスが整っており、古武士のように無駄のないエレガンスを醸し出します。 イタリアやフランスの高級革靴については英国のものと対局をなしており、トゥに向かって細っそりとスリムに仕上げて、スタイリッシュな出で立ちを構成しています。 このAberdeenに関して言えば、両方の良さを併せ持ったイイトコ取りのデザインになっています。

履いた感想を率直に記載すると、アッパーの皮革にはそこまで柔軟性は感じません。
ただ、「硬くて足が痛い」という状態は最初の2−3回で、その後はある程度の硬さは残しながらも通常使用には何の違和感も感じないレベルまで柔軟性が出てきました。
写真では分かりづらいですが、アッパーの色調は漆黒に近いブラックで、あまり茶系やネイビー系の色は混じっていません。

Saphir Noirのブラックで磨くと非常に気品のある輝きを放ってくれます。
価格帯としてはコードヴァンのものを除くと、2−5万くらいのものがボリュームゾーンになっていますので、海外のものに比べると比較的購入しやすく、品質は決して見劣りしないShetlandfoxは非常にオススメです。
また、有楽町のお店では毎年正月にB級品のセール(ほぼ半額)を行っているのも見逃せません。
B級品と言っても、相当目を凝らして見ないとわからないレベルの微細な傷やインナーの不具合なので、通常使用には支障ないものばかりです。
ご興味がある方は是非立ち寄ってみてください。
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