2020年6月5日金曜日

Mackintoshのステンカラーコート(GM-006F)はスーツとの相性が抜群

Mackintoshのコートと言えば、所謂『ゴム引き』が有名ですが、最近ではロロ・ピアーナの『ストーム・システム』の方が人気のようです。 私自身もゴム引きコートを最近廃棄してストームシステムのコートに乗り換えました。 それが、このステンカラーのコート(Model:GM-006F)です。
膝丈のコートは1着持っていると使い回しがしやすくて、非常に便利です。

最初からけなしているようで嫌なんですが、防寒性はそれほど高くありません。 ただ、カジュアルではなく、オンスタイルでスーツの上から着用することを前提にデザインされているので、そこまで防寒性能は必要ないと言う判断なのかもしれません。 また、『ストーム・システム』と言うだけあって風対策はキッチリしており、高気密に織られたウール生地はほとんど風を通しません。 そのため、ダウンのような保温性は皆無ですが、一応ビジネスコートとしての最低限の防寒はできています。 スタイルとしては上から下まで細身にまとまっており、フレア感もありません。 私は身長183cmでサイズは40を着ているんですが、体格によっては42とか44が良いかもしれません。 スーツの上から羽織ることを想定してデザインされていることを考えると、ジャケットの分だけ膨らむわけですから、英国製のデザインアイテムとしてはちょっと珍しいくらいのスタイルだと思います。 ※イタリアンファッションでは普通のことですが・・・。
このコートの唯一の問題点は内ポケットが無いことです。
購入時にチェックし忘れて後から気づいたんですが、内ポケットが無いと一部のアイテムをのぞいてスーツに収納することなりますので、結構使いづらいです。
スーツでなくて、ジャケットも来ていないと、トータルの収納力は相当落ちますので、注意が必要です。

首周りはステンカラーと言うこともあって、大分スッキリしています。



ボタンには相変わらずブランドネームの刻印があり、しっかり主張しています。
水牛とかではないかもしれませんが、それなりの高級感はあります。
できればもう少し色の濃淡があったら良かったかなと感じます。


袖周りはベルトで抑えられており、実際にボタンで調整することはありませんが、アクセントとしては正統派英国ブランドらしい演出です。


ベルトのバックルは、おそらく木製かプラスチックのベースを周囲を革でカバーリングする形式を採用しています。細身でシンプルですが、地味ながらも質実剛健な英国紳士の雰囲気を醸し出しています。



最近の高級ダウンの大流行で、影が薄くなってきているMackintoshですが、ロロ・ピアーナの『ストーム・システム』を採用したことで、ゴム引きから新境地を開きつつあります。
今後も伝統を守りつつ、大胆な挑戦を続けて欲しいと思います。


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