Nike Air Jordan 5 Orange Blazeは、通称名が”Orange Blaze”ですが、巷では”Shattered Backboard”(所謂『シャタバ』)とも呼ばれています。カラーにオレンジが使われていることから来ていると思われますが、本家のAir Jordan 1 Shattered Backboardと混同されやすく紛らわしいですね。
1. リリース概要
正式モデル名:Air Jordan 5 Retro “Orange Blaze”
発売日:米国では2021年10月2日、日本国内では2021年
9月25日 価格:米国では190ドル、日本国内では税込23,100円(当時はこんな低価格だった...)
2. デザインと特徴
カラーブロッキング
メインカラーはSail(オフホワイト)のアッパー。
これにヴィヴィッドなOrange Blaze(鮮やかなオレンジ)をミッドソールやインナーに配し、アクセントを効かせている。 「Shattered Backboard(シャッタード・バックボード)」
と呼ばれる人気配色を彷彿とさせるカラー構成(オレンジ/白/ 黒/シルバー)になっていることから、 非公式ながらそのニックネームで親しまれている。
素材・構造
アッパーはラムレザーとテキスタイルメッシュのコンビ。
特にアンクル周りまでメッシュ素材を覆う設計が特徴的で、Air Jordan 5としては新機軸。 シュータンは再帰反射(リフレクティブ)素材を使用。
フラッシュ撮影や夜間で光を反射し、視認性とデザイン性を兼備。
ミッドソール・アウトソール
オレンジブレイズのミッドソールには、シルバーの斑点模様付き「サメの歯(シャークティース)」を配し、戦闘機を思わせるノーズアート風の意匠に仕上げている。
アウトソールは半透明のラバー仕様で、
ジャンプマンロゴや黒のアクセントカラーが際立つ構成。
その他ディテール
アイレット(シューレースホール)はブラック、
レースロックは透明素材。 ヒールやシュータン、アウトソールにジャンプマンロゴを配置し、
ブランド・アイデンティティを強調している。
3. 履き心地とユーザー評価
サイズ感・フィット
スニーカー系投稿では「小さめに感じる」という声が散見されますが、私も同意見です。圧迫感はありませんが狭く感じるのも事実です。
素材構成はしっかりしているが、
ホールド感はAJ5シリーズの中では比較的柔らかめ。
4. 歴史的背景・エピソード
Air Jordan 5の起源
初登場は1990年。
デザイナーはNBAヒストリーに残るティンカー・ ハットフィールド。第二次世界大戦時の戦闘機(P-51 Mustang)をインスピレーションに、 ジャンプマンロゴのアウトソール配置など斬新なアイデアを盛り込 んだ名作モデルとなった。 リリース当時、
アメリカではAJ5人気で争奪戦や暴動も起こった伝説的モデルと して知られている。
シャッタード・バックボードとの関連
初登場のAJ1 “Shattered Backboard”は、
ジョーダンがイタリアで試合中にバックボードを粉砕したエピソー ドから発想された配色で、後にシリーズ化されるほどの人気。 今回のAJ5 Orange Blazeはその配色イメージを受け継ぎつつ、 AJ5の30周年記念イヤー(2021年) に合わせたアレンジモデルとされている。
5. 試着・コーデ提案
スタイルアドバイス
白系ボトムス(デニム/チノ)との相性が抜群。
アッパーのセイルカラーと馴染みやすく、 オレンジアクセントが際立つため、 秋冬に映えるスタイルになります。 シューレースは純正の白でクリーンにまとめてもよし、黒で引き締
めるもしくはオレンジでアクセントを加えるもよし。 ネット投稿でも多くのスニーカー愛好者が色替えを楽しんでいるようですが、個人的にはデフォルトの白のままが最適解かと思っています。
メッシュ素材の印象
通常よりも足首まわりに広くメッシュ素材が使用されており、
通気性と軽量感がある反面、賛否の分かれるポイントに。 構造的にはAJ5をよりスポーティーにアップデートした印象。
6. 総評
Orange Blazeは、「AJ5らしい戦闘機モチーフと、シャッタード・
視覚的なインパクトは非常に強く、夜間でのリフレクティブ効果、
鮮やかなオレンジミッドソールがファンからも高評価。 戦闘機風ノーズアート・メッシュ仕様・
鮮烈なカラーリングといった要素が、 AJ5ファンやスニーカーヘッズのコレクションにおいて強い存在 感を放つモデルと言えるでしょう。