1. リリース概要
モデル名:Air Jordan 12 Retro “Playoffs”
オリジナル登場:1997年。マイケル・ジョーダンがシカゴ・
ブルズでNBAプレイオフを戦った際に着用し、「 Playoffs」との通称が生まれました。 復刻履歴:2004年、2012年、
2017年ローカットが登場。 その中でも2022年春に25周年を記念してハイカット仕様で約 10年ぶりの本格復刻が実現しました。写真は22年復刻版です(かつて2004年復刻版も所有していましたが、見事に加水分解してしまい、廃棄処分となりました)。 発売日:
日本・アジア・欧州:2022年2月19日(土)
米国:2022年3月11日(金)
定価:米国では $200、国内では 税込24,200円で販売されました。
2. デザインと構成
カラーブロック
アッパーはブラックのタンブルレザーを主体にし、ミッド/
アンダー部分はテクスチャードなホワイトのマッドガードでコント ラストを演出。 全体にシンプルながら強烈な存在感を持つ2色構成です 。このタンブルレザーは肉厚で相当高品質です。正直屋外での着用をはばかられるレベル。 ブルズのチームカラーである赤(Varsity Red)は、シュータンやヒールタブのジャンプマンロゴ、
スパインのラベルや「23」の刺繍として控えめに配され、 アクセントとなっています。
素材/ディテール
アッパーには質感豊かなタンブルレザーが用いられ、
プレミアムな風合いと耐久性を両立。 ホワイト部分には細かいリザード風のテクスチャで立体感をプラス しています 。個人的にはAJシリーズの中で最も手触りの良い質感のレザーかと思っています。ちょうどよい塩梅の凹凸感と硬軟両方感じられる革質は、他のモデルでは味わえません。 トップアイレットにはメタリックシルバーのフック式金具を配置。
2022年復刻では原作と比較してややダークな仕上げが見られま す 。 シュータンには “TWO 3” の刺繍、ヒールタブには “Jumpman” タグおよびエンボス加工された「23」の数字入りなど、
細部までオリジナル再現が追求されています 。
テクノロジーとパフォーマンス
Zoom Airエアユニットを初めて搭載したモデルで、
前足部から踵まで優れた反発性・クッション性を提供。 ティンカー・ ハットフィールドの設計による洗練された美と機能性の融合を象徴 する一足です。 ミッドソール内部にはカーボンファイバー製シャンクプレートを内
蔵し、安定感と剛性を確保した構造になっています。 アウトソールはヘリンボーンパターンのラバーを配置しており、
コート上でのグリップ性能も高水準です 。
3. 歴史的背景とエピソード
1997年NBAプレイオフ、
ジョーダンが実践で着用したことにより“Playoffs” という名称が定着。 そのプレイオフランで多数の試合をAJ12で戦ったことが、 ファンにとって象徴的な思い出になっています。実はこの”Playoffs”は、ファンの間でも根強い人気を誇るモデルである所以でしょう。 初登場以降、ジョーダン12自体が「旭日旗」
のような放射状ステッチデザインや、 女性靴から着想されたラストに基づくシルエットなどで、 高い評価を獲得してきました。
4. 履き心地と評価
WearTestersによるレビューでは「
極端に派手ではないが歴史と意味を踏まえると価値が高い」 とされ、「快適性、ノスタルジック感、 スタイルの面でも満足度が高い」との評価です。 多くのレビューで、サイズ感は標準的。
しっかりしたホールド感とともに適度なゆとりもあり、 長時間履いても快適との声が多く寄せられています。 実際履いていてもホールド感の割には疲れをあまり感じない、言語化すると「見た目と履き心地のバランスが非常に良い」という言葉が当てはまる良作と感じています。
5. コーデ提案
カラーはほぼモノトーン+赤のアクセントのみなので、シンプルな
黒・白・グレーのスタイリングと非常に相性が良い。 ジーンズ+
スウェットやカーゴパンツといったストリート系だけでなく、ダー クトーンのスラックスやジャケットスタイルとのミックスでも馴染 む万能モデルです。 黒ベースのため、
ファッションの主役としてまたは足元に締まりを出すアイテムとし て活躍できます(黒ベースのアイテムは大体なんにでも合わせやすいですが...)。
6. 総合評価とまとめ
「Air Jordan 12 Playoffs」は、AJシリーズ中でもNBAプレイオフとい
2022年の復刻版は当時の仕様を忠実に再現しつつ、
価格に対して見た目、履き心地、