2015年2月14日土曜日

Union Imperial U1522(ユニオン・インペリアルのローファー)

ユニオン・インペリアルのローファーをご紹介します。


世界長ユニオンが展開するいくつかのブランドの中で、所謂『九分仕立て』をウリにする『ユニオン・インペリアル』ですが、同社は他にもSofice&SolidやMila Schonなどいくつか特徴のあるブランドを抱えています。


外観
一応3Eという表記になっていますが、それほど幅広なイメージはありません。おそらく、ボールジョイント部分以外を絞って、太めのイメージを払拭することに成功していると思います。
※もちろん全体的に太ければ履き口が笑ってしまって仕方ないと思いますが・・・。
最近よく見かける超ロングノーズに比べると、それほど長くはありませんが、程良くシャープな印象を持てるノーズになっています。





















ちなみにインソールとアウトソールの両方に「これでもか!」といわんばかりに、Handsawn Weltedの文字が刻印されています。













※アウトソールの写真は購入時にとりわすれたので、割愛します。


革質
アノネイ社の革のようですが、「当社独自の染料で」という訳の分からない説明付きのCalfです。
それって、もはやアノネイではないのでは?と思ってしまいますが、世界長のバイヤーさんも素人ではないのだろうから、一応信じています。
ブラッシングする前の写真なので、若干ホコリが浮いていますが、見た目はそこそこキメの細かい良い感じの革です。

















履き心地
九分仕立てということで、大した沈み込みは期待できないと考えていましたが、履いているうちに多少は沈むようです。勿論、練りコルクを中物に使用した英国製の高級靴に比べれば大したことはありませんが、試着の際に余裕があるサイジングで選ぶと、後で緩くなってしまう可能性もありますので、お気を付け下さい(スリップオンの基本か・・・)。
しかし、最近の国産靴のご多分にもれず、このローファーも甲が低いです・・・。甲高の私にとっては結構長くツラい期間が続きました(トホホ)。



編集後記
阪急メンズ館など、百貨店でも取り扱いが増えているユニオン・インペリアルですが、一部の機械作業(一部のラインの製造?)を中国で行ってコストを抑えているという話を某店店員さんから聞いたことがあります。
ただ、このローファーもそうですが、Premiumというラインの商品は全てアノネイ社Box Calfを謳っていますし、履いた印象も雑な感じは受けませんでした。
総合的には合格ラインをクリアした国産名靴だと思います!

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