2018年12月25日火曜日

独自のスタイルを確立したNike Air Jordan 11は永遠に不滅です

正式名称は、NIKE AIR JORDAN 11 RETRO LOW(infrared 23)です。 昔見ていた池袋ウエストゲートパークという宮藤官九郎脚本のドラマの中で見て、「欲しい!」となってから、20年近くにわたってチョコチョコ買い続けているAir Jordan 11。 95年にマイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズでNBA優勝した際に履いていたデザインがこのAir Jordan 11で、Air Jordanシリーズでも最も人気のあるラインナップです。 カラーリングも様々発売されていますが、こちらはブラックにまとめた本体に対して、ホワイトのソールを敷いてモノトーンのおとなし目にまとめていますが、差し色的な感じでレッドを混ぜており、カラーネームとしては「infrared...

2018年12月20日木曜日

MoorerのMorrisは気品溢れる存在

イタリアのVeronaで生まれたMoorerは、ダウンアウター業界に旋風を巻き起こし、欧米や日本で瞬く間にプレゼンスを向上させました。 個人的には、10年くらい前からイタリアを初めヨーロッパを旅行した際には必ず現物をチェックしてチョコチョコ集めていましたが、今年になって銀座に直営店がオープンしたり急に日本でも注目され始めました。 Moorerの中でも、なぜか日本ではあまり注目されないMorrisをご紹介します。 Moorerの商品名には、モデル名の後に外側の素材を表した文字が入ります。 KM:ポリエステル LL:ウール&カシミア みたいな感じです。 こちらのMorrisは、「L」と一文字ですが、ウール&カシミアです。 ご存知の方も多いと思いますが、このウール%カシミアは、かのLoro...

2018年12月7日金曜日

Y-3のジャケットはハッカーファッションの基本中の基本

『MR.ROBOT』というハッカーを主人公に据えた海外ドラマにはまっています。神経衰弱ハッカーが周囲を巻き込みながら、自分も大事件に巻き込まれていくという話です。 はまっている理由は至って簡単で、技術的な考証がかなりハイレベルだからです。ちらっと映るGUIやコマンドラインとかも全て実際のものを忠実に再現している点に感動しているためです。主人公が使っているOSがLinuxというのも、芸が細かいところですね。 シーズン4で終了してしまうようで非常に残念ですが、長々意味もなく続いてしまうよりもスパッとシーズン4くらいで終了してくれる方が気持ちいですね。 ハッカーのファッションというとモード系のものが多く、手持ちのワードローブの中にはあまり無いのですが、唯一「ハッカーっぽいかな」と感じるのは、Y-3です。 アディダスと山本耀司のコラボレーションによって生まれたブランドであるY-3(ワイスリー)。2018年で15周年を迎えるんですが、そんな長期間やっている感じは全くしなくて、常に最先端を走り続けているところが、スゴイです。 余談ですが、DCブランドが流行った頃に、Y's...

2018年12月2日日曜日

Dirk Bikkembergsのコートは超絶スタイリッシュな逸品

長年にわたってファッション業界を見ていると栄枯盛衰が激しいなぁと感じます。 昔好きだったブランドが好きではなくなって、いつの間にか無くなっていたりすると寂しい気分になります。 逆に昔好きだったブランドが未だに第一線で頑張っていると、頼もしくなります。 Dirk Bikkembergsもそんなブランドの1つです。 1989年のパリコレから表舞台でのキャリアを開始しているので来年で30周年です。 元々はメンズブランドだったんですが、後からレディースも展開し、現在では押しも押されぬ大ベテランになりつつあります。 傾向としては、ソリッドなデザインが中心(着る人を選びます)ですが、ミリタリーな要素やカラフルな展開を加えたりして、デザインの幅は底知れないものがあります。 Dirk...

2018年11月27日火曜日

VANSON Model Bは定番を超えて、もはや革ジャンの原点

昔バイクに乗っていたこともあって革ジャンが好きで、ちょっとコレクター化しています。 さすがに会社に着ていくのは避けているので、着るとしたら週末のみです。時期的には10月下旬から3月下旬くらいの約5ヶ月間にしか着られないし、毎週レザージャケットと言う訳でもないので、数着ある革ジャンは1シーズンで5−6回しか着ない物もあります。 そんな中でも着用頻度が比較的高いのが、こちらのVANSON Model Bです。 ■定番ならではの安定したスタイル スタンドカラーで無駄な装飾が無いModel Bは、スタイルとしては革ジャンの定番です。 バイカーたちが長年かけて培ってきたスタイルを形にしたものなので、目が慣れていると言うこともあり、街中で悪目立ちすることはありません。 最近では、デニムのみならずチノパンと合わせるコーディネートも一般化してきたので、着回しの幅も広がってきています。 特にVANSONの場合、バイカーの本場である米国の消費者に受け入れられているので流通量も多く、ENF同様に何度かのモデルチェンジを経て現在のスタイルを完成させている為、悪く言えば「平均的」、良く言えば「革ジャンの代名詞」的な位置付けになりつつあります。 ■やはり肉厚なレザー VANSONのレザージャケットの特徴の1つですが、革が相当に肉厚です(そして硬い)。 若干シボを出しているのは堅牢性を高めるためでしょうか。 他のブランドでも時々ありますが、VANSONのジャケットは新品購入時には必ず立ちます。勿論、その硬さは徐々に無くなってきますが、革の厚みは無くならないので、着用時に若干の窮屈さは比較的長い期間感じることになります。ただ、その「窮屈感」を乗り越えて柔らかくなる頃には完全に自分のものになっていると言うのが、VANSONのレザージャケットの醍醐味でもあります。 部材としての革について言及すると1点だけ不満があります。背中に縦に入った接合部です。 立体的なシルエットを再現するために必要な裁断だったのかも知れませんが、縫製部分は少なければ少ないほど全体的に頑丈に仕上げるので、ちょっと不満です。 ■スタンドカラーでジッパー多用の温故知新なデザイン 最近は襟付きのENFの方が人気があるようですが、スタンドカラーのModel...

2018年11月23日金曜日

Global Styleでパターンオーダーしてみた感想(その2)ミケランジェロ編

スーツをオーダーで作る際に、サイズ感以外で気をつけているのはスタイルです。 と言うのも、仮縫い付きのフルオーダーで作らない限り、メーカーによってスタイルに違いがあるためです。 ひどい会社だと、とんでもないおじさんスーツに仕上がったりします。 なので、どんな感じに仕上がるのか、特徴を見極めた上でオーダーするようにしています。 以前、Global Styleさんでオーダーした際に「細身が流行なんだろうけど、そこまで細くなくて、でもスタイリッシュっていう都合が良いモデルがあったら欲しい」と無理な注文をつけたところ、「ウチだったら、ミケランジェロっていう良いのがありますよー」と勧められて、ずっと気になっていました。 正式名称は、『ミケランジェロ・サルトリア』。 16世紀イタリアの天才ミケランジェロが作ったダビデ像(理想の男性像)みたいな体型の人が着るスーツと言う意味でしょうか・・・昔フィレンツェで見て想像以上の大きさに圧倒されたダビデ像を思い出しながらネットで詳細をチェックすると、シルエットもさることながら構造で勝負している感じ。1着作ったら話のネタに良いなと考えて、オーダーしてみました。 ■いざオーダー作業 なるべく混雑している店舗は避けようと考えて、休日午前中に神田中央通り店に行ってみました。 神田といえばビジネス街=休日に人はいない、という安直な考えから選んだんですが、予想通りお客さんは私以外に一人だけ。 手が空いていた女性スタッフさんに、ミケランジェロに興味がある旨を伝えると、モデルの詳細を丁寧に説明してくれました。 ただ、まだ若いスタッフさんで、こちらがネット上で入手している以上の情報は余り持っていない・・・。採寸するわけでは無いので大丈夫かと考えて、「以前購入したことがあるので、そのデータを使ってください」と伝えると、「ミケランジェロは少し複雑なので、通常では測らない場所も必要なんです。なので、再度測らせていただきたいんですが・・・」と困り顔。 思わず「あなた測れるの!?」と聞き返しそうになりましたが、グッとこらえて笑顔で「じゃあお願いします!」と営業スマイルを返していました。 すったもんだしながら計測が終了して、生地選び。 いろいろオプションを付けて、ベストまで作ることにしたので、結構なお値段になっているだろうなぁと考えながらバンチブックで生地を選んでいると、どうしても高価なものに目が行ってしまいます。廉価なものはダサい柄のものばかり(Global...