2019年4月28日日曜日

Big Vision(ビッグヴィジョン)でパターンオーダーしてみた感想(その2)

Big Vision(ビッグヴィジョン)さんでスーツを作って、ハマってしまう人は結構いると考えています。 理由を分析すると、 ①他店に比べて価格が安め。 ②スタイルが豊富。 ③こちらの希望を聞いてくれる。 と言ったところです。 勿論、接客や計測してくれるスタッフさんの技術や対応力にもよりますが、こちらがある程度しっかりした希望や価格イメージを持っていれば、相当に使えるお店です。 以前ご紹介して比較的好評だったので、ビッグヴィジョンさんのパターンオーダーを再びご紹介します。 ちなみに今回採用した生地はErmenegildo ZegnaのTROFEOです。 TROFEOという生地は...

2019年4月19日金曜日

Burberry BLACK LABEL のマリンコート

スーツの上から着用するコートって、なかなか個性が出しづらいです。 一般的なチェスターコートやダブルトレンチは持っているんですが、一般的な形であればあるほどオシャレ感は出なくなります。ただ、突飛なコートになると周囲から白眼視される始末。 そんな時に大活躍してくれるのが、こちらのBurberry BLACK LABEL のマリンコートです。 ■マリンコートの定義 簡単に言ってしまうと「船員や海軍の士官が着用するコート」となります。兵卒ではなく士官なので、作業したりはしません。なので丈が長くて動きづらくても問題ありません。また、冬の海=周囲に建物が無いので風が直撃して体感温度が極端に低い、という図式から防風性能を高めています。但し、ダウンだと水に濡れると惨憺たる状況になってしまうため、生地の厚みで勝負しています。よって、保温性はそこまで高く無いので、インナーにニットなどが必要です。 これが一般的なマリンコートの定義ですが、Burberryのマリンコートも、ほぼそのまま定義を踏襲しています。 生地自体は相当厚めのメルトンなので、防風性能は非常に高いです(SchottのPコートを思い出します)。 ■全体的なスタイル シルエットは一般的な細身のコートです。 縦型のポケットは手を突っ込みやすく使い勝手は良いですが、間口が広めで内貼りに起毛性は無いので防寒としては適していません。まあ通常冬の海ではグローブ着用が基本なので当たり前ですが。 このポケットの長所は性能よりも秀逸なデザイン性にあります。 ご覧の通り、入口部分で緩やかにカーブを描いており、たかがポケットにもこだわったBurberryの意思が感じられます。 ラペルが無くステンカラー仕立てになっていますので、スーツの上から着用してもソリッド感があって、オヤジ感が全くありません。しかも、丈もそこそこあるため変なモード系コートにも見えないので、大事な商談に着て行っても違和感はありません。 ■目立ちポイント 襟元のチンベルトと腕のBurberryロゴが、まず目に入ります。 チンベルトは通常は使いませんが、アイテムとして目立つのでワンポイントで目を引く効果があります。 もう1点目立つのが、左腕に刺繍されたBurberryのロゴです。 お馴染みのペガサスロゴが綺麗に刺繍されていて、しかも主張しているのはこの部分だけなので、シンプルで好感が持てますね。 ボタンは全てシルバーで、ボタンホールの糸もシルバーに近い白なので非常に目立ちます。 ちなみに、ボタンには全てペガサスがあしらわれており、粗野な中にもエレガンスさが際立ちます。 袖口にも5つのボタンが配されており、全て外せる本切羽仕様です。 私は一番袖口に近い1個だけ外していますが、あまり外しすぎると袖口が広がってダサい感じになりますので、要注意です。 一般的なコートはON/OFFで着回しが効きづらいアイテムですが、このBurberry...

2019年4月15日月曜日

Tramarossaはチノパンもやはり秀逸

Tramarossaのボトムスをいくつか所有しています。 「全体的にシルエットが細すぎる」という意見のかたもいらっしゃいますが、価格帯はPT01よりもやや低く、90cm以上の股下が確保されていて、尚且つスタイリッシュというボトムスのブランドはそうそう有りません。 INCOTEXは股下が短めでPT01は価格が高めで、Tramarossaはある意味理想的と言えます。 今回はRobertというモデルのチノクロスパンツをご紹介します。 ご覧の通り全体的に細身に仕上がっています。 テーパードもそれほどきつくなくて、太腿からふくらはぎへとほぼまっすぐに落ちています(写真で見ると、逆にフレアっぽく見えますね)。 裾幅が17.5cmあるので、スリムタイプのボトムスを着用すると度々発生するふくらはぎでの引っ掛かりが発生しません。 私は足が細い方ですが、スポーツをやっていた関係でふくらはぎにはそこそこ太さがあるので、裾が16cm未満だと相当に引っかかるんですが、このモデルではそれが起こりません。 というか、PT01とかに比べるとTramarossaのモデルは総じて引っ掛かりが起こりにくい気がします。 GTAやINCOTEXは所謂『脚長効果』にこだわりすぎていて、とにかくテーパードを強くかけて(=裾を絞って)足を細く見せようとしますが、Tramarossaはシルエット自体の美しさに気品があって、テーパードによる脚長効果を狙っていません。 にも関わらず美しいシルエットを生み出すのは、着る側とメーカーのコラボレーションが成功している証拠ですね。 生地感を季節で言うと、完全に春夏ですね。 麻のようなサッパリ感はありませんが、薄手なので盛夏でも耐えられそうな感じです。いわゆる高密度なチノクロス生地ではないので、硬さはほとんどありません。 薄手な分だけシワになりやすい感じはありますが、毎日着用したりしなければクリーニングもシーズンに1回で十分でしょう。 閑話休題的な話ですが、購入後タグを切りながら、いつものこの部分を切るべきかどうか迷います。 モデル名とかサイズとか入っているんですが、...

2019年4月12日金曜日

DIESELのデニムSLEENKERは極細なのに究極ストレッチ

決めているわけではないのですが、自分のワードローブを振り返ってみるとビジネス&ビジネスカジュアルは海外ブランド、カジュアルは国内ブランドが多いです。 オフの日に少しでも汚れる要素が多いカジュアルウェアに高額な海外ブランドを使用するのは気がひける、というのが大きな理由ですが、カジュアルなブランドは海外でも比較的安価な場合があるので、時々購入します。 その一つがDIESELですが、今回はDIESELのデニムをご紹介します。 ご紹介するモデルはSLEENKERという、DIESELのデニムの中でも最も細いモデルです。 wash以外の加工が入ったデニムはあまり購入しないです。 やはり...

2019年4月1日月曜日

ブルガリ ディアゴノプロ SD42Sの機能美は秀逸

ブルガリの時計は機能よりもデザインが評価されるケースが多いです。 ここ数年、どのメーカーもケース、文字盤、ブレスなど様々なポイントで斬新なデザインを取り入れる傾向が見受けられますが、ブルガリに関しては「ここ数年」というより常に挑戦し続けている感があり、好感が持てます。 そんなブルガリのラインナップの中で、機能美を持ったモデルとして密かに人気を集めているのが、ディアゴノ プロフェッショナル スクーバ (Ref.SD42S)です。 最大深度2,000m(6,570ft)という伝家の宝刀を提げて発売された当時は時計情報誌の紙面を堂々と飾る銘機で、今でこそ深度1,000m超えの時計がチラホラ見られますが、当時としてはROLEXのSea-Dwellerと並び称されるモデルでした。 私がこのモデルを気に入っている最も大きな理由は、やはり機能を取り込んだブルガリ独特なデザインセンスです。 ケースを正面から見ると、一般的な時計に比べてベゼル部分が相当に大きく取られるているのが分かります。 水圧からムーブメントを保護するために必要な処置としてそうなっているのでしょうが、風防ガラスから文字盤までの深さがより強調される構造になっており、いかにも「特殊な時計」といった雰囲気を醸し出しています。 それでいて、無骨な雰囲気の中に優雅な構造が際立つように設計されているあたり、まさにブルガリの真骨頂と言えるでしょう。 一応スキューバウォッチなので、ベゼルは回転するようになっていますが、正直回したことはほとんどありません。 実際回してみると、Rolexの回転ベゼルよりも1分毎の「カチッ」と言う感触が強いので任意の位置で止めやすいです。 ブレスはラバーでDホールディングバックルで留める形になっています。 このバックルは留めるための穴にゴミが溜まりやすいので、要注意です。 長期間クリーニングを怠ると噛み合わせが悪くなり着脱に苦労するようになりますので、最低でも半年に1回は掃除してあげた方が良いでしょう。 ※この噛み合わせのパーツにゴミが溜まりやすいです。 ムーブメントは、ETA2892Aをベースにクロノメーター基準を自社でクリアしたモノを採用しており、その性能はお墨付き。 また、個人的にはガッチリしたリューズガードも気に入っています。 高機能スキューバウォッチだけあって、ヘリウムのエスケープバルブも備えていますが、何とく「押せる」感がする機能美の一つです。 いくつか保有している機械式時計の中で日差が最も小さいのが、このディアゴノ...