2019年4月19日金曜日

Burberry BLACK LABEL のマリンコート

スーツの上から着用するコートって、なかなか個性が出しづらいです。 一般的なチェスターコートやダブルトレンチは持っているんですが、一般的な形であればあるほどオシャレ感は出なくなります。ただ、突飛なコートになると周囲から白眼視される始末。 そんな時に大活躍してくれるのが、こちらのBurberry BLACK LABEL のマリンコートです。

■マリンコートの定義 簡単に言ってしまうと「船員や海軍の士官が着用するコート」となります。兵卒ではなく士官なので、作業したりはしません。なので丈が長くて動きづらくても問題ありません。また、冬の海=周囲に建物が無いので風が直撃して体感温度が極端に低い、という図式から防風性能を高めています。但し、ダウンだと水に濡れると惨憺たる状況になってしまうため、生地の厚みで勝負しています。よって、保温性はそこまで高く無いので、インナーにニットなどが必要です。
これが一般的なマリンコートの定義ですが、Burberryのマリンコートも、ほぼそのまま定義を踏襲しています。
生地自体は相当厚めのメルトンなので、防風性能は非常に高いです(SchottのPコートを思い出します)。
■全体的なスタイル シルエットは一般的な細身のコートです。 縦型のポケットは手を突っ込みやすく使い勝手は良いですが、間口が広めで内貼りに起毛性は無いので防寒としては適していません。まあ通常冬の海ではグローブ着用が基本なので当たり前ですが。
このポケットの長所は性能よりも秀逸なデザイン性にあります。
ご覧の通り、入口部分で緩やかにカーブを描いており、たかがポケットにもこだわったBurberryの意思が感じられます。

ラペルが無くステンカラー仕立てになっていますので、スーツの上から着用してもソリッド感があって、オヤジ感が全くありません。しかも、丈もそこそこあるため変なモード系コートにも見えないので、大事な商談に着て行っても違和感はありません。

■目立ちポイント 襟元のチンベルトと腕のBurberryロゴが、まず目に入ります。 チンベルトは通常は使いませんが、アイテムとして目立つのでワンポイントで目を引く効果があります。

もう1点目立つのが、左腕に刺繍されたBurberryのロゴです。
お馴染みのペガサスロゴが綺麗に刺繍されていて、しかも主張しているのはこの部分だけなので、シンプルで好感が持てますね。
ボタンは全てシルバーで、ボタンホールの糸もシルバーに近い白なので非常に目立ちます。
ちなみに、ボタンには全てペガサスがあしらわれており、粗野な中にもエレガンスさが際立ちます。


袖口にも5つのボタンが配されており、全て外せる本切羽仕様です。
私は一番袖口に近い1個だけ外していますが、あまり外しすぎると袖口が広がってダサい感じになりますので、要注意です。




一般的なコートはON/OFFで着回しが効きづらいアイテムですが、このBurberry BLACK LABEL のマリンコートはビジネスで使ってもカジュアルで使っても、比較的シーンを選ばないスグレモノです。

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