2018年10月3日水曜日

TramarossaのRobertは絶妙なシルエットが強み


最近のパンツブランド業界は、イタリア勢が圧倒的に強いです。 シルエットの研究開発が進み、とにかく美脚に見えるシルエットが数多く生まれました。 基本は、股上が浅くて腰から膝下にかけて緩やかにテーパード、というものが多いんですが、そんな中でも各ブランドが細かい部分で差別化を図ろうと日々研究を進めています。 おそらく知名度、実績ともにNo.1なのが、INCOTEXかと思います。 ただ、個人的にはGAやPT01、Tramarossaの方が好みで、傾向としては細さというより研究された美脚効果で差別化を図ろうとしている企業のものが趣味にあっています。 久しぶりにTramarossaのパンツを購入したので、詳しく解説したいと思います。 スタイルモデルはRobertというもので、様々な素材や色で発売されていますが、比較的珍しいウール100%のウインドウペーンです。 ■大人好みのスリムスタイル 細めのシルエットなんですが、少し裾幅を残すことによって、ビジネスで使っても違和感が無い程度の細さ(太さ)を維持しています。
裾幅が残っている分だけテーパード感が若干弱めで、スキニーとか超テーパードが好きな人には合わないかもしれません。 ただTramarossaの不思議なところなんですが、他社のボトムスで比較的広めに裾幅を残しているものに比べると、裾のもたつき(ヒラヒラした感じ)は全くありません。 弱めでは有るけれどテーパードがかかっていない訳では無いので、ポイントはそのテーパードのかけ方だとは思うのですが、どうやって醸し出しているのかは全く不明です。
「美脚には見せたいけど、あまり細いのはちょっと・・・」と言う方に向いていると思います。









■ウインドウペーンは全く気になりません
チャコールグレイの地にホワイトを臙脂で囲った細いラインと極細サブラインでウインドウペーンが構成されていますので、そこまでラインが強調されておらず、派手さはありません。 淡い色のベースに濃色ラインだと相当に『窓』が目立つのでまず食指が伸びないんですが、濃色ベースだと『窓』もよく見ないと分からないレベルなので、ワードローブに1枚持っておくと便利です。 窓サイズも大き過ぎず小さ過ぎずの丁度良い頃合いに収まっています。



■付属品のウォレットチェーンは使うべき? Tramarossaの製品を購入すると、時々オマケでついてくるレザーウォレットチェーンですが、いつも対処に困ります。
外していると行方不明になってしまう率100%です。ただ、チェーンが必要な財布はほとんど持っていないので使う機会がありません。
とりあえずベルトループに引っ掛けて使っていますが、それほど長くも無いので微妙にカッコ悪いです。 どうせなら財布もオマケで付けてくれと考えてしまいます。

■細かいところが行き届いた構造
尻ポケットは左右共にボタン無しフラップ付きです。


前立てはボタンフライですが、股上が浅めなのでメイン1+3の計4個しかボタンはありません。
ポケット類の裏地には全体的にロゴがあしらわれており、芸が細かいです。


右前のコインポケット部分に自分のイニシャルが入れられるんですが、入れたことがありません。
スチール製で洗濯時に周囲の生地を傷めてしまう気がするからです。


購入時に既に丈が決まっている(丈詰めが終わっている)状態なんですが、これが毎回自分とぴったりなのに驚かされます。
メーカー工場の仕上げなので、仕事はキッチリされています。


■防寒性は高いです。
穿いた感想を率直に書くと、「暖かい!」の一言に尽きます。
シルエットは自分ではあまり見えていないので、どうしてもこういう感想になってしまうのですが、冬場のボトムスとしては高機能です。
おそらく生地の打ち込み密度とウールならではの発熱によるものだと思います。
雨とか雪とかの荒天でなければ、真冬でも寒さは全く感じないほどです。


スタイルモデル毎に人名(男性の名前)を付与しているTramarossa。
Robert君は、冬場には非常に使える相棒になりつつあります。

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