2018年10月30日火曜日

サムライジーンズ S003JP(倭(YAMATO))はサムジー史上最も細いモデル

大戦モデルと呼ばれる極太ジーンズが中心になったアメカジブームの後にやってきた細身ジーンズブームが長く続いており、ジーンズ業界で各ブランドがこぞってスリムやスキニーといった細身のモデルを出し続けています。 サムライジーンズ もご多聞にもれず、細いモデルをいくつか出していますが、その中でも最も細いのがS003JPです。
最近はブーツカットなども出したりしていますが、大戦モデルをベースにしたシルエットが多いサムライジーンズの中では、比較的珍しい位置付け。
昔からサムライジーンズを追いかけて、ネットで他のユーザーの色落ち具合をチェックしているファンとしては、
■随所に見られるサムライの心意気 革パッチはヌメ革で、富士山(?)を背景に旅人が描かれています。
サムライジーンズの場合、革パッチに月が入っていて、その満ち欠け具合によってシルエットを表しているケースが多いんですが、S003JPのパッチには月が入っていません。おそらく、従来のモデルで最も細い新月を使ってしまい、S003JPの極細を表せなくなってしまったからではないかと思われます。
コインポケットのトップラインを耳のように藍色で縁取っています。
目立つ場所ではありませんが、サムライジーンズのこだわりを感じます。

同様に、ポケット布袋やブランドネームタグは他人から見られる場所ではありませんが、しっかりとブランドネームが入り、手抜きは微塵も感じません。

「MADE IN OSAKA,JAPAN」という表記に、矜持を感じます。

ボタンやリベットには桜があしらわれており、ブランドネーム(SAMURAI JEANS)と共にしっかり主張しています。
当然セルビッジなんですが、いわゆる「青耳!」と思ったら、メーカー公称では藍色ということなので「藍耳」ですね。
■温故知新の細さを追求 細身と言ってもメーカー毎にいろいろ特徴があります。S003JPの場合は、裾を絞ったりはせず股上をギリギリまで浅くして、上から下まで均等に細く仕上げています。実際に計測してみると、裾幅は19cmもありますので、テーパード感はほぼありません。 他社がテーパードスリムを乱発する中で、なかなかアグレッシブな解釈です。
いわゆる「足長効果」はほとんどありませんが、荒削り感があってこれはこれで有りかなと思います。 デニムは作業着なので、股上が浅くて動きづらいというパターンはあまり好きではありません。ただ、このモデルに関して言えば、股上を浅くすることでここまで細く見えるんだと感心させられます。 昔(それこそビンテージ期)のデニムにはスリムモデルはありませんでしたが、もしあったらこんな感じだったんだろうなと考えてしまいます。
■相変わらずの肉厚だが 15OZとなかなかの肉厚ですが、17OZとか19OZのモデルが普通にラインナップされているサムライジーンズの中では、比較的薄めです。 洗濯頻度を少し上げて気づいたんですが、15OZくらいだとやはり10回くらいの洗濯でいわゆる「ヘタリ」(購入当初と比較して生地が薄くなってくる状態)が出てきます。 この「ヘタリ」と色落ちをバランス良く実現するのが、なかなか難しいんですが、現在は10回着用で1回洗濯くらいの頻度なので、少し頻度を下げて色落ちを進めたいと考えています。
また、生地の厚みがどう関係しているか分かりませんが、右足だけ相当に捻れが発生しています。
防縮加工していないデニムでは日常茶飯事ですが、サムライジーンズの中でもS003JPはダントツに捻れています。
■色落ちを意識した構造 洗濯頻度を上げていた影響で、ご覧の通りあまり色落ちが進んでいません。
※右の尻ポケットの縁だけ色落ちしているのは、左足を右足に載せる形で足を組むことが多いから??
※「ハチノス」もまだ出てきていません。おそらくあと半年〜1年くらいはかかるでしょう。

いわゆる「特濃色」に仕上げており、更に生地の芯白を残した打ち込みをしているので、半年〜1年(約50回着用)に1回くらいのペースまで洗濯頻度を下げれば、相当に色落ちが進むと思われます。 様々なレプリカビンテージのジーンズを穿いてきましたが、サムライジーンズが最も色落ちしやすいと感じるのは、オーソドックスながら「ベースのインディゴを濃くして、生地の芯を残す」という手法で生地を製造しているからですね。

スタイルや構造など、あいかわらず一切手が抜かれていません。
3万円前後するのでジーンズとして良いお値段なんですが、新作が発売されるたびに試着→購入となってしまう、物欲をそそるデニムブランドです。

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